日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

50%の失業率に備えよ!

2008-10-17 17:54:13 | Weblog
さて、僕が世界恐慌を日記のテーマに何度も取り上げているので、「暗い話は、もううんざりだ」と気が重くなっている方も多いと思われますが、もう少々話を続けます。

世界に星の数ほどあるブログのなかで、こんなブログが一つくらいあってもいいでしょう(笑)

僕の好きな言葉に、「平常心」という言葉がありますが、平常心といっても何も考えないで心の安定を求めるのではなく、なるべく平和なときに非常時のことを考えておいて、いざ非常時のときには時間がありませんから、時間のあるうちに準備をしっかりしておいて慌てふためかないようにしておくことが「平常心」に繋がるものだと思うのです。

将棋の元名人である米長邦雄さんは、著書の中で経済の話もしていて、円高時代には「1ドル=1円」の事態まで想定しなければならないと、言っていました。

そんなことは100%無いので、アホらしいと思われる方が普通なのでしょうが、起こりうる最悪の事態を考えておくことができるのが、一流の勝負師たるゆえんなのでしょう。

隙間無く自分の心の弱い箇所にコミットしていく。それができない人間は、ことさら勝負の世界においては100戦100敗の結果になってしまうので、そういう思考も必要なのです。

というわけで世界恐慌の時代には、失業率50%の事態に備えなければならないというのが僕の結論です。

恐慌で一番怖いのは失業と考えて良いでしょう。実際の前回の世界恐慌の失業率は25%くらいでしたが、100年に1度の不況ということで、まずは50%という想定がよろしいかと思われます。

50%の失業率というのは、アパルトヘイト後の南アフリカ、現在のイラクの失業率が50~70%といいますから、それくらいの事態を想定しておけばいいと思われます。

確率でいえば、二人に一人しか生き残れないのですが、5人に一人しか勝つことの出来ないパチンコなどのギャンブルと比較して、確率が高いといえば高いです。本格的な恐慌まではまだ少々タイムラグがあるので、出来る限りのことを準備しておきましょう。

森永卓郎さんは、この金融恐慌時代には「一に節約、二に節約」と言っていましたが、まずは失業した場合に備えて、なるべく貯金をしておくことが大切でしょう。

次は、倒産しにくい会社で働くことですが、これは難しいです。しかし、バブル崩壊後に生き残った企業を考えてみれば、地味に銀行からお金をかりずに経営していて、従業員の給料の安い会社は潰れにくかったということは念頭に入れておいた方がいいと思われます。

平成不況の倒産理由の第一位は、間接金融の貸し渋り、貸し剥がしだったので、自己資本だけで運営している会社が潰れないのは当たり前だったのでしょうが、その場合、従業員の給与が安い不満はしょうがないです。

職種の話をすると、昔からユダヤ人は、女性に関心のあるものと、食を安定した商売の二大マーケットにしていたそうですが、人間の生活基盤である「衣食住」のマーケットというのは、いくら景気が悪くなろうとも需要のあるものでしょう。男が女性を求める限り、男性が女性に対してプレゼントするものや、ダイエットや美容など男性の気を惹こうと着飾る、女性の趣向もマーケットとして安定しているのでしょう。生活費の本当に余裕が出来たときにしか通用しないような水商売や、旅行、外食など我慢できるものは一番だめです。

あとは正社員であればやめない方がいいのですが、「給料日に給与が遅れないで支給されていている会社の正社員であれば」という前提も大切なようです。経営の悪い会社は通常倒産の時期を隠しますが、倒産前に従業員に一斉に退職されて、退職金まで持って行かれては困るので隠すわけですから、反対の立場で、資金繰りの安定を見分けるのは一つの目安になるでしょう。せっかくねばって会社に勤めていても、退職金がゼロになってしまえば普通の人は困るでしょう。

派遣社員は元々が雇用調整の職業要素が高いですから、最も苦しい立場になります。難しいかも知れませんが、正社員になるチャンスが僅かでもあれば積極的に希望し、その会社の月々の給与が安くとも、なるべくトライしてみましょう。

個人経営者なら、なるべく家族経営に近い人数にまで人員をしぼって、仕事のない日には、雇われ人になる必要性も出てくると思われます。逆に、ネットの時間指定アルバイトや、日雇い労働の派遣などは、空き時間を有効利用できるのではないでしょうか。

農家、漁業者であれば、安定収入もある兼業が一番強いです。

既に会社員である人の心得を言えば、リストラの解雇対象にならないように、同僚より少しでも抜きんでて、手を抜かないで学び、有給など取らずに、ひたすら働くことです。

そして、家計の支出においては、無駄なお金は一銭も使わないことです。極論を言えば、携帯と自動車、外食、費用の高い住居をやめられる人間は強いです。運悪くパートの仕事しか就けないのであれば、国民年金の掛け金は後回しにしましょう、体の丈夫な人であれば民間の保険をやめてもしばらくは大丈夫でしょう。知人との飲みの付き合いを断る勇気も必要です。寂しくなるでしょうが、節約とはたいがい、世間の行き方と同調しない、孤独な計算作業なのですから仕方ないです。99%の節約に成功できても、1%の消費の失敗で努力が水の泡になるということも、憶えておきましょう。

以上のことができれば、50%の失業に遭わない境界線は難なくクリアできるものと思われます。

な~んて言っているだけですが(笑)、僕も本当に頑張らなくてはなりませんね。

住宅購入の相談

2008-10-16 19:18:19 | Weblog
昨日、会社の31歳の男性から、住宅を購入するかどうか本当に迷っているという相談がありました。

彼は新婚で、現在親から譲り受けた古いマンションに住んでいます。

他の同僚は景気が悪いし、会社が今後どうなるかもわからないので、「やめた方が良い」とアドバイスしたそうですが、僕はそこら辺の話が得意なので(笑)、色々話をしてみました。

・まずは今住んでいる古いマンションをリフォームして賃貸物件にし、新築住宅を買った場合のローン返済費用の一部に当てること。出来る限り、リフォームとメンテナンスは自分でやるようにすること。

・住居は割安な物件を探し、ローンを借りる時は長期固定のものにすること。繰り上げ返済可能なものにすること。

・夫婦共働きであれば、だんなの給料だけで生活費をまかなうようにすれば、嫁さんの所得が月収10万円であれば、8年で1000万円の資産ができるので、今から10年~20年後をめどに、なるべく現金で新築購入ができるように考えてはどうか。


などなどですが、僕の説明で更に判らなくなってしまったようです(笑)

長期固定をすすめる理由として、変動だと昔のローン金利が、8%~9%であったのでそこまで上がる可能性もあると説明すると、「えー!」と驚いていました。

あまりにも長期不況と低金利時代が続いたので、若い人には知らない人も出てきてしまったようです。

世界恐慌を、歴史に学べ

2008-10-15 19:11:21 | Weblog
みなさん、こんにちは。

連日株価は乱高下していますが、世界金融危機が、第二次世界恐慌になるかならないかという瀬戸際の今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

さて、かつての世界恐慌時代と現在が違うのは、中央銀行が各国にあるのでかつてのような事態にはならないと、ミスター円(どこが円なのか知りませんが)榊原英資などは言っているわけですが、結論から言えば、中央銀行が存在し、金融緩和や、資金注入、公定歩合の上げ下げが政策として可能な時代であっても、レバレッジをかけて膨らんだ金融資産を守れるかどうかについては、限界があるといったところでしょう。

2京2千兆円にまで膨らんだ米国の金融資産を支えるために、75兆円の公的資金投入に効果があるかどうかは疑問です。はじけたバブルは、適度な程度の大きさにしぼんでくるまで見てるしかないような気がします。

「賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ」というビスマルクの言葉がありますが、そもそも、私たちの多くは80年前の世界恐慌を経験していません。

歴史に学ぶとすれば、前回の世界恐慌後の各国は、ブロック経済、ニューディール政策、社会主義化、第二次世界大戦へと、暗中模索の長いトンネルを歩んでいったわけです。

唯一、社会主義国であったソ連は世界恐慌の被害を全く受けないどころか、スターリンの推進する五カ年計画で、著しい経済成長までしてしまう優位性を持っていました。

日本においては株の暴落により、都市部では会社が倒産し、街は失業者であふれ、地方では農作物の売れ行きが落ち、冷害や凶作によって、娘を身売りし、欠食児童が社会問題化し、活路を求めて大陸に出て行く人まで出てくるありさまでした。

しかし高橋是清大蔵相の登場により、国債の日銀引き受けという財源捻出のアイディアと(これは亀井静香さんが提案してきた政策と同様のものです)、それを資金とした歳出拡大、円の切下げ、アジア貿易への依存、重工業化へ向けた官民一体の経済体制、安価な綿布や雑貨を大量に輸出により、いち早く世界恐慌から脱却できできたわけです。

ただし、ブロック経済の最中で、未だ恐慌から脱却できていなかった欧米諸国とは貿易摩擦が生まれてしまったわけですが、時代は、世界恐慌と、社会主義国の安定性とそれを望む各国の社会主義化、ケインズ主義的な景気拡大などの思惑のズレが相まって、長き戦争の時代・世界大戦へと導かれるわけです。

さて、平成の高橋是清は現れるのか、そしてそれは誰になるのか?

小泉・竹中時代の自民党政策が失敗であったとすべての国民が認め、亀井静香さんに頭を下げて謝るようでなければ、この国の再起はないでしょう。

自民党の売国奴たち

2008-10-14 09:17:45 | Weblog
森田実「時代を斬る」より
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03196.HTML

 2002年2月18日の日米首脳会談で、アメリカに対し「日本がもっている国債は売りません」と、小泉が約束してしまっています。日本では明らかにされていませんが、事実です。ブッシュは帰国後、興奮して「アメリカ外交の勝利だ」と言ったそうです。

 そのことを教えてくれたチェイニー副大統領のスタッフに、「小泉は『あるとき払いの催促なしでいいよ』と言ったのか」と聞いたのですが、「アメリカには、そんな曖昧な表現はありません」と言うのです。「ブッシュの報告は、どのように理解されたのか」と聞くと、「“いただいた”とアメリカ側は理解している」と言いました。

 「アメリカはただただ奪うだけではないか、ひどすぎる」と私が言うと、彼は「ブッシュは小泉に、小泉が一番ほしいものを与えています」という返事が返ってきました。それは「小泉さんには、ブッシュは日本の政治史上最も偉大なるリーダーだという誉め言葉を与えています。ブッシュが歯の浮くようなお世辞を小泉に言い続けてきたのは、400兆の金をくれたことに対するお礼なのです」と彼は言いました。日本人にとっては冗談ごとではないと思います。


(引用終わり)

この記事の信憑性は判りませんが、事実上米国債は売却できない状況になっています。

小泉時代に国の借金が200兆円以上も一気に増えたのは、主に米国債購入に使われたものなのですが、まあまあ桁外れの売国奴です。

そして今、正に日本の100兆円の外貨準備金を金融危機に陥った米国救済のために、使おうとしています。

これだけ国(国民の)のカネを海外に流出させてしまえば、あとは、消費税を上げるしか手はないと考えるのは自然な流れでしょう。

米国外交の勝利というよりは、日本外交の完全敗退ですね。

善良なる日本国民の皆様方、それでも自民党に投票するのですか?

ちょっと気になる、三浦氏の自殺について

2008-10-14 00:36:26 | Weblog
三浦和義氏の自殺のニュースは、スルーしようと思っていたのですが、ちょっと気になることについて。

彼は自殺するようなタマでなないとか、きっこの日記では自殺に見せかけるつもりが失敗して本当に死んじゃったとか、色々な憶測が飛んでいますが…。

僕の場合、日本の司法が無罪判決の結果を出したにもかかわらず、彼が2月22日にサイパンで米国警察によって逮捕されたのは、沖縄の米兵による中学3年生少女暴行事件の報道を、かき消すための米国側の意向だったのではないのかという噂話しを思い出します。

そして彼が自殺したとされる10月11日は、米国が北朝鮮へのテロ国家指定を解除したことを、日本政府に伝えた日でもありました。

なんか、野生の勘がムズムズしています。

「積極財政」と、「溜め」の話

2008-10-10 19:37:03 | Weblog
思い起こせば、平成15年の自民党総裁選は、緊縮財政の小泉純一郎と、積極財政の藤井孝男、亀井静香、高村正彦らが経済論争を争点としていたのですが、結局、国民に人気の高かった小泉純一郎が勝利を収めてしまいました。

「構造改革なくして、景気回復なし」と皆が信じて、血と汗を流しながら、または怒濤のような増税に耐えながら頑張ってきました。

日本経済復活の会のシミュレーション結果である毎年50兆円の財政出動を最低5年間続けるというアイディアと、亀井静香さんを総理大臣にすれば日本経済が復活するというアイディアを僕は信じて、知人らや、前に務めていた会社の人にも広めていたのですが、信じてくれる人はほとんどいませんでした。

返ってきた言葉は、「何百兆円も使って景気回復させて、その後はどうするの?」とか、「亀井はイトマン事件とか絡んでいて悪い奴だぞ」とか、「誰がやっても、政治なんて変わらない」とか、そんな反応ばかりでした。

それでみなさん、どうでしたか? この頃の壊れてしまった経済のザマは?

亀井の財政出動は信じられないが、麻生太郎の財政出動はやってもいいのですか?

てな感じで、ふだん温厚な僕が、ちょっとくらいは怒ってみつつ。

まあまあ、僕は、先日冗談のつもりで「10日で株価が0円になる」なんて言ったわけですが、だいたい残り僅かしかない株価を881円も下げて、8276円だなんて経済がおかしすぎますよ(笑)

ふらふらさんの指摘じゃないですけど、欧米諸国が空売り規制をかけている時期に、自由主義経済なんてものをマヌケに続けている国だから、外国人投資家に売り攻勢をしかけられているわけでしょう。

話しは、今早急に必要なのは統制経済であるわけで、日本も早く、空売り規制をしなさいってことです。

これだけ株が下がると、投資信託に預けている人間は資産半減で、FXをやっている人間なんて全損でしょう。

日本企業も、来年などという遠い将来ではなく、まさに今この時期に、倒産やリストラの危機に瀕しているわけです。

新築住宅のローンを組んだばかりの知人のみっちゃんは、夫婦で失業したらどうするのでしょう? 男の60括払いでエルグラントとかいう車を買った会社の人も、給与の払い遅れや、ボーナスがゼロになったらどうするのでしょう?

最近、「溜め」という言葉が一番気になります。

湯浅誠さん(NPO自立生活サポートセンター「もやい」事務局長・反貧困ネットワーク事務局長)の喝破した通り、お金の「溜め」、人間関係の「溜め」、自分に自信のある精神的な「溜め」、など「溜め」の無い人があまりに多いです。

自分の場合は、僅かな蓄財と長いローンの残っているマイホーム、キャッシュで買った軽自動車、北海道の母親と4人の兄弟と親戚、千葉の親戚、千葉や北海道の友人、二匹の猫、全国のインターネットの友人、一部上場企業で働いていること、健康体であること、社会保険や、厚生年金の加入経歴、安い民間保険、ガラクタだらけの家財、3千冊の本、20台のコンピュータに、30台のゲーム機、500本のゲームソフト(他????本のゲームデータ)、1000曲の音楽データ、150時間のHDDプレイヤーの番組録画データ、1ヶ月は食いつなげていける家の中の食べ物などが、僕の「溜め」になるのですが、そこそこ溜めがあると言えばあるようです。

でも、他社へ転職してもすぐに使い物になるスキルと、お金はもう少し余裕を持って欲しいところです。

大企業が次々倒産していく様子をみると、将来は決して安泰ではないのですけどね。

「百年に一度」の不況らしいが

2008-10-08 20:40:41 | Weblog
本日は、NYダウが9447ドルになり、日経平均が9203円になり、1ドルが99円、兵庫県の新井組が倒産するという記念すべき今日一日となりましたが、皆さん、いかがお過ごしでしたか(笑)

現在の金融恐慌は、百年に一度の不況だそうで、日本のCDセールス1位は一昨日NHKスペシャルで放送されたB'Zがダントツなのですが、不況ランキング1位の記念すべき時代に生まれた我々は、喜んでよいのやら、悲しんでよいのやら。

2位以下のランキングには、ミスチルやサザンじゃなくて、1929年の世界恐慌や、1949年がピークであった終戦直後の大不況、1974年の石油ショックや、1990年以降の平成不況があるわけで、今が堂々の第一位。

笑えそうで笑えない冗談を言えば、株価が1日で950円も下がってしまえば、あと10日で0円になってしまうぞとか。

銀行員や郵便局員にそそのかされて、投資信託に金を預けた年寄りたちの評価損はすでに3割~4割になっていて、そんなレベルのリスクは誰も説明を受けていなかったようだとか。しかも、まだそれに気が付いていない人が大勢いるとか(笑)

アーバンコーポレイションや、新井組の倒産を見る限り、銀行の貸し渋り、貸し剥がしは、すでに猛烈な勢いで行われているのではないかとか。

米国の金融安定化法案が下院を通過、日本の補正予算案が衆議院を通過したにも関わらず、株安が止まらないのは、ただごとではないなとか。

まあ、本当に色々不安要素はありますが、たぶん大丈夫です(笑)

我々が失ったのは、たかだかお金であって、人間の命でも精神でもないわけです。

昭和30年代には、今より、お金もモノも比べものにならないくらいありませんでしたが、人の心はとても豊かな時代だったではないですか。

まずは、身の丈に合った生活をすることでしょう。余計な荷物を一つずつ放り投げて、落としていったものを、一つずつ拾い上げて行きましょうや。

日本の教育

2008-10-06 10:24:29 | Weblog
昨日のNNNドキュメント'08では、「貧困社会ニッポンの教育」という番組を放送していましたが、育英会の奨学金制度を含めて、この国の指導者たちには教育に力を入れようなんて気が、サラサラもないことがわかりました。

OECD加盟30ヶ国の中で、高校の入学料や授業料が無料でないのは、「日本、韓国、ポルトガル、イタリア」の4ヶ国だけです。

可哀想なことに、学費が払えないという理由で、高校や大学を中途退学している若者が大量に出ています。

無利子であった育英会の奨学金制度も、中曽根内閣の時に有利子制に変えられて、今では返済のタイトさも、民間融資並みで、返済の延滞には厳しいペナルティ加算が採用されているようです。大学を出てもまともに就職できない時代に、500万円の借金を返済していくのは大変なことだそうです。あげくの果てに、小泉の特殊法人改革によって民営化される方向なのだと。

教育費を削っておいて、何が米百俵だ(笑)

僕が日本でもっとも優れた政治家だと思っている亀井静香さんは、かつての総裁選の時に、高校までの義務教育と学生の全寮制を公約していたのですが、自民党員も広い意味での国民も、小泉純一郎を首相として支持してしまいました。

実際に会ってみれば亀井静香さんのハートフルな性格がよくわかるのですが、テレビ時代というのはルックスや、だみ声が欠点になり、かえって真実が判らなくなってしまうようです。

「人は見た目によらない」というのは昔からある言葉ですが、「人は見た目が9割」という本がベストセラーになってしまう昨今ですからねえ。

僕に言わせれば、国民がどんなに苦しもうとも、自業自得です。

狂った国

2008-10-05 10:20:13 | Weblog
■米金融危機7月に対応検討=外貨準備活用も-内閣改造で提言見送り-金融庁懇談会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081002-00000103-jij-pol

 金融庁の懇談会が今年7月、米政府による金融危機対策を支援するため、約1兆ドルに上る日本の外貨準備の活用を検討していたことが2日分かった。米政府が経営難に陥った金融機関に公的資金を注入する事態となった場合、外準から必要な資金の一部を事実上提供する内容。

(引用終わり)

日本が2兆や、3兆の定額減税であーだこーだ言っている時期に、な、な、なんと、国民の資産である(国債を国民の借金というならこう表現できるはずだ)100兆円を米国にくれてやる予定だったんだと。

そんなカネがあれば、国内のために使った方がよっぽどいいと思うんですけどねえ。

しかし、これだけ国家の中枢にいる人間が狂っていると、お笑いレッドカーペットに出てくるザ・パンチじゃないけど、「も~、死んで~!砂漠に行ってラクダに逃げられて~!」ってな気持ちにもなります。

だいたい、経営者の報酬制限をもりこまなければ議会を通過しないという良識が通ったくらいに、金融資本主義は終焉を迎えてしまいましたな。

なのに、なのに、三菱UFJがモルガンスタンレーに出資するなど、金融資本主義に変容しようという日本のアホさ加減。

そもそもというか、あまり言う人がいなくなりましたが、世界的金融危機も、もとを正せば日銀のゼロ金利政策と超金融緩和による円キャリートレードが金融バブルを生み、日銀の金融引き締めが、世界経済を破綻したという話しであったような気がしますが(笑)

もう皆さんお分かりの通り、アメリカを救済することなどもう不可能です。トヨタやキャノンのように輸出で利益を上げる経済から、日本国内に分厚い中間層を再構築して、内需に市場を求めるべく政策転換していくしか日本が生き延びる道はないでしょう。

マイ水筒の威力!

2008-10-04 09:45:12 | Weblog
飲料を、自販機からマイ水筒に切り替えて早一週間がたちますが、単に使用感が良いという以上に、人間の飲み物の飲み方を変えてしまうほどの、一種のカルチャーショックを憶えるほどでした。

ひと言で言えば、コーヒーが温かいままのマグカップを長時間持ち歩いている感じです。保冷の場合は、出勤してから帰宅まで飲料の中に入れた氷が残っているほどの保冷能力があります。

その効果といえば、まずは小銭入れの100円玉が減らなくなってしまったこと。空いたペットボトルや、空き缶の片づけの手間が省けること。居間や、キッチン、ベッドルームにフタが付いた安全なマグカップを代用したものが自在に持ち歩けること。普通、缶コーヒーなどを一本飲み干すのは勿体ないので必要以上に飲んでいたりするのですが、一口だけ飲みたい時にも適応できること。香典返しのお茶などを2Lのペットボトルに入れて冷やしておけば、それを水筒に入れて活用できること。冷蔵庫の開け閉めの回数が減るので、電気代の節約にもなること。

で、冷たいもの、温かいものを使い分けたいのでamazonでもう一本買いましたよ。
http://www.amazon.co.jp/THERMOS-%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E6%96%AD%E7%86%B1%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%82%B0-%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF-JMX-350-MBK/dp/B000BHWY7O/ref=pd_rhf_p_t_1

もちろん、水筒なら何でもいいというものではないです。使用していて、飽きないことが一番大切なようです。

僕が買ったときは送料込みで1500円だったのですが、現在倍以上に値上がりしているのは、需要量と供給量で瞬時に価格が決まってしまう、ネット販売ならではの現象でしょう。最近はサーモスの水筒を、在庫処分でホームセンターなどで半額以下で販売されていますが、あっという間に、棚から無くなっているようです。

マイ水筒の話に戻りますが、もうこうなると会社でもマイ水筒、車でもマイ水筒、自宅でもマイ水筒です(笑)

昨年の定率減税の廃止は、年収600万円のサラリーマン(専業主婦の妻・小学生の子2人)の場合、所得税だけでも3万円以上の増税になりましたが、マイ水筒を使用していない家庭なら、その分を容易く取り戻せるでしょう。

僕がどうして節約などというミクロなことを繰り返して言うかをいえば、今後の大不況により、家計が破綻してしまう人が大量に出てくることが予測されるからです。

今年は、振り込み詐欺が猛威をふるっていますが、バブル後の不況のピークであった2000年ごろ以上に、多くの人が、サラ金から金を借り、犯罪や自殺に追い込まれるでしょう。

武富士やアイフルなど、サラ金会社のコマーシャルがテレビのゴールデンタイムに大々的に放送されていた頃とも重なりますが、誰に聞いても、あまりにも身辺の人間のサラ金を肩代わりした人間が多かったのです。

最近の人材派遣会社などは、サラ金会社と提携して、契約社員全員にサラ金のカードを持たせるところもあるといいます。貧困ビジネスという言葉がありますが、現在は、貧困者を騙して破産に追い込む商売が一番儲かるのです。

話はまたクルリンパっと戻りますが、節約といっても、これがなかなか知恵のいるもので、手法を情報交換しなければ上手くいくものではありません。

まずは自らを見つめ直す反省作業が痛いものですし、僕のインターネットと固定電話・携帯電話料金を全部足した料金は8000円程度ですが、通信代や電話代は、各社の分析が至難の業です。節約のためには先行投資というのも必要でしょう。先行投資が成功するか失敗するかも、長期的な計算までしっかりしておかなければ難しいでしょう。ちょっとした嗜好や趣味まで何もかも削ってしまうのも節約に失敗するでしょう。人間、気晴らしの分まで計算をしなければ必ず行き詰まってしまうからです。

実家が貧乏だった僕にとって、お金ほど怖いものはありませんが、恐怖感というものがたいがい無知から来るものであれば、それを克服する覚悟と行動力が必要になります。

おそらく、森永卓郎さんが、月々の基本家計出資を15万円に抑えているのも、そういった手本を自ら実践していることのように思われます。