日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

電子ブックの未来と、超高級テレビ

2010-01-30 17:14:52 | Weblog
株式日記と経済展望より
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/2c71eac234ce9f30467a22ba2575e7dc

>「ソフトウェアとハードウェアの一体販売」が復活の要因になるとは誰が想像
しただろうか。iPod、iPhone、iPadをソニーがどうして作れなくなったのか?

----------------------

アップルが電子書籍「iPad」の発売に本腰を入れています。電子ブックと言えば、ソニーを初めとする日本のメーカーが何度も発売したのですが、消費者の裾野まで普及することはありませんでした。

発売時期が15年くらい早かったのかも知れませんが、tora氏が評価しているほど、iPadは売れるでしょうか?

iPhoneのインターフェイスを使用しているとのことですが、W-ZERO3というマニアご機嫌のスマートフォンになじんでいた僕にとって、あんなに画面に指紋がベタベタ付いて、キーボードも付いていないメールのしにくいものがどうして売れたのかよくわかりませんでした。

電子書籍といえば、すでにamazonが提供している「Kindle」というのもあるのですが、ノーベル経済学者のクルーグマンが日本のテレビ番組で自慢していた以外に(途中で壊れたとぼやいていましたが)、どこへ行っても持っている人を見たこともなく、たぶん日本人にはなじまない物だと思います。

僕が思うに、「Kindle」も、「iPad」もでかくて厚みがありますし、電車通勤の中で携帯電話の恋空や瀬戸内寂聴などの小説や、Nintendo DSのヒグラシの鳴く頃になどのソフトに慣れている人たちが、あんなモノ持つ気にならないでしょう。

どうせ作るなら、丸められるフィルムディスプレイか、薄さ2mmくらいの有機EL液晶を折りたたんだA5サイズくらいのものにしないと話になりません。ソフトをどこでもダウンロードできるように無線LANのフリーエリアをもっと増やして、それでいて最低10時間は持つバッテリーを用意しないと、読書時間も十分ではないでしょう。

本離れと言われていますが、電子書籍の普及の遅れは、アーキテクチャーの統一と、軽量感を持ち備えた普及型デバイスが、未だ世の中に出ていないだけのように思います。

実は、公衆無線LANを利用し始めたのに機嫌をよくして、今日の午後も、別のマクドナルドでこれを書いているのですが、通信速度も2メガ以上出ていますし、マックポークとコーヒーを楽しみながら天国状態です(笑)

■さて、未来を予感させる本物の家電といえば、こちらが本命↓ 東芝の超高級テレビ「cell(セル)レグザ」です。
http://www.toshiba.co.jp/regza/lineup/55x1/index_j.htm

先週のNHKスペシャルでやっていたのですが、価格は100万円弱。超高画質、高音質、8チャンネルを最大26時間同時録画というモンスターマシンです。

ふ、富裕層になりたい(笑)

ブラッディ・マンデイの見すぎ

2010-01-29 08:43:18 | Weblog
う・う・うちのPCがファルコンにハックされてしまった模様です!

というのは嘘で、ドラマ「ブラッディ・マンデイ」の影響を受けすぎて、デスクトップPCとノートPCの壁紙を全部ファルコン仕様にしたのですね(その前は堀北真希ちゃんの壁紙だったので、妹が遊びに来たときに「何歳なの!」って怒られました)。壁紙が欲しい方は、googleで「ブラッディ・マンデイ」と入力して画像検索かけてみてください。

そう言えば一昨年の第1シーズンの放送の時も影響を受けて、主人公の真似をしてショルダーバッグと大きさの合うノートPCを買ってしまったのですね(笑)

初回放送では、「おれ、パソコンとか詳しくないから・・」と、コンビニのバイトの女の子からパソコンを見て欲しいといわれて断っていた春馬くんが、スナイパーに追われて女の子と逃走した先で、「ごめん、俺ほんとうはハッカーなんだ」とキーボードをビシバシ叩くシーンは、格好よすぎましたよ!

24(トウェンティフォー)のシーズン7でも、元CTUの情報分析官クロエにFBIの情報分析官が、全然かなわないシーンが一番面白かったのですが、いや~憬れる。イカしてるぜ、ハッカー!

とか何とか言っても、ハッカーになるには、数少ないハッカーの師と巡り合って、猛勉強しても最低3年はかかって、道を極めるには一生勉強し続けなければならないというので、勉強が嫌いな僕は、とっくにあきらめてはいるのですが。

何にしろ、情報の優位性を持っている人は、かっこいいですね。

日本も、自分の国を守るための諜報機関に本腰を入れないと、このままジリ貧になるでしょう。与党の幹事長の政治資金記載ミスが気になっているようでは、国として終わっています。

まあ、取りあえずは、ワードのショートカットキーを全部覚えたり、エクセルの関数をマスターしたりすれば、シロウトの場合、少しは格好が付くでしょう(爆)

心持ちは決まった。

2010-01-28 09:36:25 | Weblog
「なんで? そんな所で働かなくても、君ならもっといい所でやれるだろうに」

昨日、前の職場で働いていた人に会うと、そんなことを言われてしまいしたが(笑)、介護事務ってそんなにひどい仕事なのでしょうか?

一方、就職斡旋アドバイザーには逆のことを言われました。

「正直言って一番良い選択だと思われます。このように酷い景気ですし、今時ない成長分野です。仰る待遇なら、他の案件と比較して給与もそこそこのようですし、何より優しそうなジョリーさんに、とてもよく似合っていらっしゃると思います」

「はあ。不本意ですが、周囲にもよく、そう言われてしまいます」

本当は、少々キツイ仕事でも稼げればいいのですけれど。

別に介護が自分に似合っているどうのこうのよりも、ワタミの社長が起業のためには経理の仕事を経験しておく必要もあると言っていたので、一度やってはみたかったのです。とはいっても、成功率が1000人に1人という起業の現状ですから、この不景気で独立などしてしまうと、たぶん野たれ死んでしまうので、雇われ人として働いた方が確実に稼げるので長く勤めるとは思いますが。

そんなワケで、就職先がほぼ決まりました。

といっても、3月か4月の春の求人なので、もう少々プー太郎生活が続くでしょう。

暇だ~、誰か遊んでくれ~。

消費性向が答えられない、菅財務大臣(笑)

2010-01-27 00:55:48 | Weblog
先ほどニュースを見て倒れそうになってしまったのですが、経済オンチの藤井裕久元財務大臣の後任である菅直人新財務大臣は、自民党の林芳正議員から、

「消費性向と、乗数効果の関係は?」という質問に、全く答えられない様子でした。

そこで議会は停止し、財務官僚のアンチョコを聞いてもシドロモドロ。

「おいおい、政治主導じゃなかったのか?」という野次が飛び・・・。

しまいには、林議員に「これ以上聞いたら、市場が暗くなるので止めておきます」とまで言われてしまう始末。

そういえば、財務大臣就任直後のNHKの番組では、「これからは財政を徹底的に見直す。消費税の議論もしていく」と言っていたので、まさかとは思っていたのですが、藤井裕久さんの遥かに上を行くスーパー経済オンチだったようです(オイオイ)

仙谷さんというのも癌ですが、経済のことは、亀井静香さんに全部やらせなさいって。


高橋知也『私大文系のマクロ経済学』より

<問題>限界消費性向が大きいとき、政府支出乗数の値は?

1.大きくなる 
2・小さくなる
3・変わらない

<答え> 1

(解説)政府支出乗数=1/(1-限界消費性向)ですから、限界消費性向が大きいとき→(1-限界消費性向)は小さい→1/(1-限界消費性向)は大きい、です。

分数の問題でした。

失業といふもの

2010-01-26 23:00:53 | Weblog
昨年まで連日働いている時は、失業者の長い休暇にも憬れてもいましたが、失業して一ヶ月を過ぎると、そろそろマズイと思えてきました。

それは、失業生活の楽さに体が水没してしまいそうだからです。

器用な人は、ここぞとばかりに旅行に行くのでしょうけど、次の就職までに、自分にどれだけの資金余裕があるのか、次の仕事にどれだけ所得の安定性があるのか計算ができないので、オタクの趣味の範囲内で遊ぶことにしました。

とぼしい家計は、僅かな蓄財と失業保険にしか頼れないので超節約モードです。

今日の食事なんかは、
朝は、すき家に行って、株主優待券+30円で、ご飯大盛り鮭定食+牛皿+温泉たまご。
昼は、納豆ご飯とイカの缶詰。
夜は、卵入り煮込みうどん(1玉33円)と、ふりかけご飯。

たぶん、一日の食費は300円もかかっていません(笑)

まあ、朝ごはんは豪華でしたが、株主優待券をたくさんゲットした昨年の自分に感謝です。
ただし、ゼンショーの優待券は、可愛い妹に二冊くれてやったので、残りはあと僅か。

優待券が心もとないと思っていたところ、クレジットカードのポイントをチェックすると500ポイント近く貯まっていたので、マクドナルドの食事券 2000円分と交換することにしました。皆さんも、たまにはチェックした方がいいと思いますが、神様は、自分を見捨ててはいなかったなあ(笑)

娯楽については、HDDプレイヤーの中に入れておいたドラマのおかげで、かなりの暇つぶしになりました。ER(緊急救命室)は、もう長期放送もいいところですが、まとめて見てみると面白かったです。HDDプレイヤーをまめに録っていることで、レンタルビデオ店に殆ど行かなくて済んでいますし、どれだけ家計が助かっているか分かりません。

漫画も久々に読みました。「カイジ」、「花の慶次」は面白かったですが、漫画は古本価格も高いので、今や一番高い娯楽なのかも知れませんね。

今更ながらに、この年齢で事務職を選択しそうなので、初めてちゃんとしたパソコンの勉強もしているのですが、やってみると何ら抵抗無く学べるのでパソコンオタクでよかったです。

NHKニュースでは、今年の春闘が定期昇給ゼロだとか、中小企業では10年も前から当たり前だったことを今頃やっていました。

昨年まで大企業に入って良かったのは、かなりの不況でも昇給があることだったのですが、介護の職場は、国の出費を増やしているので、もっと上がっているらしいです。

民主党は、介護と農業で景気回復しようとしているから、当たり前なのでしょう。

どうせ、国の支出に近いところしか儲からないので、そのうち、一般人の給与は介護の仕事に抜かれるかも知れません。う~ん、悪くない選択かも。

職安は地獄なので並ぶのが嫌ですが、人脈もあって、斡旋会社の案件もあって、常に競争の無いところにポジショニングしてこられた自分の人生は幸運だったと思います。

仕事をどうするか、明日までにはハッキリさせないとね。

国が滅んでも、正義を行われるべし?

2010-01-24 18:18:51 | Weblog
今日の「サンデープロジェクト」をみて、なるほどなあと思いました。

リクルート事件や、ゼネコン汚職事件を担当していた検察のスポークスマン宗像紀夫の著書によると、「国が滅んでも、正義を行われるべし」というのが検察の信条なのだそうです。

昔のことわざ、「角を矯めて牛を殺す」という言葉をなんと心得る(笑)

国を滅ぼしてはいけません。

※『角(つの)を矯(た)めて牛を殺す』

(意味)
少しばかりの欠点を直そうとして、却(かえ)って全体を駄目にする。枝葉の事に関わって、肝心な本体を損(そこ)なうこと。

悩む、悩む。

2010-01-23 07:44:23 | Weblog
昨日は、某大手企業の紹介が遅れていたので、先に介護事務の面接に行ってきました。

まずは人脈ルートであったということと、パソコンに慣れていて、庭の草取りができそうな人を探していたらしく、すぐに使ってくれるということでした。

あとは自分の決断だけなのですが、悩む、悩む。

日本の介護の人手不足問題は、お給料が安いという、その一点だけなのですよね。仕事が決まった瞬間に貧乏になる。

仕事がキツイかどうかは、元一部上場企業でバリバリ働いていたという面接の方が仰っていましたが、現場の仕事がキツイというのはたいがい嘘で、職員の8割が女性だから、そういう話になるのだということ。

つまり、男は黙って働く程度のものを、女性は口に出してしまうのがその理由なのだとか(笑)

僕の前の職場でも女性枠の拡大に試みたことがありましたが、ジェンダーフリー問題は、男性の保守的な考え方以上に、汚い仕事が嫌だとか、夜勤が嫌だとか、機械が苦手でマニュアルを読むのが面倒くさいとか、女性の甘えが障害になっているような気もしないでなかったです。

まあ年寄りの相手も慣れていますし、職場環境も自分に合いそうなのですが、まだまだ欲しいものが一杯あるので、より深い貧乏は困ります。

お給料を上げればいいだけなのに、失業者の多い国に、外国人労働者を輸入させようという経団連の御手洗会長には、本当にむかつきます。

貧しくても人のためできる、やりがいのある仕事・・。

短期間で考え方を180度転換できるかどうか、来週、就職斡旋会社のアドバイザーに相談してみます。

母と妹が帰った。

2010-01-22 12:20:45 | Weblog
先ほど、母と妹を駅まで送って戻ってきました。さよなら~。

で、昨日は予定通り、成田山新勝寺に連れて行ったのですが、半端じゃなく店が並んでいる参道に、二人とも興奮しているようでした。

ああいった歴史のある参道は北海道には無いですから、純日本的なカルチャーショックは尚更なのでしょう。

次に、千葉動物公園では、どれが風太くんだか分かりませんでしたが、家の猫を大きくしたような感じで、くるくる歩き回っていたので可愛いかったです。

しかし、動物園職員の帰宅時間に合わせているのか、4時10分の最終入場で、4時30分の閉園では閉じるのが早すぎます。実家の旭山動物園のような展示努力もしていないようですし、赤字財政で予算が足りないのか、動物の数が以前より減っているようでした。

やはり昭和53年生まれの若い市長では、財政のことなど分からないのでしょう。

風太くん一匹の努力では、入園料を集めるのは無理無理。

昨夜の食事は、お好み焼きと、もんじゃも食べて大満足の様相でした。

今朝は、母がいないと思いきや、庭の草取りをしていた模様。きれいになっていました。

先ほど駅まで送って、やれやれ。

急がしいけど、午後は就職面接だったりします(笑)

介護職の縁故だし~、もう少し遊んでいたいので、やる気ないし~。

不況と、大相撲

2010-01-21 05:22:45 | Weblog
昨日は、母と妹が北海道から遊びに来るというので、大相撲のチケットを前もって買っておいたのですが、場所の前日であっても空席があるので、変だなとは思っていたのですが・・。

さて、その日は朝から忙しく、6時に起きて自宅で2人分のベッドメイキングと掃除、就職斡旋会社との面談、職安の受給認定があったのですが、それぞれ順調にすませることができたので、両国駅に着いたのは、まだ3時前でした。

時間も早かったので、国技館に向かう途中に一人前980円~というリーズナブルなちゃんこ料理のお店を発見しました。早速店に入り、レジ係りのおばちゃんと話して、6時15分に3人分の予約を入れておきました。

その後、駅から歩いて数分の国技館に着いたのですが、上京してきた人間と何かしらのイベント会場で待ち合わせるのは、かなり確実な待ち合わせ方法だったようで、難なく母と妹を発見。

僕より1時間ほど早めに入場していた母と妹は、「千代乃富士を見た」とか、「武蔵丸と握手してもらった」とか、「ここだと兄貴がやせて見える」とか、えらく興奮していました。

それはさておき、僕は相撲をあまり見ないので、朝青龍と、白鵬、魁皇くらいしか知らなかったのですが、普段のNHKのテレビ放映の仕方が、何十年も進歩してこなかったせいか、生で見ると面白かったですね。

朝青龍が立会い前の気合を入れた瞬間に、会場がドッと沸いたのは凄かったです。結果は、あの巨漢の把瑠都を、軽々と下手投げで勝ち、その日一番の取り組みでした。会場は大賑わいでしたが、嫌われていても、朝青龍が好きな人は多いようですね。なんだ、あの隆々とした攻撃的な筋肉は。

しかし、午後5時を過ぎても空席がそうとう目立っていたのですが、これでは大相撲改革が必要だと訴える貴乃花の危機感の方が、まともといえばまともです。これでは、チケットが簡単に取れるはずで、客の入りが悪いなら、札幌ドームみたいに終了一時間前になったら、千円くらいで売ればいいのにと思いました。

二所ノ関一門が、貴乃花親方を支持する6人の親方を破門するというニュースが先日ありましたが、日本航空と同じで、親方日の丸商売をやっていると、末路はこんなことになるのだなあと思いました。

最近のテレビを見ていて、テレビカメラも空席を映さないようにしていたことが判明したのですが、政府がデフレをようやく認めたのと同様に、いいっぷりこきを相撲界もしていたのでしょう。

相撲の不人気も、6割方は不況に原因があるとは思いますが、この不景気に、供給サイドの努力をしてこなかったというのもあるにはあると思います。

会場の急な階段は年寄りには厳しいのでバリアフリーの余地がありますし、ビールやつまみを売るビアガールがいれば、客も喜んで買うでしょう。入場の時にロック音楽をかけてもいいと思います。

舞の海や、益荒雄や、水戸泉が幕下で60歳くらいまで現役で食べていけるようにすれば、前座の時間も楽しいでしょうし、アイディアなどいくらでも沸いてきます。

弓取り式まで堪能した閉幕後は、予約したお店に直行しました。一人2500円の予算で、お腹一杯になったのですが、下手なちゃんこ料理屋よりもよほどボリュームがあって美味しかったです。元力士の経営する大半の両国価格は、ぼったくりです。

な~んてことを書いてしまいつつ、明日は成田山と千葉動物園に風太くんを見に行くという(笑)

植草一秀さんという逸材

2010-01-19 01:02:56 | Weblog
植草一秀の『知られざる真実』より
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-5e61.html
1月17日の放送では竹中氏が財政出動の必要性を訴えていた。2002年のNHK日曜討論で「補正予算編成が必ず必要になる。補正を編成するのであれば早期に対応するべきだ」と私が指摘した際、竹中氏が「補正予算編成など愚の骨頂」と発言したのがおとぎ話のように感じられる。

私が2002年度予算について述べたのは、2002年度の当初予算における財政赤字金額が2001年度補正後予算での実質財政赤字金額から大幅減額されており、財政運営が強度のデフレ効果を与えることだった。財政の経済への影響は、短期的には財政赤字の前年度比増減で決定される。

小泉政権は2001年度に超緊縮財政を強行実施した。私はこの政策を小泉政権発足時点から批判したが、小泉政権は警告を無視して超緊縮財政に突き進んだ。その結果、日本経済が崩壊に直行した。結局、小泉政権は5兆円の財源追加調達を柱とする大型補正予算編成に追い込まれた。

2002年度も小泉政権は超緊縮予算を編成した。2002年度予算から5兆円規模のデフレ効果が予想された。私は、2002年度のデフレ予算が日本経済再悪化をもたらすことを指摘し、早期に補正予算編成の方針を示すべきだと主張した。

これに対して竹中氏が「補正予算編成など愚の骨頂」だと発言した。この竹中発言を契機に株価が暴落に転じた。株価はそのまま2003年4月28日の7607円へと暴落した。結局、小泉政権は2002年度も5兆円規模の大型補正予算編成に追い込まれた。

この政策失敗で日本経済は戦後最悪の不況に陥った。無数の国民が失業、倒産、経済苦自殺の灼熱地獄に追い込まれたのである。株式市場は竹中氏が示した「大銀行破綻も辞さぬ」との政策方針により日経平均株価が7600円に暴落したが、最終局面で小泉政権はりそな銀行に2兆円の公的資金を投入し、りそな銀行を救済した。

(引用終わり)

上記は、名著『現代日本経済政策論』を彷彿させる表現で素晴らしいです。現国会の補正予算は、民主党の緊縮財政を少し縮める内容のものですが、それと併せて亀井さんの予算前倒し提案が採用されれば、株価と景気はかなり戻してくると思われます。

植草一秀さんといえば、かつて我々(日本財政研)のオフ会に招いたこともあったのですが、このように財政政策の経緯を表現できるのは、経済コラムマガジンの作者か、植草一秀さんくらいしかいないと思います。

検察とマスコミは植草さんという逸材を社会的に葬りましたが、当時の青木幹雄参院幹事長が、竹中大臣を降板させて植草さんを持ち上げようとしていた矢先の事件でしたから、僕は逮捕当時から、国策捜査である可能性が高いと思っていました。

あの時も現在拘留中の石川議員と同様に、検察からマスコミに対して守秘義務違反のリークと過去に犯罪暦があったなどというデタラメ報道が怒涛のように流されたのですが、国策捜査が政治サイドではなく、検察サイドの独断であり、たいがい小泉改革を支持する人間たちの意向が反映されていたのは間違いないと思います。それは、現在もそうでしょう。

しかし冷静に考えれば、選挙で選ばれたわけでもない検察組織が、国の運命を左右させていいはずがないでしょう。100歩譲って、「国策が国のためなら」という観点から考えても、これまでの政治結果をみると、小泉内閣容認で日本経済に与えたダメージは天文学的数値でした。財政政策も知らない、国家の最重要課題である再分配も知らない人たちが逮捕権を乱用してきたことは、明らかであったではないですか。こんな連中に、権力など与えてはいけないです。

日本の有権者は、「こんな政治センスのない人間たちに、俺たちの国を動かされてたまるか」と、シュプレヒコールを上げなければならないのですが、左翼な人は小沢幹事長を体を張って擁護する気がサラサラないようですし、右翼な人は外国人参政権を潰す絶好の機会と考えているのが、現状のようです。

僕も以前から、外国人参政権は反対の立場ですが、地方参政権を認めた国で国を乗っ取られた国もないようなので、それが本当に日本のトッププライオリティーかは問題があると思います。

第一そのような方々が、どうして国民新党を支持できないのでしょうか。

国策捜査によって、何度も財政政策を台無しにされてしまいましたが、何十万人もの自殺者を排出し、何百万人もの失業者を出し、何十万件も倒産企業を出して、検察に乗っ取られた現状の日本の方が、よほど問題があるのではないでしょうか。