日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

「積極財政」と、「溜め」の話

2008-10-10 19:37:03 | Weblog
思い起こせば、平成15年の自民党総裁選は、緊縮財政の小泉純一郎と、積極財政の藤井孝男、亀井静香、高村正彦らが経済論争を争点としていたのですが、結局、国民に人気の高かった小泉純一郎が勝利を収めてしまいました。

「構造改革なくして、景気回復なし」と皆が信じて、血と汗を流しながら、または怒濤のような増税に耐えながら頑張ってきました。

日本経済復活の会のシミュレーション結果である毎年50兆円の財政出動を最低5年間続けるというアイディアと、亀井静香さんを総理大臣にすれば日本経済が復活するというアイディアを僕は信じて、知人らや、前に務めていた会社の人にも広めていたのですが、信じてくれる人はほとんどいませんでした。

返ってきた言葉は、「何百兆円も使って景気回復させて、その後はどうするの?」とか、「亀井はイトマン事件とか絡んでいて悪い奴だぞ」とか、「誰がやっても、政治なんて変わらない」とか、そんな反応ばかりでした。

それでみなさん、どうでしたか? この頃の壊れてしまった経済のザマは?

亀井の財政出動は信じられないが、麻生太郎の財政出動はやってもいいのですか?

てな感じで、ふだん温厚な僕が、ちょっとくらいは怒ってみつつ。

まあまあ、僕は、先日冗談のつもりで「10日で株価が0円になる」なんて言ったわけですが、だいたい残り僅かしかない株価を881円も下げて、8276円だなんて経済がおかしすぎますよ(笑)

ふらふらさんの指摘じゃないですけど、欧米諸国が空売り規制をかけている時期に、自由主義経済なんてものをマヌケに続けている国だから、外国人投資家に売り攻勢をしかけられているわけでしょう。

話しは、今早急に必要なのは統制経済であるわけで、日本も早く、空売り規制をしなさいってことです。

これだけ株が下がると、投資信託に預けている人間は資産半減で、FXをやっている人間なんて全損でしょう。

日本企業も、来年などという遠い将来ではなく、まさに今この時期に、倒産やリストラの危機に瀕しているわけです。

新築住宅のローンを組んだばかりの知人のみっちゃんは、夫婦で失業したらどうするのでしょう? 男の60括払いでエルグラントとかいう車を買った会社の人も、給与の払い遅れや、ボーナスがゼロになったらどうするのでしょう?

最近、「溜め」という言葉が一番気になります。

湯浅誠さん(NPO自立生活サポートセンター「もやい」事務局長・反貧困ネットワーク事務局長)の喝破した通り、お金の「溜め」、人間関係の「溜め」、自分に自信のある精神的な「溜め」、など「溜め」の無い人があまりに多いです。

自分の場合は、僅かな蓄財と長いローンの残っているマイホーム、キャッシュで買った軽自動車、北海道の母親と4人の兄弟と親戚、千葉の親戚、千葉や北海道の友人、二匹の猫、全国のインターネットの友人、一部上場企業で働いていること、健康体であること、社会保険や、厚生年金の加入経歴、安い民間保険、ガラクタだらけの家財、3千冊の本、20台のコンピュータに、30台のゲーム機、500本のゲームソフト(他????本のゲームデータ)、1000曲の音楽データ、150時間のHDDプレイヤーの番組録画データ、1ヶ月は食いつなげていける家の中の食べ物などが、僕の「溜め」になるのですが、そこそこ溜めがあると言えばあるようです。

でも、他社へ転職してもすぐに使い物になるスキルと、お金はもう少し余裕を持って欲しいところです。

大企業が次々倒産していく様子をみると、将来は決して安泰ではないのですけどね。