日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

狂った国

2008-10-05 10:20:13 | Weblog
■米金融危機7月に対応検討=外貨準備活用も-内閣改造で提言見送り-金融庁懇談会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081002-00000103-jij-pol

 金融庁の懇談会が今年7月、米政府による金融危機対策を支援するため、約1兆ドルに上る日本の外貨準備の活用を検討していたことが2日分かった。米政府が経営難に陥った金融機関に公的資金を注入する事態となった場合、外準から必要な資金の一部を事実上提供する内容。

(引用終わり)

日本が2兆や、3兆の定額減税であーだこーだ言っている時期に、な、な、なんと、国民の資産である(国債を国民の借金というならこう表現できるはずだ)100兆円を米国にくれてやる予定だったんだと。

そんなカネがあれば、国内のために使った方がよっぽどいいと思うんですけどねえ。

しかし、これだけ国家の中枢にいる人間が狂っていると、お笑いレッドカーペットに出てくるザ・パンチじゃないけど、「も~、死んで~!砂漠に行ってラクダに逃げられて~!」ってな気持ちにもなります。

だいたい、経営者の報酬制限をもりこまなければ議会を通過しないという良識が通ったくらいに、金融資本主義は終焉を迎えてしまいましたな。

なのに、なのに、三菱UFJがモルガンスタンレーに出資するなど、金融資本主義に変容しようという日本のアホさ加減。

そもそもというか、あまり言う人がいなくなりましたが、世界的金融危機も、もとを正せば日銀のゼロ金利政策と超金融緩和による円キャリートレードが金融バブルを生み、日銀の金融引き締めが、世界経済を破綻したという話しであったような気がしますが(笑)

もう皆さんお分かりの通り、アメリカを救済することなどもう不可能です。トヨタやキャノンのように輸出で利益を上げる経済から、日本国内に分厚い中間層を再構築して、内需に市場を求めるべく政策転換していくしか日本が生き延びる道はないでしょう。