日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

ここで一句

2010-06-30 10:46:29 | Weblog
「選挙前 株価を下げる 民主党」


消費税10%など導入してしまえば、経済がクラッシュしてしまうので、9千円を割りそうな勢いで株価が下がっていっているのは当然なのですが、菅総理大臣の経済オンチにはほどがあります。

福祉で景気を良くするなんて、本当にできると思ってるんですかね。

皆さんご存知のように、お金を刷らないのがデフレの一番の原因です。

企業の管理方法で知られているABC分析では、重要課題の1位と2位を解決しないと問題は解決されないといわれています。

不景気の原因の1位がデフレ、2位が円高であると思われるのに、事業仕分や無駄の削減や消費税増税や福祉政策なんて、下位の要因に力を入れても、まったく問題解決の道筋は提示されません。

お金を刷れば、相対的に物よりもお金の価値が下がり、インフレ誘導と日本円の円安誘導が達成できるのは当たり前ではないですか。

もちろん日本政府は一万円札を印刷しているわけではないので、政府紙幣を直接発行するか、国債を印刷して日本銀行券と交換してもらうという、技術的な手法は必要です。

財源はそうやって作るわけです。

しかし、夫が安サラリーマンの家庭で、貧しさの解決策として、国に更なる税金をプレゼントしたり、介護職への転職を本気で考えている家族がいれば、顔を見てみたいものです。

千円の輸入材を10倍の1万円にして売るのが日本の製造業の強みなのですが、小売業が儲けるのは相当量を売らなければなりませんし、金融サービス業なんてお金を増やす能力がありませんし、福祉の仕事も幅広く税金で分捕っているだけで、投資して稼いでいる感じがぜんぜんしません。

小沢一郎氏が菅首相にマニフェストを守れと言っているように、バラマキ政策の民主党政権のマニフェストを守ろうとすれば、おのずと国債発行の増額になるので、ケインズ主義的な考えを持つ人々にとってはこちらが正道だと思うのですが、役員の高待遇云々で自分の心にフックをかけられてしまって、本道を外れてしまいそうになっている今がとても怖いです。

かえって、官官接待が自由に行われ、役人が歓楽街で飲み食いして不道徳であった時代の方が、よほど庶民に優しかったと思うのは僕だけでしょうか(笑)

ぼやき。

2010-06-19 15:18:06 | Weblog
デフレで所得激減状態なのに、2017年に所得の18.3%になるまで年金保険料率は上がり続けるし、NHK受信料は値下げする気ないですし、その他公共料金も値下げしませんし、ガソリン代も高いですし、野菜も高いですし、政権交代したのに、菅新総理は消費税率を上げたいといっていますし、日本はもう駄目かもね。

肝心の介護業界も、株式会社参入が待っていますし、失業者で溢れているのに海外から労働者を入れると言っていますし、もう何もかも狂っています。

全体の株価は上げてきているのに、僕が買った銘柄が500億円の公募増資って、なんやそれ(笑)

長期安定で買っていい株は、ユニチャームくらいか。

もう、知らん(笑)

亀井大臣辞任後のニッポン

2010-06-11 12:10:38 | Weblog
政界再編が続いていますが、僕の考察はこうです。

・経済学の初歩である、乗数効果を知らない菅直人が総理大臣になって、
・消費税を増税させるといってはばからない、枝野幸夫が幹事長になって、
・やはり松下政経塾出身で、積極的改革派である野田佳彦が財務大臣になって、
・新自由主義論者で、規制緩和論者である千谷由人が金融担当大臣になるそうな。

もうずいぶん前から、民主党には、「小泉改革では手ぬるい」といっていた連中がいたのですが、とうとう彼らが中枢権力を乗っ取ってしまったようです。

彼ら民主党改革派が大好きな、「入るを計り、出ずるを制す」という考え方は、一般の家計では大変有効に家計状況に反映させられますが、国全体で、そのような動きをしてしまえば、経済全体が縮小してしまいます。

それを経済学では「合成の誤謬(ごびゅう)」というのですが、橋本内閣の消費税増税や、小泉改革で、緊縮財政はすでに失敗しているにも関わらず、民主党の改革派は、事業仕分けや消費税増税を機軸に、どうしても合成の誤謬の大実験を自分でやらなければ気がすまないようです。

事業仕分けは、歳出先の移転に過ぎませんし、規制緩和も商機の移転に過ぎないものです。

国債を発行して景気回復しようとする場合は、500兆円のGDPに10兆円の景気対策を追加すれば合計510兆円のGDPになり、2%のGDP押し上げになるのですが、マネーの移転は、全体のGDPを押し上げるものではありません。

国の借金がどうのこうのというのも、かつては、所得税と地方税を併せた累進課税の上限が90%近かった状態から、現在半値の50%にまでディスカウントされていますが、金持ちから税金を取らなくなったどころか、金を借りるという国債発行も、我慢強い日本人はやめたいらしいのです。

そして更に、金持ちほど課税負担の優しい消費税増税が必要だというのですから、もう馬鹿に付ける薬はないのかも知れません。

国民がこんな連中に支持率を上げてしまうなんて、今まで悪役とされてきた亀井さんも、小沢さんも、あきれかえっているのでしょうけれども。

一人当たりのGDPが上位20以下に落ち込んでいる現在、以前日記に書いたように、このまま行けば、日本はフィリピン以下になってしまうのですが、近い将来に本当にそうなりそうです。

僕の場合、小泉改革のときは、中小企業から大企業に転職して家計がずいぶん助かりましたが、それでも経済は持たなくなって、介護保険と厚生年金がぐるぐる回っている介護職に今はいるのですが、景気が良くなるまでしばらくこの業界に避難していた方が良さそうです。

今は7.2兆円の国債発行をごり押ししてくれた亀井大臣のおかげで日本経済が辛うじて持ちこたえているのですが、予算の回ってきた選挙期間中は株価は上がりそうなので、売り時を間違えなければ大型液晶テレビくらいは買えると思っています(笑)

選挙後に民主党が過半数取れば、奈落の底でしょう。

本物のデフレファイターの首を切って、何をかいわんやです。

死を見せる教育力

2010-06-10 04:40:49 | Weblog
昨日、一昨日は、特別養護老人ホームに実習に行ってきたのですが、更に難易度の高い高齢者介護というものを知って、とても勉強になりました。

たった二日間の実習中に二人も永眠されたり、食事が自分でできない年寄りに強引に食べさせる方法とか、全身が硬直している棒みたいなお年よりの入浴介助とか、介護職には認められていない摘便があちらこちらで行われている風景だとか、更なるカルチャーショックに、帰宅後は酒の力を借りて、ぐーすか眠るしかありませんでした(笑)

最近思うのは、介護には人間の教育力があると思うのですが、昔はルソーが農業に教育力があると言っていたわけです。

本当の教育とは、動物や植物や人間の、死ぬところを見せることなわけです。

鶏を殺して捌いたり、自宅で爺さん、婆さんが死んでしまったり、農家に生まれた人は、それらを見て経験できるのですが、最近の子供はなかなかそういう場面を見ることができません。

「死」を知ることによって、本当は生きることもわかるわけで、実存として自分も限りある命の一人なのだという哲学ベースができるのですが、今の日本は、ありとあらゆるところで、それらを遠ざけて見せないようにしています。

スーパーに行けば、肉や魚なんかはパック詰めで、血なまぐさい解体作業の片鱗も見ることはできませんし、死にそうな年寄りは家庭から施設に追い出されてしまいます。

そうして死を学ばなかった人たちが、政治家になったり、官僚になったり、一流企業の会社員になったりするわけですが、健康で学んだり働けることが当たり前だと思い込んでいる人達には、弱者の視点からは高すぎる目線しかありませんし、温かい家庭も、社会などもできるはずがありません。

富裕層だったゴーダマ・ブッダは、貧民街を歩いて初めて「生・老・病・死」の人間の苦しみを目の当たりにするのですが、核家族の家に生まれて、楽しみのみを追求している最近の人は、全員ブッダのような富裕層の生まれのようなものです。

彼らにしても、ブッダ同様に苦しみの巣窟に飛び込んでしまえば、かなりのことができるような気もするのです。

これで選挙は、戦えますな。

2010-06-02 10:48:09 | Weblog
後続は、菅さんか、岡田さんでしょうが。

もう6月ともなると、選挙準備はあらかた出来ているわけで、碁打ちだからそこら辺まで詠めたわけですな。小沢氏の後続に、汚れ役をここまで引き受けられる人間が、いないのが欠点ですが。

自民党を解党させるための最終戦争は、今回の刷新で終結に向かいますな。

あとは、選挙前に予算を前倒しして株価を上げていけばいいわけですが、トレーダーはまだ安い今日のうちにたんまり仕込んでおきましょう。


鳩山首相が辞任表明、小沢幹事長も辞意=民主党両院議員総会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100602-00000517-san-pol