日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

無差別殺人について

2008-07-28 13:00:31 | Weblog
実は、事件から2週間後に、秋葉原連続殺人事件の現場を検証してみたのですが、自分が通い慣れたこの街に、そのような事件が起きてしまったということは感慨深いものがあると感じました。

何年か前に、凶悪犯罪を起こす人間の職業を調べてみたことがあるのですが、その内、多くの人間が無職者であった結果に驚いたことがあります。

失業率についていえば、ピークである2002年には5.4%であった日本の失業率は、2007年には3.9%と減少傾向にあるのですが、これは小泉首相がブルーカラーの派遣労働を規制緩和した時期と重なると思われます。

ところが失業者が減少した反面、160万人の非正規雇用者が発生したのですが、犯罪者の多くについても失業者から、派遣社員など、非正規雇用者へと肩書きが変化していったように思われます。

しかしよく考えてみると、遊んでいて失業保険がもらえる失業者よりも、2000時間働いても、年収が200万円に届くか届かないかという非正規雇用者の方が、家計のフラストレーションが高まるような気もしないでないです。

犯罪予備軍は、どのような国であっても一定の割合で存在するのですが、経済がこれほど弱っている時代には、経済的に困窮していて、かつモラルを守る能力の低い人間から、社会的なフラストレーションというものが局所的に吹き出してしまのではないでしょうか。

無差別殺人というのは犯人の家族でもなく、知人ですらない、知らない人を殺してしまうことをいうのですが、社会的なフラストレーションが事件の要因となれば、報復の対象は、小泉構造改革に80%の支持をしてしまった多くの日本人という、一つの集合体と結びつけられてしまってもおかしくはありません。

実は、加藤容疑者の行った犯罪は、報復の対象としては間違っていないのかも知れませんし、政治的なテロリズムと考えれば、もっとも効果的な手段であったと考えられます。

現に、メディアで派遣労働というものがクローズアップされ、彼の犯罪が、これだけの社会的影響を世の中に投げかけることができたのですから。

もちろん、彼の犯罪自体は決して許されるものではないのですが、社会的なゆがみという根本的な問題が解決されなければ、今後もこのような犯罪は後を絶たないものと思われます。

では、犯罪を起こした社会要因は何かと考えると、政府自民党がつい最近まで何をやってきたかを思い出せばいいだけなのですが、様々な法改正で、不安定雇用を生み出し、トヨタと派遣会社とサラ金会社への事業奨励をやってきたことが起因となると考えれば話しは早いです。やくざな事業主が経済財政諮問会議の主要メンバーとなり、彼らのCMがテレビでガンガン放送されてきました。

考えてみれば、自動車工場でせっせと働いてきた加藤容疑者の労働は、トヨタにとっては都合の良い安い労働力であり、派遣会社日研には3割ものピンハネを稼いでくる上等の労働者であり、生活費の足りない分をサラ金会社が提供することで年収の3割をただ働きとして利息で提供した時点で、小泉構想改革というものが、人身売買の3分割を成立させてしまった政治改革であると考えられなくもないでしょう。

昔のように、終身雇用で職業が守られ、年功序列賃金で長年働くほどに好きなものが買えるようになり、職場結婚や見合い結婚で、モテない男女の家庭というものを社会的にシェアしていく体制があれば、犯罪予備軍が一生犯罪を犯さずに生きていくことも、容易になるのではないでしょうか。

意外な話し

2008-07-26 23:37:42 | Weblog
会社の派遣の人に、どうして残業や休日出勤に出ないのかを聞いてみました。

すると意外な返答だったので、思わず倒れそうになってしまいました(笑)


「あまり給料が増えると、家賃が上がってしまうんです」

「え?」

「1万8千円の市営住宅なんですけど、所得に応じて家賃が変わるので。それと法律が変わって、あまり稼ぐと家を出なくてはならなくなったんです」

「あ~そういうことだったん!」



ということは、人生の勝ち組? この人けっこう裕福な生活ではないかい(笑)

てゆうか、市営住宅が高収入になると出て行かなくてはならなくなったとは、知らなんだ。

国は公営住宅を増やして、入居条件を年収800万円くらいまで緩和させて、派遣社員をどんどん稼がせなさい。その方が労働者の活力も上がるし、税収も増えるでしょうから。

スウェーデンなんかは公営が多いですが、確か80%だったかな?、大半の人はセカンドハウスまで所有しているといいます。

しかし、日本人でセカンドハウスを所有している人は一体何パーセントいるというのでしょうか。

ほんとうに、この国は貧しいと思うよ。

もし宝くじに当たったら?

2008-07-25 21:10:54 | Weblog
経済のお勉強の一環として、先日お話した、ロト6で3億2千万円を当てた男のブログを読んで研究しているのですが(笑)
http://blog.livedoor.jp/sereb1/

このようにインターネットの時代になって、宝くじ高額当選者の消費性癖などが分かるようになったのですが、冷静に読んでみると、反面教師として大変勉強になります。

当選直後、彼は銀行に勧められたカウンセラーに、気を付けないと毎年1億円ずつ使うことになると忠告されたそうですが、彼が当選した2005年1月から僅か3年半で、2億2千万円以上の資産を失っているのですから、あながち大げさな話でも無かったのでしょう。

散財の原因の一つは、彼が内在していた消費性向の高さなのですが、キャバクラなどで女の子と酒を飲んで楽しんだり、保険外交員と付き合うために保険に入ったり、300万円以上するロレックスの時計を買ったり、海外旅行に頻繁に出かけたりと、消費に歯止めが利かなくなってしまうというのがあると思われます。

もう一点は、信用取引とFXで2億円の資産を失ってしまったということなのですが、大量の庶民の資産を取り込んで、あっという間に売りをしかけられてしまうという投機市場に、あまりに容易く引っかかってしまったという印象を持ちました。

おそらく資産をもう少し増やしたいという欲望があったと思われますが、投機の世界も、それなりに腕がものをいうのでしょうから、彼が何かしら資産を増やしていけるスキルを持っているのであれば、宝くじの当選などなくても、ある程度の資産は所有できていたものと思われます。

「入るを量りて出ずるを為す」の言葉通り、収入と消費の両面を見ることができなければ、資産は増えていかないのでしょう。

彼は自分をセレブと勘違いしているようですが、一般的に銀行が認める資産家とは資産が10億円以上の人間であり、僕の親戚にもそういう人がいるのですが、資産は徐々に増えているようですし、消費の仕方は普通の人が考えているよりも、地味かも知れません。

200億円の資産を所有するB・N・F氏の場合は、カップラーメンや立ち食いそばで食事を済ませるなど、「入るを量りて出ずるを為す」という定石をしっかり守っているものと思われます。

もう一つ問題なのは、ゼロ金利でも借りる人がいないくらいに、今の日本経済は冷え切っていて、投資先など殆どないということでしょう。

3億円くらいだと利回りの期待できる東京のオフィスビルを買うには中途半端ですし、アパートを一棟買っても、部屋を埋めることができなかったり、建家の修繕費用や、水回りや部屋の補修費用などがかかって、思ったほど儲からないと聞きます。

当然、起業などは、よほどのコンテンツとスキルがなければできないでしょう。

我々庶民の場合はこつこつ消費していくのが正解なのですが、馬鹿にお金を持たせると、瞬時に失ってしまうといわれるくらいに、企業の早期退職者なども3年くらいで退職金の大半を失ってしまう人が多いそうです。

消費の失敗は、住居、豪華な食事、女、車、海外旅行、ギャンブル、病気、金遣いの荒い親近者などによって、もたらされますが、よほど年を取らない限り、それらから自由であることはとても難しいことであります。

凡人は、お金というものを持つと、愛や友情以外の、大抵の物が手に入るということから(なんつって)、自分を超能力者か何かと勘違いしてしまうのでしょうが、お金を持ち慣れたユダヤ人や、財閥の家系の人間以外は、資産を何代もの子孫を通じて所持し続ける知恵など、さずかってはいないのです。

ロト6の当選者は、ドラマ化で多少の収入が期待できるとはいえ、あと5年もしないうちに殆どの資産を失ってしまうと思われますが、ボランティアのつもりで年収330万円の会社に勤めていた自分の賢明さに、後々感謝することとなるでしょう。

とかなんとか言いながら、なかなか資産らしきものを持つことができない自分ではあるのですけどね(笑)

デジタル・ガジェットについて

2008-07-21 23:47:15 | Weblog
最近よく使われているデジタル・ガジェットという言葉は、携帯電話、PDA、デジタルカメラ、ポータブルMP3プレイヤーのことを指すのですが、未だに自分の理想に近いデジタル・ガジェットが存在しません。

先日、秋葉原のヨドバシカメラをぐるぐる歩いて、まあまあ良いと思ったのがこれだったのですが。
http://www.sony.jp/products/Consumer/oneseg-radio/products/XDV-D500/index.html

ワンセグTVが視聴・録画できて、AM・FM放送が視聴できるのが最大のポイントです。

ここまで作り込んでおいて、メモリーまで搭載しているのに、何故にミュージックプレーヤーとしての機能が搭載されていない?>sony

というわけで、未だに現在所有しているW-ZERO3 esを超えるデジタル・ガジェットがこの世の中に存在しません。(まあ、WILLCOM 03やD4は別ですが)

最近は、i-phoneが話題になりましたが、基本的にi-podの音質が自分に合わないこと、i-tuneで同期しない苦労を経験したこと、タッチパネル入力の操作感は面白いが、文字入力やゲーム入力に適していないこと、ワンセグ機能が無いこと、など、でんでん駄目です。

理想としては、街中が無線LANで張り巡らされた状態でスマートフォン一台と、EPG録が可能なワンセグとAM・FMラジオとミュージックプレーヤーが一体となったものを一台(できればGPSと電子辞書付き)、この二つを持ち歩ければ、最強ですね。

まあ、ニンテンドーDSに電話機能が付いただけでも、面白いと思いますね。

消費税上げたり、相続税課税最低限引き下げたり、ラジバンダリ(笑)

2008-07-18 11:19:28 | Weblog
森永卓郎氏「構造改革をどう生きるか」より
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/141/index1.html

 では、なぜ相続税の増税がここに来て浮上してきたのか。それは、自民党議員の多くが、遅かれ早かれ消費税を引き上げたいと考えているものの、ただ消費税を引き上げただけでは影響が大きすぎるからである。

 なぜなら、消費した金額にかかる消費税という税制は、低所得者に厳しい「逆進的な税制」だからだ。

 例えば、低所得者は収入の約8割を消費にまわすと言われている。となると、現在、消費税率は5%であるから、収入の4%(8割×5%)を消費税として納めている計算になる。

 ところが、高額所得者は収入に対する消費額はそれほど多くない。仮に、収入のちょうど半分を消費にまわしているとすると、収入の2.5%(5割×5%)しか消費税として納めていないことになる。

 このように、実質的な収入に対する税率として考えると、消費税率は金持ちにとって圧倒的に低いことになる。累進課税どころか、単一税率でもないのだ。圧倒的に低所得者を直撃する逆進的な税制なのである。

 これはわたしだけが言っていることではなく、税制にかかわる人ならば誰もが指摘する点であり、当然ながら税調も理解している。だからこそ、その批判をかわすために、相続税を課税強化しようというのだと、わたしは理解した。

 つまり、低所得層に厳しい消費税の税率引き上げをする前に、金持ちに厳しい相続税の増税を行うことによって、バランスを取り、格差を是正しようというわけだ。

 わたし自身も、相続税の課税を強化することで、社会保障財源を確保するべきだとこれまで主張してきた。だから、ようやく自民党税調も、まともな税制改正を打ちだしてきたなと一瞬喜んだ。

 ところが、報道をよく読んでみると、現在税調が考えている相続税増税というのは、とんでもない代物だったことに気づいたのだ。

(中略)

 さて、そうした前置きをしたうえで確認したいのが、小泉内閣時代の2003年に実施された相続税率の大幅引き下げである。

 このとき、最高税率が70%から50%へと大幅に引き下げられたが、この措置に対して、ほとんど批判が出なかったのは今もって不思議でならない。というのも、このときに引き下げの対象となったのは、遺産の総額が3億を超えている部分だけである。つまり、3億円以上の資産を残した大金持ちだけを優遇した税率引き下げだったのだ。

 わたしは、自民党税調が今回「相続税増税」に触れたというニュースを読んで、当然のことながら、この最高税率を元に戻すことで、格差是正を図ろうとするのだと思った。

 ところが、7月1日の朝日新聞に掲載された相続税の増税策を読んで驚いた。そこには「相続税は、課税最低額の引き下げ案が有力」と書かれていたのだ。

(引用終わり)


表題の「消費税上げたり、相続税課税最低限引き下げたり、ラジバンダリ(笑)」というのは、お笑いレッドカーペットで人気のあるお笑いコンビ、ダブルダッチの「ラジバンダリ!」というネタが元なのですが、この言葉は、歌手のaikoがコンサートで使用したのをきっかけに、若者たちの間でそうとう流行っているようです。

それにしても、相続税を増税するといって、課税最低限を引き下げるとは恐れ入りました(笑) これで零細企業の跡継ぎの人たちは、親が死んだ時点で廃業を覚悟しなくてはならなくなりましたよ。

これで分かるのは、自民税調は何も考えていないのではなく、かなり固定化された執念めいたものを持っているということです。

それは、「金持ちを税制優遇して、貧乏人からカネを取る」という非常に鮮明な税制構造です。

消費税も、昔のような物品税を復活するというのなら話はわかりますが、貧乏人は給料を全部使って、金持ちは消費に回さずに多くを貯金できるという消費性向に対して、食料品を含めた一律課税をかけるわけですから、消費税とは、完全な逆進性の税制なわけです。

これだと、本来あるべき累進制を横に置いて置いて、所得税課税だけの一律固定にした方が金持ちの課税負担が上がってしまうという、なんともお馬鹿な話にすらなってしまうのですが……。

「いいかげん気付よ、この馬鹿国民っ!」

って言いたいところを、我慢したり、落胆したり、ラジバンダリ(笑)

農業知らずの、農耕民族

2008-07-17 11:01:16 | Weblog
昨日の、TBS系番組「水トク(~緊急報道スペシャル 食糧危機 あなたは生き残れますか)」を見た人はいらっしゃるでしょうか。

番組では、日本の稲作農家や、酪農家、鶏舎農家、漁師が壊滅的危機であるということをゴールデンタイムにやっていたので、びっくりしてしまいました。

あまり民放局の報道を評価しない僕ですが、これは大変評価できる報道内容です。

まずは日本の行政が農業を低くみてきたこと、時給420円程度という農家の労働評価の安さ、畜産飼料の海外輸入依存、稲作農家の離農と水田の荒廃、原油高による農産物高騰、各食料輸出国の輸出規制による輸入国の打撃、戦後アメリカが日本に行ってきた食料戦略、パンや乳製品、スパゲッティに慣れてしまった馬鹿な日本人達、日本バッシングの時代には自動車産業の犠牲になり、大規模経営者ほど借金に苦しめられてしまい、犠牲犠牲の連続で、農業従事者の努力では、もうどうしようもないところまで来ているのです。

僕は稲作農家に生まれたので(既に離農しましたが)、報道内容の殆どを知っていましたが、都市部の人がこの報道を見てしまえば、面食らってしまうのではないでしょうか。

何しろ、消費者利益なるものの優先を重視して、いままでの報道各局のニュースが真実を隠したまま構成されてきたのですから。

足りない食料は輸入すればいいなんて考えてきた脳天気な人々はたくさんいましたが、輸入なるものがどこまで信用できて、どこまで継続できるものなのか、疑問に思った人は少なかったのではないでしょうか。

日本のGDPが19位まで落ちてきて、大手商社が頑張っても食料品を買い負けしていまって、ようやく危機があることに気づく体たらくです。

各国の実際は、フランスは一粒のブドウも輸入しない、ドイツは一個のジャガイモも輸入しない、アメリカ人はピーナッツバターが好きなせいかほぼ100%ピーナッツを輸入しない、その国の主要生産物は国がしっかり輸入規制をして農業を守るのが、当たり前なのですが、日本は何でもかんでもなし崩し的に、輸入規制を外してしまいました。

それで牛肉農家、オレンジ農家、稲作農家、漁業などことごとく商売があがったりになってしまったのです。

1980年代にウルグアイ・ラウンドで標的になっていたのは、実はコメの自由化だけではなかったのですが、保険・金融・弁護士の自由化がことごとく行われてしまいました。

銀行が次々潰れたり、保険会社が外資系保険にやられたりしたときには、ざまあみなさいと思ったものですが、よく考えれば同胞の日本人がやられているので笑ってはいられません。

今からではかなり遅いのですが、まずは自民党を倒すこと。そして、土地のある人は、ビル・トッテン氏がやっているように家庭菜園でもやった方が良いでしょう。

一個百円~二百円で売られているキャベツを作ることが、どれだけ大変な労力がかかっているかが分かるでしょうから。

日本びいきのフリードマン

2008-07-16 08:32:38 | Weblog
今の世の中、cry,cry,cryじゃなくて、暗い暗い暗い、暗すぎるっ!

どうしてこんなに暗いのかと言えば、あの郵政解散で自民党を大勝させてしまった日本人の自業自得なのですが、自民党議員も、マスコミも、あの小泉構造改革と、郵政解散がそもそもの間違いであったと文脈を正しくするべきなのです。間違いを間違いと認めないから、先に進めないのです。

そのとばっちりを受けた皆さんには、お気の毒な限りなのですが、日本経済復活の会のアイディアである政府貨幣論以外は、現状では処方箋はゼロです。

さて、もはや無間地獄の日本経済ですが、元メガデスのギタリストであるマーティー・フリードマンの著書「いーじゃん!J-POP」を読んでいたら、少々元気が沸いてきました。

彼の好みである華原朋美や、松浦亜弥、相川七瀬、平原綾香などは僕も結構好きなのですが、エアロスミスやガンズン・ローゼスを持ち合いに出してB'zと比較するのは、B'zに対して失礼だとか、彼がいかにJ-POPのを愛しているのかが、よく分かりました。

マーティーが言うには、非常に幅の広いジャンルを融合して、質の高い作品に仕上げているのがJ-POPの特徴なのだそうで、彼のアメリカの友人に日本の曲を聴かせると、「こんな面白い曲聞いたことがない!」と、誰もが絶賛するのだそうです。

日本人があまり気が付かないものとして、外国人が、日本の食堂やレストランなど、どこに行っても美味しいと感じるように、生まれついての音楽性の高さにも、日本人は、気付いていないのだそうです。

まあ、海外のモノを何でも大量に飲み込んで、独自の文化に仕立て上げるのが日本人の特徴といえば特徴なのですが、この国は、FTA(自由貿易協定)などまったく気にしなくて良いくらいに、輸入のしすぎです(笑)

トヨタの生産台数が世界一になり、ソニーや松下が世界の家電を席巻し、野球をやれば世界選手権で優勝し、J-POPもレベルが高く、アニメや漫画も世界一。

なんとまあ、さまざまな職業において、供給サイドの構造改革をやりすぎて、おそらく世界一の(品質の高さを含めた)供給力になってしまっているのでしょうが、経済学的なこの国の問題点は、ず~っと需要不足が続いてきたのですから、皆さんも、需要と供給の区別くらいはつけられるように、そろそろ問題点の間違いに気が付きましょう(笑)

本来の日本は、可処分所得の向上など、需要サイドの構造改革をやらなければならないのですが、それは早い話が、国が国民にお金を与えるということなのです。

つまり、マスコミが嫌っている減税や公共事業などのバラマキ政治でやることが、需要サイドの強化になるわけで、景気回復にはそれしか方法がないのに、バラマキ政治のネガティブなイメージだけが先行していて、行き詰まりになっているのです。小泉がやってきたような、努力論や精神論とはまったく反対の政策なのですね。

だからみんな間違えてしまうわけです。苦労ばっかりして、一向に成果になって現れないのも、そういう要因です。

さてさて、マーティー・フリードマンの本を読んでいたら、J-POPが無性に聞きたくなってきましたよっ!

ミルトン・フリードマンは金持ちの味方の経済学者ですが、マーティー・フリードマンは庶民の味方のギタリストですっ!

まずはレンタルCD屋さんに行って、大塚愛や、松浦亜弥や、オレンジレンジなど色々借りてこようと思います。

あとは、「ドラゴンボール」を読んでいないのは、人生の半分は損しているとの友達の指摘があったので、これもまとめて買ってくるしかありませんね(笑)

破壊される経済

2008-07-14 10:18:51 | Weblog
スタグフレーションの時代というのは全く恐ろしい。

本日は、ガソリンの高騰が理由で、全国の漁協で一斉ストライキが行われるそうですが、漁師の方にはお気の毒ですけど徒労に終わるものと思われます。

その一番の理由は、消費者がインフレに対応できる肝心のお金を持っていませんから。

インフレといっても、昔のようにストライキを行って値上げを期待できる性質のインフレではないのですね。正真正銘の悪性インフレ、スタグフレーションです。

ガソリンや小麦などのコストプッシュ・インフレが進んでも、給与所得は未だにデフレ状態なので、消費者は買おうと思っても買えないのですね。

それだけではなく、2001年に武部農林水産大臣が、経団連の意向に従って、自由貿易協定の農林水産物自由化を宣言して以降は、販売されている水産物の大半が、輸入魚に変わってしまっています。

消費者は、国産の魚が高くなれば輸入魚を選択したり、輸入ものの鶏肉や豚肉を買ったりすればいいわけで、ストライキの効果がまったく期待できないというのは、そういう理由からです。

食事というものは、最終的には戦前のように、ご飯と、みそ汁、漬け物にまでグレードを落とすことができるので、フィリピン並みの後進国と比較すると、日本経済にはまだ余裕があるから始末に終えません。

しかし、本当にフィリピン並みの経済的後進国になれば、そのうちサミットに集まるG8からもはじき出されるでしょうが。

日本人に大切なのは、バブル崩壊以降の日本経済が、政策不況であったことを認識することです。

ガソリンは暫定税率を含めて、国が53.8円も取っています。さらに買った総額に消費税も二重課税として払います。

国民全員が困っているのですから、こんなの原油価格が下落するまでの短期間だけでも、課税ゼロにすればいいじゃないですか。

どうせ投機マネーによる高騰なんて3年も持たないのですから。

まあ現状では、漁師の方々は丘に上がって仕事をするしかありますまい。

しかし、肥料価格が高騰したことで農家の経済的被害も深刻ですが、今回の例を取っても、日本の労働者の方々は、非常に狭い利幅の中で生きてきたということがよくわかります。

次々破壊されていく経済ですが、庶民はこのままいくと、自民党の政治家に一人残らず殺されてしまうでしょう。

この場に及んで、消費税増税を叫ぶ与謝野馨は、死ねばいいのにと思います(笑)

あえて辛い世の中を分析してみる

2008-07-05 18:57:53 | Weblog
今日会社の人と話をしていて、ガソリンや小麦の物価高、増税や社会保障費の増加、所得の減少、電気代もガス代も上がって、そろそろ生存最低ラインの生活すらできない人が大量に出てくるのではないかという話題になりました。

昨年から倒産件数も増え始めましたし、大企業も不況が再開し、非正規社員から先に躊躇無くリストラしています。小泉政権時代の超金融緩和と住宅減税で住居を買った人が、倍に上がった金利を払いきれずに、ローン破綻しています。首都圏のマンションの売れ残りや、冬柴不況による建築業界の打撃も相当なものです。

大企業に転職することで僕の所得も安定してきましたが、それでも入社したてなので年収400万円に満たない生活は楽とは言えないです。給与明細に目を通してみると、何ですかこの住民税、厚生年金、社会保険の控除額の高さは(笑) 国にこんなに金を取られていては、GDPの半数が期待される個人消費など、伸びるわけがないではないですか。

現在、非正規雇用者の割合は33.7%、若年層では48%もいるそうですが、このまま行くと2015年には、正社員が50%を割り込むそうです。

正規社員といっても中小零細企業の正社員はワーキングプアーが多いのですが、今回は非正規社員の所得をクローズアップしてみると平均年収で最も多いのは、150万円~300万円の間になります。そのうち上の300万円という金額は、平均時給1200円で2500時間という過酷な労働をしていることになるので、そうとう大変です。

少々安心できるレベルの年収500万円の正規社員になるには、全労働者の17%という狭き門ですから、これはかなり酷い世の中でしょう。新聞で発表されている平均所得は、一部の金持ち達の所得が混じって、そうとうかさ上げされているようです。

現在リストラの不遇に遭った人たちにとって、それを受け入れる場所というのは、中小零細企業と、派遣会社といって間違いないのですが、そのどちらも厳しい待遇が予想されるので、就職しても年収200万円台からのスタートが相場ということになります。文脈では7年後に、この年収を日本人の過半数が受け入れなくてはならなくなるわけです。

若い人は不況慣れしていて結婚や車をあきらめるなど意外と適応できるのですが、その活力の無さは国家社会としてどうでしょう。更に、経済成長期やバブル時代に安定した収入を得ていた人にとって、この金額はどうでしょう?

皆さんにとって、社会モラルを守りながら、どうにかこうにか生存できる金額でしょうか?

バブル破綻後20年近くもの間、自殺をせずに、人様に迷惑もかけずに、良識派の国民として生き残ることができた強靱な精神力を持つ皆さんですが、今までより、更に苦しい不況の到来を乗り越えることができているでしょうか?

ロト6で3億2千万円当てた男

2008-07-04 22:24:00 | Weblog
というタイトルのドラマが今晩より始まりましたが、下のブログからの実話からのストーリーとのこと。

ロト6成金のセレブな私生活
http://blog.livedoor.jp/sereb1/

馬鹿に金を渡すと、馬鹿みたいに金を使ってしまうのですが、逆に言えば消費性向が高い階層なので、良い面もあるわけです。

公共投資の乗数係数が低く抑えられているのは、やっぱりこの層にお金を配らないからのような気がします。

景気の良かったときの土方のおっちゃんなんて、飲み屋なんかで気っ風が良かったですからねえ。

ロト6を当てた実在の人物は、FXに手を出して大半のお金をすってしまったそうですが、家を買ったり、車を買ったり、旅行に行ったりと、ふつうに散財した方が良かったと思われます。

年金運用で5兆8千億円も損失を出してしまうなら、年金の掛け金をしっかり払っている人々に、宝くじとして3億円×2万人の当選金を出した方よろしい。

それが大した損失じゃないといっている、大臣やら官僚を許してしまう国民性の方が、よほど問題なのかも知れません。