日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

二酸化炭素は、大気の0.04%に過ぎない

2008-01-06 09:08:04 | Weblog
ちまたでは、地球温暖化対策で、二酸化炭素の排出量を減らそうなんて話になっていますが、「そんなの関係ねー!」って小島よしお風にいいたくなるのが、下の記事になります。

株式日記の1/3と、1/4の記事を並べて読むと、とても重要なことがわかるでしょう。

■大気中に0,04パーセントに過ぎない二酸化炭素が
地球温暖化に関係していると言うのは無理がある論理だと思う。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/d/20080103

■世界の「原油」生産量は2005年5月が「オイルピーク」だった。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/d/20080104


ネットを検索してみる限り、二酸化炭素の大気中の割合は0.03~0.04%くらいであるという数字が確かなようですが、大気中の1万分の3%にすぎない気体が、大気全体の温度を変えてしまうという話は、確かに無理があると思われます。

そんな嘘話を前提に、二酸化炭素の排出権なんかで国家間レベルでビジネス化されようとしていますが、その根底にあるのは、原油の生産量が3年前にピークを迎えていたという、石油枯渇の深刻な問題があったということでしょう。

経済学の原則通り、供給(石油の生産量)が需要(必要な石油の量)を下回ると、当然価格が上がってきますから、ヘッジファンドの石油先物買い占めが価格上昇の原因と彼らを責めるより以前に、石油がもうなくなるという危機感と、エネルギー政策の早急な転換が、我々に必要ということなのでしょう。

石油や穀物などの輸入一次産品が危機的状況である背景には、もう一つ、経済の低成長を甘んじてきた日本が買い負けしているということなのですが(国や国民の購買力が強ければ、それほど値上がりを気にしないでいられるという意味)、それに対する危機感どころか、今現在直面している危機を、表現する言葉さえ我が国には存在しないワケです、はい。(ブロガーの皆さん、これは先に名前を付けたもの勝ちですよ~!)

以上のことを考えると、核廃棄物問題が解決不可能になった原子力のエネルギー転換は準正解であったとしても、自然エネルギー政策を後回しにしてきた日本の政策には問題があったようです。

太陽光パネルにしても、水素エンジンにしても、ハイブリッドエンジンにしても、日本が最先端技術を持っていながら、それを国策として推し進めていくような動きは極めて弱かったといえます。

一次産品の買い負けについては、丹羽経済塾の10%成長論は、まったく間違っていなかったということでしょう。成長率が低すぎたから、各国に追い抜かれて、買い負けしてしまうのです。それは今後もっと酷い買い負け症状となって、現れてくるでしょう。

それを理解できて、毎年50兆円規模の積極財政をやれるスケールの大きな政治家は、亀井静香さんしかいませんでしたが、もはや彼を支持しているのは、国民の0.1%に過ぎません。二酸化炭素の量と同じくらいです(笑)

「もう、どうにでもなれ」という言葉が、喉元まで来ている今日この頃ノグチゴローなのです。

お金に換えられないもの

2008-01-06 09:06:58 | Weblog
正月休みも最終日ということで、スーパー銭湯でゆっくり温泉湯につかってから、映画「続・三丁目の夕日」を見に行ってきました。

映画館に入るとロングラン興業の割に、そこそこお客さんが入っていて、一作目の「ALWAYS 三丁目の夕日」同様に、ノスタルジックな内容でした。ストーリーピークの小雪が帰ってくるシーンでは、涙ボロボロ状態でしたが(笑)、映画に出てきた「お金に換えられなもの」って、何なのか考えてみました。

日本という国は、援交ブームのときのように、わずかなお金と引き替えに身体を売ってしまう女子高生がいたり、自民党の選挙公認と引き替えに、日本の郵政を外資に引き渡しても良いという国会議員がいたり。西川史子のように世の中の9割9分はお金で買えるという女医がいたり、この国も落ちるところまで落ちたと思うばかりですが。

お金に換えられないもの…。

デフレの時代が長く続いたので、仕事の人件費さえ、底値で買われる人ばかりですが(笑)

男女の恋愛感情にしたって、お金持ちへ嫁ぎにいくのを止めて、三文作家のダメ男と一緒になるなんていう映画に出てくるような手応えの大きさというのは、なかなかお目にかかれないわけで。だからこそ映画になるわけで。

現実には、年金分割の改正時期を待って、数十年連れ添った夫に三行半を突きつけるような世の中ですから。

お金に換えられないもの…。

たぶん、うちの猫と引き替えに1億円払うっていう人がいても、僕は交換条件に乗らないでしょう。わっはっは。

金持ちになりたいという子供に対して

2008-01-06 09:06:12 | Weblog
元旦に親戚の家に集まり、もう大学生になった子供たちと歓談。

「どんな仕事に就きたいの?」と僕が聞くと、
「金持ちになりたい」と長男。

「お金は手段であって、目的ではないよ」と4年生の長女が返した。

ううみ、これはこれで話のネタが広がるのですが、
僕はこう答えました。

「本当にお金儲けしたいなら、社員ではなく社長になることだよ。社員と社長の給与差ってもの凄くひらいているから。お金がなくてもM&Aで借金ごと会社を引き取って会社を利益体質にさせて再建させるとか、相当自信のある人で、やってる人はいるよ。居酒屋でバイトしているならそこで修行して、自分で居酒屋チェーン起こすとか。社員なら、ゴールドマン・サックス証券に入社するとか。そこそこの高給でいいのなら、テレビ放送局の社員が民間でもっとも高い方で、あとは公務員、大企業社員の順番だろうね。あとは、大企業と中小企業の所得差は酷いってもんじゃないから、間違っても中小零細企業には、就職しないことだよ」

「ちゃんと、休める会社がいいんだけど」と長男。

「会社を休みたいとか、そんなことを言っていたらお金持ちになりたいなんて言っちゃだめだよ」

ふと気が付くと、ぽか~んとしているまわりの大人たち。

その中で創価学会を真面目に拝んでいる親戚が僕に対して、「創価大学の通信教育やってみない?」と聞いてきました。

「会社内の通信教育に忙しいので無理です」と答える僕。

まあ、安月給の僕に配慮してくれたのでしょうが、仮にも一部上場企業で働いているので、40歳という年齢で、これ以上の好転は考えられません。

創価の親戚は中学校の先生と市会議員なのですが、ペラペラの創価新聞と公明新聞しか読まないので、情報量が貧困なのです。でも、年収は高いんだよなあ。功徳といっても、彼らの先輩が築いたコネやら既得権益なのですけど、それは普通に嫌でしょう(笑)

まあ、彼らの天敵である国民新党の支持者の僕を心配してくれているのは、ありがたいのですが、彼ら与党支持者が日本を新自由主義の世の中にさらしてしまったことを考えると、僕なんかよりも、自分たちの子供の心配をした方が賢明と思うわけです。

景気が良ければ、何でもできる!

2008-01-06 09:05:12 | Weblog
これからの日本に期待することランキング
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=374918&media_id=45

 1位 老後は年金で暮らしていける国
 2位 治安のよい国
 3位 税金が正しく使われる国
 4位 医療費が安い国
 5位 国民のマナーがよい国
 6位 医療の質が高い国
 7位 子どもを産みやすい/育てやすい国
 8位 政治家や官僚が嘘をつかない国
 9位 教育の質が高い国
10位 環境問題先進国
11位 公共サービスが充実した国
12位 経済格差が少ない国
13位 自然災害に対する対策が万全な国
14位 食料自給率の高い国
15位 ストレスなく働いていける国
16位 教育水準が高い国
17位 人々の間に差別のない国
18位 地方が元気な国
19位 無料の公共サービスが多い国
20位 公的機関や企業の情報開示が正しくなされる国


逆に考えれば、こんな当たり前のことに国民が不足感を感じているということは、立法を行うべき政治家が何も仕事をしてこなかったということなのでしょう。

それと「景気の良い国」が、ランク外というのも気になります。

もう20年近く、不況慣れしすぎていて、景気の良い状態を忘れてしまったのでしょう。

20年前、世の中は活気にあふれ、サラリーマンは仕事が終わると毎晩のように飲みに出かけていました。100万円の社内預金に年7万円の利子が付いていましたし、新車が飛ぶように売れていましたし、半年ごとのボーナスで何十万円もする高級オーディオを買い換えていた時期がありました。

国民年金も、厚生年金も、公定歩合が高い時代には運営は容易でした。完全雇用などという今考えれば夢のような時代で、失業者も少なく、やけくそで犯罪を起こす者も少なく、治安に関しては、今日のような凶悪犯罪の日常性はなかったと思います。

アントニオ・猪木の「元気が良ければ、何でもできる!」ではないですが、「景気が良ければ、何でもできる!」と思うわけです。

新年の憂鬱

2008-01-06 09:04:20 | Weblog
皆さん、明けましておめでとうございますと、いっていいのかどうか、よくわかりません(笑)

理由は、今年は、経済的に大変な年になりそうだからです。

今年度の政府の予算を見る限り、全体的な歳出を増やしているのはいいものの、景気対策は道路財源を気持ち増やしただけ。その反対に、社会福祉予算は削減されています。サブプライム問題は今後5年~10年の長期不を世界経済にもたらすでしょう。

日本版サブプライム問題というものもありまして、小泉政権化で住宅着工が好調なときにゼロ金利政策で2%だった短期固定金利が、今や倍の4%まで上がっており、月々の住宅ローン返済が20%も増えた結果、ローン破産する家庭がどんどん増えています。

倒産件数も増えていますし、原油高もとどまるところを知りませんし、小麦価格も上昇していますし、サラリーマンの報酬は9年連続減り続けていますし、冬柴不況を止める有効な対策が遅れていますし、散々です。

ある友人は、株価はよくなると仰っていましたが、本当かな~というのが本音のところ。

よって、平成20年は明けておめでたくない年だと思うわけです。

まあ、小泉の時は中途半端な景気回復をさせてしまったので、自民党の寿命を先延ばしてしまったのですが、徹底的に日本経済が叩きのめされれば、政権交代の可能性は出てきますが、回復が手遅れにならないことを祈るばかりです。