日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

暫く日記を書いていませんが、

2010-05-26 16:39:00 | Weblog
いろいろと箇条書き

・年寄りはお金を使わないといいますが、僕が働いているグループホーム施設などでは、大量のお金が動いています。

・各利用者が支払っている介護保険料の自己負担分は1割で月に3万円程度ですが、国が支払っているのはその10倍ですから、認定度の違いもありますが30万円前後です。

・そこに入居料、家賃、食費、光熱費、おむつ代と、色々合わせて40~50万円以上のお金が、たった一人の老人によって消費されています。年間だと500万円くらいになるでしょう。

・グループホームは介護保険と、厚生年金、共済年金がしっかり出る人か、取りっぱくれのない生活保護者しか利用できないのですが、年間500万円近い消費というのは、高級車を毎年買い替えているようなもので、かなりの年収がある人じゃないとしないと思います。

・それだけではなく、お年寄りには医療費がかかります。

・それらを併せると、おそらく700万円~800万円のお金が消費されていることになります。

・まあ、色々な経費がかかるので、職員の給与なんて僅かしか残らないのでしょうが、利用者は、たいがい職員よりいい生活をしています。

・年寄りはお金を使わないといいますが、20~30万円の年金をもらえる人はたいがい幸せに消費しています。公務員と、大企業社員は死ぬまで勝ち組。

・一方、昨日の給与明細、パート職員の僕の初給与は22日間フルタイムで働いて手取り10万7千円(笑) 来月になれば夜勤をしたぶん収入が増えるのですが、食える金額になる日はいつになるやら。

・介護の利用者とは、介護の世話を受けるお年寄りのことを指すのですが、本当は、家で年寄りの面倒なんてみたくない息子や娘が利用しているわけですが。

・昔みたいに家長制度があって、夫の所得が高くて、専業主婦がいて、家族で年寄りの面倒見る社会であれば経済的に安いものを、社会全体で年寄りの面倒を見るというのは非効率甚だしい気がします(←介護職にあるまじき発言)

こういうのもなあ(笑)

2010-05-20 21:19:05 | Weblog
↓さもありなんです。

http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2010/05/post-0ca2.html
「小沢幹事長の秘書の逮捕は自民党の指示との証言」(世田谷通信)

18日に生放送されたCS局の「ニュースの深層」で、ゲストの元参院議員の平野貞夫氏が、数々の爆弾発言をして波紋を広げている。平野氏は、放送開始直後に、司会のジャーナリストの上杉隆氏に対して、自民党の森英介元法相と親しい財界人から聞いた話として「小沢一郎民主党幹事長の大久保秘書の昨年の逮捕は自分が検察に指示してやらせた」と森氏自身が語っていたと発言した。つまり自民党による民主党潰しのための国策捜査であったというのだ。また平野氏は、自民党は内閣官房機密費を使ってマスコミ対策をしていたと発言。「直接金を配ったことはないが、喜ばせることはした」「ちょっとした料亭に行って7~8人で飲んで食べて、銀座の中級クラブに行ってクラブの女性と行くホテルまで決まっていた。翌朝一番町で集合。一回、少ない時で20万、多いときで30万くらい」「有力新聞の中で、そういう遊びに応じなかったのは朝日だけだった」と証言した。(2010年5月19日)

「同窓会~ラブ・アゲイン」を観て

2010-05-15 22:42:14 | Weblog
4月クール、春のドラマは、キムタクの「月の恋人」がとても人気があるようですが、僕が注目しているのは「同窓会~ラブ・アゲイン」に決まりです!

出演者は、今でも人気のある高橋克典と黒木瞳が主演なのですが、その他に、テレビからしばらく姿を消して、すっかり中年顔になってしまった、三上博史、斉藤由貴、芳本美代子が、とてもいい味を出しています。

45歳の男女が同窓会で再会して、それぞれの旦那や妻をさしおいて、純粋な恋をしてしまうストーリーなのですが。

テレビ朝日にしては珍しいドラマですが、狙いはたぶん、日本版「冬のソナタ」って感じかなあ。

なんだか、いい大人が観ていてとても気恥ずかしいです。

そう言えば、僕の中学生の時の恋の相手は、札幌南から北大へと進学した、美人でとても頭のいい子だったなあ(笑)

最初、僕にその子の方から好かれていたのがクラス中の噂になって、担任の先生から「席替え、あの子と隣にしてやってもいいぞ」と、いらぬ気を使われたりして。

そのうち、自分も惹かれていって卒業後に思いを告げたときは、すでに遅かったのですが。

同級生というのは、大人の男女関係とは全く違った純粋なシンパシーがあるのでしょう。

50代、60代の女性が、「冬のソナタ」を観て韓流ブームにどっぷりつかってしまう不思議な現象が見られたのは、学生時代の純粋な恋愛こそ、一生超えることのできない恋愛の記憶であるわけで。

年を取るにつれ、失恋の痛手で強くなっていったとしても、自分の背後に異性を相対化してしまう冷静な自分がいるので、しょうがない大人になってしまったなあと思う、今日この頃であります。

日本は、こういう国なんだよ!

2010-05-14 08:25:06 | Weblog
40代自殺の増加幅最大=20~30代は過去最悪-12年連続3万人超・警察庁
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%bc%ab%bb%a6&k=201005/2010051300223

自殺率1位が病苦であっても、高い治療費が払えないという経済苦の側面もありますし、バブル時代の自殺者は2万人程度でしたから、経済苦がやはり一番の要因でしょう。

秋田県の自殺率が高いのは、小中学校の学力が全国トップレベルの割にはおかしな話です。やはり大企業などが少なく貧しい土地柄だからでしょう。

失業や、生活苦の増加率が高いという話をもう少し発展させると、昨年失業した僕に言わせれば、失業したときにお金がかかりすぎるというのもあると思います。

ただでさえ失業者の身の上であるのに、国民健康保険料は年収320万円程度の単身世帯で年間26万円くらいかかりますし、住民税が前年所得の10%(控除前)ということは同じく320万円の年収の人で32万円、介護保険料が7~8万円、国民年金が免除申請が通らなければ18万円くらいになり、100万円程度の余裕資金がないと、一瞬で生活困窮者になってしまいます。

かといって、それだけの貯蓄をこの時代に貯めて行くというのも大変でしょう。

運良く転職できたとしても、その貯金が貯まるまで会社が持つかどうかというのもあります。

自殺の確率が10倍になる鬱病患者が増えるのも、20年前とは比較にならないくらいの低待遇と労働強化では、いくらメンタルヘルスなどを強化しても歯止めがかからないでしょう。

このような原因の一番の理由は、80%以上の理由でデフレーションだと思うのですが、デフレ対策なんて、インフレターゲットを決めて、お金を刷って貧乏人に配ればいいだけなんですけどね。

テレビで報道されているように、役人の無駄遣いの削減をしても、消費税を増税しても、公共事業を縮小しても、マネー供給を減らすだけですから、更なるデフレインパクトしか引き起こしません。

しかし、99%の国民が経済に関する誤った考えを共有しているのですから、自分で自分の首を絞めるまでこの不幸な現象は続くものと思われます。

すき家の、朝食セットを自宅で

2010-05-12 09:25:33 | Weblog
今日は休みなので、朝食をすき家で食べたくなったのですが、節約のために自宅で牛鮭セットを作ることにしました。

自宅ですき家の朝食を食べるために、用意するもの。

1、メガドンキですき家の牛丼の具を買って、一袋だけ取り出す(1袋100円くらい)
2、自宅の余った野菜で味噌汁をつくる(20円くらい)
3、鮭の切り身を一切れ(80円くらい)
4、ごはん1.5合くらい。(40円くらい)
5、生卵1個(15円くらい)
6、味付け海苔(10円くらい)
7、漬物(10円くらい)
8、紅生姜(あれば)
9、一味唐辛子
10、お茶

トータル280円くらいです。(すき家だとこの倍くらい)

なんとも贅沢な朝食になりましたが、株主優待券が郵送されてくるまではこれでいきますw

パートタイムなので自炊は基本なのですが、職場ではお年寄りと同じ健康食なのと、仕事を始めた運動量のため、体重は8キロ減って調子が良いです。

介護職は、家事全般の延長線上にある仕事なので、掃除でも、洗濯でも大分わかってきたのですが、料理などは調理師のおばちゃんが色々教えてくれるので、自分の家においても、まともな生活っぽくなってきて、なんかいい感じです。

まあ今までも、自炊をしてきた方だと思っていたのですが、もしかするとプロのレベルまで引き上げるチャンスなので素晴らしいです。

これで職場は自宅から車で15分くらいと近いですし、残業も殆どありませんし、他の職種の人がどれだけ高齢者や障害者に対して目線が高いところにあるかということもわかりましたし、介護講座の先生が、はっきり言ってオススメの仕事ですと言っていた理由がなんとなく見えてきました。

僕の前に職場のように、大企業社員でさえ大量解雇される状態で、中小零細はいつ潰れてもおかしくないもっと酷い時代です。

そのような市場経済の中で、労働強化と雇用不安のストレスをかかえながら働くよりは、介護保険制度と、利用者の受給年金の中でグルグル回っていける経済システムの中で仕事をした方がはるかに安定していますし、お年寄りに感謝されながら働けるので、精神衛生上いいのは決まっているのですが。

本当は40代は稼ぎ時で、もっと欲を出さなくてはならないのですが、この世界にどっぷりつかってしまっていいのでしょうか(笑)

オムツプレイ♪

2010-05-10 03:30:54 | Weblog
昨日の介護講座は、衣服の着脱介護とオムツ交換の授業でした。

介護で一番疲れるのは、意外と移乗などの体の移動などではなく、ベッドに寝たきりの利用者の衣服の着脱作業なのですが、女性の服を脱がせたことはあっても、着せたことがないのでコツを教わらないと、大汗かいてしまいます。

で、今日はオムツの話。

僕は仕事では既にやっているのですが、まあ、いい大人の女性が被写体となって清拭布でお尻を拭き取られたり、オムツ交換をされたりする様相は、滅多に見られる光景ではないので大変微笑ましいものがあったのですが。

僕が「超恥ずかしいでしょう?」と聞くと、20代の若い女性は顔を赤らめて照れ笑いをしていました。

あとは一人一人に紙オムツを渡されて、これを実際にはいて小用をしてみて、感想をレポートを書いて出せとの宿題。

これは実際に、介護される側の立場になって、濡らしたときの気持ち悪さの経験をしてみろとの趣旨なのですが、これって本当にやるのかよ(笑)

人間長生きすると、尿路のコントロールができなくなって、ほぼ100%近い確率で自力でトイレで用を足せなくなるのですが。

僕の職場の認知症利用者さんは全員女性で、トイレ介助が必要なのですが、淀川長治さんが生前、パンツを湿らしたのを自分で洗っているという意味が今ではよくわかります。

う~んどうしよう。オムツはいて、バスに乗ったり、ショッピングセンターとか歩いてみたりしたら意外と楽しいかも知れない、と同世代の主婦と話をして大笑いをしていました。

まあレポートは、ここまでのオムツプレイは望んでいないのですがw

たった5ヶ月前までは健康な人しかいない工場で働いていたのですから、世界が変わったとはこのことですよ。

駄目だ、こりゃ。

2010-05-07 21:31:30 | Weblog
鳩山総理の米軍基地、徳之島移転案について、国民新党の下地氏までもがそれに賛同しているようですが。

メガフロートのシーベーシング(海洋基地)を作れば、どうにでもなるものを。

これでは参議院選は駄目かもね。

おまけに世界はギリシャ危機で、株価暴落ときています。

たかだか15兆円くらいの経済危機で世界が救えるなら、日本が肩代わりしてやれっつーの。

小泉時代に35兆円もドル買いして、その金で米国債を買いまくって、イラク戦争の資金を助けてあげたくせにさあ。

もう、景気回復も遠く思えてきましたよ。

数年後には、介護の世界に逃げてくる人たちで、ごったがえしそうです(笑)

月面着陸という大嘘

2010-05-06 23:58:55 | Weblog
たまには、とんでもネタを(笑)

先日、オバマ大統領が2030年までに人類を火星軌道へ到達させるというニュースが出ましたが、本当に米国は1969年に月面着陸をしたのでしょうか?

以下、日本初の宇宙飛行士である秋山豊寛氏へのインタビュー。

http://www.goodinfomation.info/2006/12/911_1.html
S「ほんとに常識なんですか」

A「みんな知ってるよ、宇宙飛行士なら。だから、プーチンがああ言ったのも、とくに『報復』を意図したものじゃなくて、ただ口が滑っただけかもしれない」

S「いつからご存知なんですか」

A「ロシアで宇宙飛行士の訓練を受けてるときに知った。訓練を始めて5 6か月後かな」

S「訓練を受ける前は知らなかった?」

A「そうだ。私も『月面着陸神話』を信じ切ってた(笑)」

S「タブーじゃないんですか、『神話』をこわすのは?」

A「表向きはタブーだ。でも、この虚構を理解できないやつは宇宙飛行士じゃない」


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S「ロシア人宇宙飛行士から聞いたんですか」

A「そうだ」

S「どんなふうに」

A「訓練は宇宙飛行そのものにかかわるものと、ロシア語会話とが平行して進められる。初めは私はロシア語がぜんぜんわからないから、同僚の宇宙飛行士たちとも通訳を通してしか話せないし、通訳はタテマエしか訳さない。でも、そのうちロシア語が上達して来ると、冗談とかプライベートな会話とかも直接可能になって来る」

S「じゃあ、最初はジョークとして聞いたんですか」

A「いや。真顔で質問した(笑)。飛行計画全体を話していたときだ。当初、通訳からは、宇宙飛行を終えたロケットのカプセルはロシアの大地に『着陸』すると聞かされていた。米国は海洋国家なので『着水』だが、広大な国土を持つロシア(ソ連)の場合、機密保持の意味もあって、カプセルは自国領内に着陸させて回収するというわけだ」

S「理にかなってますね」

A「でも、広大な国土のどこに落ちるかわからないから銃を持って行く、銃の使い方も訓練する、と聞いておかしいと思い始めた。『カプセルは地上のクルーに何日も発見されない場合がある。その場合、狼や熊が襲って来ることがあるから、それを追い払う銃が要る』というのだが、なんかおかしい」

S「なぜ」

 
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A「月に宇宙船を着陸させるほどの技術を持つ国が、なんで地球上で予定どおりの地点にカプセルを着陸させられないんだ? 『広大な国土のどこかに着陸』というと一見、機密保持に気を配っているようだが、要するに、上から乱暴に『投げ落とす』ってことだろ? その程度の技術しかないのかってことになる」

S「それは地上での話ですよね」

A「もちろんそうだが、地上でできないことは月面上でもできない」

S「そうとは限らないでしょう」

A「いや、待ってくれ。重要なのは、SF映画に出て来るような上品な着陸方法は、ロシアでも米国でも絶対にできないってことなんだ」

S「上品な着陸?」

A「お尻を地面に向けて、エンジンの噴射を少しずつ弱くしながら垂直に降りて来る」

S「ああ、わかります。『サンダーバード』の1号も3号もそうやって戻って来ますね」

A「そんなの、地球上のどこでも実現してない。アポロ計画でも10号まではぜんぜんやってない。なのに、11号になると急に、月着陸船が垂直噴射しながら月面に降りたことになってる」

 

S「でも、月面上は重力が地球上の1/6だから可能だ、とNASA(米航空宇宙局)は説明してるようですが」

A「重力が弱くても、空気がないから」


(引用終わり)


月の引力が地球の1/6といっても、空気の無い場所への着陸は、パラシュートが使えないので事実上だめでしょう。

サンダーバードみたいにロケット噴射を徐々に絞ってきれいに着陸するとかいう話は、世界中に成功例が未だにありませんし、もし、本当にあんなものができるんだったら、サンダーバード着陸は地球に帰還したときに使いなさいって。

それどころか、砂煙を上げながらバギーカーで月面を走っていたというのですから、1969年の自動車技術は現代よりよほど凄いと思われます。

ケネディが馬鹿だったというのは、僕も薄々そんな気がしていましたが、オバマも同様のような気がしないでないです。

日本初の宇宙飛行士である秋山さんが、事実上メディアから消された理由は、このあたりの暴露話に理由があるような気がしますね。

中国が世界一になる日

2010-05-03 09:53:38 | Weblog
上海万博の活況を、指をくわえて見ている日本人の皆さんこんにちは。

朝方のテレビでは、来年以降中国のバブル崩壊は大丈夫かというコメントがされていましたが、10年前から続いている余計な心配、誠にご苦労様です。

そんな心配の前に、なぜに日本のバブルが崩壊したのかという説明ができなくてはならないのですが、プラザ合意の時の日本の失敗をけん制するために、変動為替になかなか応じてくれない、中国人の方がそれを学んでいます。

それどころか中国元を東アジアでグローバル通貨にすることで、欧米各国の為替市場に付き合わなくてもいいようにリスクヘッジしていたりします。

未だに、供給サイドの努力であるとか、世界一の技術的付加価値で対抗するしかないと言っている人間は、世界で2流、3流の技術で、どうして中国がこれだけ経済成長しているのかを、もう少し考えてみる必要があると思われます。

その中国では、上海などの不動産価格が高くなったので、不動産物件の6分の1は、東京都内一等地のマンションに不動産投資しているのだとか。

中国の日本買いは進んでおり、中堅企業が中国に買収されたり、大手メーカーの日本人技術者が年俸5千万円で雇用契約を結ばれた話などを聞くと、そのうち日本から買うものは何もなくなるのではという未来まで見通されています。

政府紙幣の発行で、中国経済が動いているという事実をどうして真似しようと思わないのかは、日本人がいまだに中国から何かを学ぼうと思わないということと、内心中国人を下にみているからに違いありません。

中国人も、財政出動で経済成長していると言っているんですけどね。

ホリエモンが出馬する気らしい

2010-05-01 05:43:19 | Weblog
朝まで生テレビを見ていたら、堀江貴文はまだ国政選挙に興味があるようなことを言っていました。

東大出身を売り物にしている人が何人か出ていましたが、インフレターゲットの意味もわからないで、規制緩和だけどんどんやれという人間たちに、政治を任せていいかどうかです。

今回は、高橋洋一氏と、勝間和代さんがいなければどうしようもない番組になっていたと思われますが、国の借金が単式簿記なのはおかしくて、複式簿記にどうしてしないのかという議論に、田原総一郎がそんなことは誰も知らなかったと驚いていましたが、何もかも、報道の影響力のあるお前の勉強不足じゃねーかと言いたいです。

高橋洋一氏も、勝間和代さんも説明が下手なところがありましたが、田原総一郎氏が量的緩和しても契機が良くならなかったということに対して、しっかり反論できないと困ります。

小泉内閣の時に、量的緩和で銀行だけをお金じゃぶじゃぶにしていた時代がありましたが、それはお金をくれる話ではなくて、貸してくれるというだけの話でした。

例えば小泉内閣の超低金利時代に、住宅ローンを組んで家を買った人ならわかると思われますが、一時的に世の中全体の住宅需要が増えたとしても、借りたお金は利息をつけて返さなければならないし、デフレが続いている現在では、リストラや給与減で、可処分所得の減少にしかならなかったでしょう。

貧乏人がお金を借りられても、返さなければならないので、景気がよくならなかったのです。

本当に景気をよくしようと思うなら、お金をあげればいいだけなのですが、それは財政政策という国のお仕事になります。

その財政政策に活路を求めていた我々が、本筋のリフレーション政策だけでなく、インフレターゲットも支持していてたのは、1%のインフレ目標を考えた場合、自然と財政政策をやらざるを得ない状況になるからです。

具体的な財政政策とは、減税、ヘリコプターマネー、公共投資でお金を配れということです。

これを長年言ってきた政治実力者は、亀井静香さんだけなわけですが、番組では亀井さんをコケ下ろしていました。

インフレになれば、お金の価値より、物の価値の方が上がりますから、お金より、土地や株を持っていた方がいいという人が増えて不動産価格や株価が上がりますし、担保価値が増加するので銀行も本当にお金を貸してくれるようになります。

海外の人にとっては、日本の紙幣が容易に手に入るようになりますから、円安になります。円安になれば輸出企業の利益が急増します。中国からの輸入品も相対的に高くなるので、国内製造業は息を吹き返します。

夏の参議院選挙は、アホ新党ばかりのお祭りになりそうですが、国民がどこまでそんなお祭りに乗らないでいられるかが、日本の将来を決めるポイントになりそうです。