日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

解散総選挙で、百姓一揆を起こせ!

2008-10-21 08:42:22 | Weblog
最近のニュースと言えば、郵便局のエクスパックを使った新手の詐欺が流行っているとか、携帯電話の通信チップを白ロムにて本体を入れ替え自由にしたら、足の付かない本体だけ盗難されてネットオークションで転売されたとか、犯罪者たちも悪知恵を働かせて、しのぎを削っているようです。

NHKの「ワーキングプア2」で、内橋克人さんが、

『大企業だけが利益を独占する今の経済構造を変えない限り、非正規雇用の女性や地域でがんばる人々の努力に報いることはできない。
報われないと、人々の勤労意欲がなくなる。勤労を美徳とするこれまでの徳性というものが失われていく。
働くことにどう報いるのかというのが、その国の本質を物語る。
このままいくと、貧困者がマジョリティー(多数派)になる。
そんな国が、どうして豊かな国といえようか。』

と言っていましたが、食品の偽装やら、詐欺の犯罪を犯してでも自分だけは生き残ろうという人が多くなったのは、勤労が美徳ではなくなった証左でもありましょう。

非正規社員など、格差社会の底辺にいる人々にとっては、日本はもはや豊かな国でも何でもありません。

最近は、正社員ワーキングプアという人たちもクローズアップされているそうで、正規社員であるというだけで安月給なのに過密な労働に耐えなければならないというのは、酷い世の中です。

極端な話を言えば、待遇のまともな雇用は大企業の役員だけでよくて、それ以外の人間は非正規雇用でかまわないというのが、新自由主義的な文脈の流れなのでしょう。

これでは、働き者で良識的な人間ほど報われない世の中になってしまうのですから、アホらしいと思ってドロップアウトした人間から順番に、犯罪者になってしまっている現状は当たり前です。

先日のサンデー・プロジェクトで、長年テレビから乾されていたリチャード・クー氏が久々に出てきましたが、麻生太郎はクー氏の経済政策をかなり理解している人らしいです。

ただし、麻生氏の経済対策が多少良いからといって、小泉政治の中核人物であり続けた人物なわけですから、その総括をせずに飄々と生きていこうというのは、時代が許さないでしょう。

自民党の60年独裁政治を倒して、初めて日本人が、民主主義を自分の手で手に入れたという実感も得られるような気がします。

次の総選挙は、国民が食えるか食えないかの瀬戸際まで追い込まれた、百姓一揆になると言えなくもありません。