日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

“新しい貧困”とニッポン

2008-04-26 10:18:50 | Weblog
昨夜、朝まで生テレビで「“新しい貧困”とニッポン」というテーマで討論されていました。

パネリストは小泉カイカクを扇動した者を含む下記のメンバーで、何だか期待して観ていたのですが、相変わらず、司会の田原総一朗に無茶苦茶にされて、散々な番組になってしまいました。


世耕 弘成(自民党・参議院議員、参院 議院運営委員会筆頭理事)
山井 和則(民主党・衆議院議員、党ネクスト厚生労働副大臣)
雨宮 処凛(作家、非正規雇用を考えるアソシエーション会員)
奥谷 禮子(ザ・アール代表取締役社長、経済同友会幹事)
河添 誠(首都圏青年ユニオン書記長)
龍井 葉二(連合非正規労働者センター総合局長)
堀 紘一(ドリームインキュベータ会長)
松原 聡(東洋大学教授、経済政策学)
森永 卓郎(独協大学教授、経済アナリスト)
湯浅 誠(反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人「もやい」事務局長)
渡邉 正裕(マイニュースジャパン代表、元日経新聞記者)


雨宮さんの話しで、肺に穴の開いた人の話は涙もので、時給600円の仕事は年収120万円にしかならないので、一日20時間働くダブルワーク、トリプルワークにしないと食べていけないので、それをやると体を壊すのは当たり前ですな。

しかし、世耕弘成と松原聡は、人間のクズですな。

彼らが扇動してやった郵政民営化など、窓口は早く閉めるは、郵便物の配達遅延やらで、やって良かったことなど一つもありませんでしたな。

反貧困ネットワークの人が主張するように、「どんなに頑張って企業を利益体質にしても賃金は上がらない。どこまで頑張れば労働分配率を上げてくれるのか」という質問に、世耕弘成はもっとスキルを上げることだといって相変わらず世間知らずでしたな。

田原がそれに反論して、東京三菱UFJ銀行の幹部には、スキルなんてないというのには笑いましたな。確かに彼らは外資系で通用するスキルなどなく、国債を買って運用益を得たり、困ったときは公的資金投入で、いつも国に助けてもらっているだけですな。スキルのない人間が高収入で、介護士や、職業訓練所で学んで中小企業に再就職してしまう人など、必死にスキルを身につけようとしている人たちがワーキングプアーになってしまうわけですな。

結果を見ると、富裕層の既得権益を守るために、小泉カイカクがあったのだと、その犠牲者がワーキングプアーや、新貧困や、後期高齢者であったのだと、論理的に結びつけられるようでなければダメですな。

その証拠に、1億円以上の金融資産を持つ人間はどんどん増えていって、とうとう141万人になってしまいましたな。彼らはカイカクの痛みなど、まったく引き受けていませんでしたな。

こうなると大企業や、金持ちから税金を取るのが本筋ですが、番組の最後に、消費税を上げろと田原は言います。公共の電波を使って、最後の最後がコレです。

こんな感じだと、麻生太郎や中川(女)が、経済成長路線をとるといっても、今までの自民党政治への憎々しい気持ちで一杯になって、何が何でも潰してやりたい衝動の方が勝ってしまいますな。

ネットで行われている「自・エンド」なるものが、次の衆院選にどこまで影響があるのかわかりませんが、自民と公明は、あまりに悪いことをやりすぎましたな。