雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺のエッセイ「食用油は腐る?」

2016-07-23 | エッセイ
 「腐る」とは、雑菌が繁殖して有毒で臭い排泄物を多く出すことである。雑菌が繁殖するには、水と空気が必要で、開封したての油には、その条件が調っていない。ただし、油はゆるやかではあるが「酸化」する。
 油の酸化臭とは、安い即席の鍋うどんに入っている「天ぷら」が、その臭いを発している場合がある。食べ残して忘れていた古いピーナッツや、麩、パン粉、おかきも、酸化臭がすることがある。お好み焼きをするときに使う「油引き」を綺麗に洗っておいても、酸素に触れる面積が広い為に、すぐに酸化臭がするようになる。
 だが、天ぷら油自体が「酸化臭」を出しているのは、星の数ほど年月を生きて来た爺も、一度も体験したことがない。

 何故、猫爺がこんな文章を書く気になったかと言うと、天ぷら油(サラダ油)は、「2度天ぷらを揚げると捨てなさい」というのがネット通念になっているらしいからである。
 やはり貧乏人の猫爺には、お金持ち衆の考えには、とても付いてはいけない。

 ネット散歩していると、 

   問い「開封して初めての油で天ぷらを揚げていると、泡立ってしまった」 
   答え「それは油が既に腐っています。すぐに捨てなさい」

 …みたいな問答が目についた。


 油が泡立つのは、揚げている食材の水分や不純物の所為で、食材の前処理に問題があろう。猫爺は、水分の多いイカやサカナを揚げるときは、まず食材の水分をよくふき取り、小麦粉をまぶしてから、溶きコロモに浸して揚げる。
 こんなのは、猫爺は見様見真似で無意識に憶えたことであるが、主婦には常識だと思う。また、泡が立ったからと言って猫爺は慌てない。例えば、冷凍のコロッケなどを揚げるときは、入れると同時に蓋をする。鍋の中でバリバリ大きな音がしているが、無視していればやがて大人しくなる。

   「冷凍したままで、食材を油に入れてはならない」
 
 …これがネット通念らしい。下手すれば火傷をするからかも知れないが、解凍してから油で揚げると、具材が崩れてしまうだろうに…


 これは、決してお勧めするのではないが、猫爺は新品の油を使い始めると、10回以上は使い回しをしている。ただし、毎回鍋の底の部分は捨てる。また、ストッカーの底に溜まった不純物も鍋に戻さない。そうして油の減った分は、新品で補う。

 油の使い回しで気になるのは、コレステロールである。元の植物油には、どんなものでも当然ながらコレステロールはゼロである。だが、肉や魚を揚げると、それが流れ出す。
 猫爺は、新しい油では暫くは芋や玉ねぎなど、野菜を揚げている。

 このエッセイは、猫爺の素人判断である。従って、決して他人様にお勧めするものではない。
  


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