雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の日記「おからの煮付け」

2016-03-10 | 日記
 食料品の買い込みに行ってきた。買い込みなどと大袈裟なものではないが、豆腐売り場で袋入りの「卯の花」を見付けた。これは「おから」と呼ばれるもので、大豆から豆乳を搾ったカスだ。猫爺の少年時代は近所の豆腐屋へ行くと、無料で貰えたものだ。

 兎の餌という名目で貰ってきたが、本当は母親が煮てくれて人間様が食べていた。あの頃を思い出して、自分で煮てみようと思い立った訳である。

 母親は、これまたタダ同然の鮪のアラで煮ていた。鮮魚売り場へ回ってみると、好都合にも鮪のアラも手に入った。これはタダ同然とはいかず、ほんの少しで200円の値段が付いていた。

 「おから」と言えば、猫爺はお惣菜売り場で煮たものを買って来るのが主であるが、母親の味を思いおこして、自分で煮るのもいいものだ。第一、一袋50円のおからでラーメン鉢に山盛りになるくらいどっさり作れる。小分けにして冷凍しておけば、当分餓死しなくても済みそうだ。


 余所様のブログを拝見していると、若い男の方でも本格的な料理をされている。昆布から出汁をとり、美味しそうな「うどん」を作っておられる方がいらっしたが、具に「揚げ玉=てんかす」が入っていた。猫爺の少年時代、「てんかす」と言えば、本当に天婦羅のカスで、市場の天婦羅屋さんで貰っていた。
 形と言えば、丸いのあり、人魂の形をしたものあり、焦げたのありと本当に≪カス≫という見栄えのものであったが、今は工場で造られて製品化したものらしい。
 「てんかす」は「ホルモン」と同じく、関西特有のものだと思っていたが、全国どこでも手に入る市民権を得た食材なのだと知った。

 この「天かす」 猫爺は刻んだ生キャベツに振り込んで醤油をかけたものを、ご飯に混ぜて食べるのが好きだ。品の無い食べ方ではあるが‥。
 


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