2015年12月13日(日) NHKニュース7
「下町ロケット２ ガウディ計画」池井戸潤 2015小学館
たしか今夜、ドラマも最終回でしたでしょうか。いや、来週か。
社長は相変わらずでしたが、そうでなければ物語にならないよね。
腰が引けた日本の医療行政と批判社会。地位と名誉。技術と金。
桜田さんの工場を見に行くシーン、ドラマで弱いと思ったんだけど原作もそのままだった・・・もうちょっと説得力のある展開、エピソードは無かったものか。残念だな。
ドラマと原作のいちばん大きな違いは、佃社長をヒーローにするために他の社員の手柄（セリフ）をスライドさせていることだね。PMDAの存在意義に言及するような発言もドラマ用に作られたもので、小説の方では社員が頑張っている。そして、ヒーローをさらに引き立てるために悪役をよりはっきり悪役として作っているのがドラマ。小説はもっとそれぞれの立場で正義を貫いてほしかったが、残念ながらこの作品ではけっこう水戸黄門的になっていたね。いや、それがまた楽しいのが悔しいんだけど。
ドラマを見たシーンよりもまだ見ていないシーンの方が楽しく読めるね。期待にワクテカしながらね。
貴船が一村の申し出を断るシーン・・・あれ、貴船のプライドと人工心臓が上手くいっていると思っているタイミングの問題か？いやいや、嫌みを言った後で受けると思っていたよ。(ドラマで「もっと行き詰ってから手を差し伸べる」って言ってたわ)
で、断られたらPMDA（ドラマではPmea）も難しいから、子どもたちのことを考えるなら海外へ持って行くことを考えた方が現実的なのに、その気配もない。日本に拘っているよね。資金だって、最初から海外へ話を持って行った方が早いと思うよ。まあ、そうすると逆転劇の快感が無くなるわけだが。
水戸黄門的な快感は第九章の7の最後の行から始まる。「この会社は―――泥船だ」P294
そして第十章。
あとね、日本クラインを足蹴にするんだけど、人工心臓の方はどうするの？
夢なんかを語るなら、こっちも当然のように進めていくべきでしょう。言及していないよね。
まあ、なんにしろラストに安心しながら怒りを持って読むことができる楽しい作品だ。
厄介君をサブ主人公に持ってくるのはドラマの流れ的に有りだと思います。
でも、最終回の作り方はふまーん！ふまーん！！大不満！！！超不満！！！！！
人気が出たら続きを作ろうとする謎の残し方とかは、まあ許すが。(期待はせずに)
今日子さんならば、自分で解決しなければならない。
厄介君は頑張るが空回りでなければならない。（それに対して好感と親近感を持つんだから）
今日子さんはずっと寝ずにいたとか、そんな馬鹿（非効率）な。
毎日同じ本を読まされているのだろうと気付いて、確認して、自分に対して暗号的な手段で本の中に手紙を残すだろう。そして、もっと余裕のよっちゃんで脱出解決するってば。だいたい、今日子さんには他人の嘘を見抜く能力があるんだぞ！その前の段階から展開が狂っているのかもよ。
たぶん、新垣の結衣ちゃん（他、多くのスタッフ）も納得なんてしていないだろう。と思いたい。
2015年12月12日(土) NHKニュース7
「大人の発達障害＜アスペルガー症候群・ADHD＞シーン別解決ブック」司馬理英子 2015主婦の友社
アスペルガー症候群、ADHD・・・どちらも思い当たることだらけだ。
親族、友人知人、小説などの作中人物、芸能人、みんなほとんどがそうじゃないのか？人類の半分は当てはまるだろう？いや、項目別で見ればほとんどだろう。
年齢を重ねると落ち着いてくるけれど、認知症になるとまた出てくるんじゃないか？
アスペルガーは何が悪いのかわからないといいますが、私はこの本で問題視することの何が悪いのかわかりません。
それって性格じゃないですか？それをいけないというのは人格否定じゃないですか？
ほとんどが家庭環境とその教育からの無知による態度じゃないですか。だから、アスペルガーの親はアスペルガーであり、ADHDの子供はADHDが多くなってはいないか。もちろん遺伝的なものもあるでしょうが、それは性質（能力）であって病気じゃないでしょう。蛙の子は蛙。
問題は社会側からの「無知」なんじゃないでしょうか。
個人を『患者』として『治療』しようとするのではなく、社会が理解を示すべきじゃないでしょうか。（まあ、角度を変えて見ればそのための本なのでしょうけど、立場と認識と表現を変えて欲しい）
社交辞令なんて、そういう環境で育って親から教えられなければ憶えないし！
思い当たることが多過ぎ。
そして、病気扱いされている人間の方が信頼出来て好きだ。
嘘にまみれた「社会」の方が狂っていると思える。気持ち悪い。
「解決ブック」？解決になっているか？
『割り切る』という部分だけは納得だ。出来なくても仕方ない、それで気持ちが楽になれば好転する。環境が同じ状態でも精神的な安定感は天地の差がある。どっちみちできないのだから、どちらが幸せなのかは明らかだ。どうだ、それこそ社会の見る目、理解の問題ではないか。
そう、周りがサポートすべきなのだ。それはお互い様だ。アスペルガーが周りをサポートしている部分だってあるだろう。その点はお互いの理解が通っていないだけのことだ。学者はその理解をすすめることを考えてくれ。
病気はもっと細かく別々に分類すべきだろう。特に依存症は大きな括りだ。
その原因としてアスペルガーなどという概念を作り出す必要はなかったのではないか。
アスペルガー症候群もADHDも症状の範囲が広すぎるだろ、正反対であったりするものまでひとくくりで！
「病気」として≪治療≫しようとするのは、個性を潰して型にはめようとする姿勢。そんな社会が面白いか、理想なのか。
それは≪治療≫ではなく「教育」すべきことだろう。家庭の環境で学びそこなっただけの部分が大きいように見える。
そう、必要なのは「教育」と「理解」
2015年12月11日(金) NHKニュース7 短縮オープニング
2015年12月10日(木) NHKニュース7 オープニングなし
2015年12月09日(水) NHKニュース7
2015年12月08日(火) NHKニュース7
2015年12月07日(月) NHKニュース7
2015年12月06日(日) NHKニュース7
「掟上今日子の挑戦状」西尾維新 2015講談社
「暗号表」がドラマでは過去の事件にされて、昔の恋人が登場するってか。読んですぐに見たからちょっと？？？としたよ。
そして来週はドラマの最終回。これは次に発売の「掟上今日子の退職願」にリンクする話ですかね。もしかして、小説の方もそれで完結するのかな。
2015年12月05日(土) NHKニュース7
「毎日かあさん12 母娘つんつか編」西原理恵子 2015毎日新聞社
『毎日新聞』くらしナビ面／おんなのしんぶん2014年5月19日~2015年6月1日
西原さんの泣き笑い＆笑い泣きの技術は相変わらず素晴らしいですね。
自然な感じで受け入れます。
で、『ここで笑っていいんだろうか』なんてこともちょっと思ったりしますが、まあ、人が笑っているところで泣いたり、その逆だったりしてもいいですよね。この作品は。
P57『こんな日常』 ものすごいヒントが隠されていた！
「おかーさん 日本は お菓子で アメリカ 征服できるよ」
他の国でも日本のお菓子がもてはやされているようなことをテレビ番組で扱っていたように思う。
TPPで日本が海外に攻めるべきはお菓子だね。
P58『ムカ入る』
「かわいそうなぞう」「100万回生きたねこ」「月に行ったら医科研ライカ犬」
P65『姉妹の時間』 これ以外にも、西原さん本人の子育ての時間もすべて「きのう」でしたね。
P79『ツンツカランド』ラストページ 前へ進もうとしている若者の背中は抱きしめたい気持ちで見守ってしまうね。
2015年12月04日(金) NHKニュース7
