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◆「死ぬかと思った5」林雄司

2011年01月22日 15時47分04秒 | 読書とか

「死ぬかと思った5」林雄司 2004アスペクト

ヤギの目

いろいろと過去を思い出させる本です。

下ねたが多く感じるのは、「死も寝た」に通じるところでしょうか。
人間(の生と死)が穴に支配されているのを感じます。

肉体的な死と、精神的(社会的)な死。笑えるのは後者だよね。

 

バーベキューで火をおこすのにガソリンを使って爆発なんて話から、ボーイスカウトの頃の記憶がよみがえる。
危険物取扱者の資格を持つ者としては、到底考えられないことが昔は行われていた。キャンプファイヤーにガソリンをぶっ掛けるんですよ。(そういえば小学校の野外学習でもキャンプファイヤーでガソリンをぶっ掛けていたような気がする)信じられないくらい危険な行為でしょ。いまだと、死ぬかと思う。(ガソリンをポリタンクに入れるのも、家にガソリンの入ったドラム缶があるのも当たり前の時代だったな~)
で、連想して思い出したのです。
ボーイスカウトの精鋭を全国から集める日本ジャンボリーと言うキャンプイベントが4年に一度行われているらしいのだが、その選抜的な地方イベントとしてキャンポリーと言うものがあった。
集められた者は知らないもの同士で班分けさせられて、キャンプファイヤーで出し物をさせられるわけですよ。そこで私の入った班では夏だけに怪談劇をやったわけです。大してできのいい話でもなく全然怖くはないのですが、語りをさせられた私は最後に「怖いよー!おしっこ漏れちゃう!」と言って走って逃げたのです。まあ、その逃げる必死さが真に迫っていることと、話のつまらなさのギャップでみんな笑っていたらしいのですが、実は・・・このとき本当におしっこがしたかったのです。話が怖いとかじゃなく、単純に食事から時間が経っていたこと、自分たちの出番(出し物)が後半だったことでおしっこが溜まっていたのです。だから、私が本気で走って逃げたのは、本当におしっこをするためだったのです。「おしっこ漏れちゃう」はシナリオに無かったのです。本当の気持ちだったのです。そして、私はトイレに間に合わず、キャンプファイヤーの場所へは戻らず、指導者の方々に慰められながらパンツを替えにテントに戻ったのです。死ぬかとは思わなかったが、死にたかった。


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