「ハピネス」桐野夏生 2013光文社
『VERY』2010年07月号~2012年10月号、大幅加筆修正
読むほどに、「分を弁えぬ下らない寄生女め!」と思えちゃうのは、私が男だからだろうか。
でもまあ、それまでの経緯がわかってくると、なんとなく納得してしまったりする。
意識としては「夜行観覧車(湊かなえ)」のひばりが丘と同じようなものか。
言い訳ばかりで罪悪感に気付かないようにし続けた自分の欺瞞に向かい始める。
失敗の反省と繰り返さないための覚悟、そのための猶予。
短期間の間に立派になったのか、もともとそういう人間だったのか。または、これも逃げなのか。
ってか、男運が悪いよね?
まあ、そうでないと話が始まらないわけだが。
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