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「願い星叶い星」

2006年02月17日 15時53分10秒 | 読書とか

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アルフレッド・ベスター:河出書房新社

『ごきげん目盛』

  • 一人称<わたし>の対象が同じ文中でころころ変わる。それはアンドロイドの持ち主ヴァンデルアーであり、高価だが狂った多目的アンドロイドであり、そして安物の労働ロボット・サーヴォ機構だったりする。
  • 文壇での評価は高いが、読者の目は冷めたもので評価の低い作品。わたしもこれは作者の独りよがりだと思う。ただ、表現の実験としては面白いのかもしれない。

 『ジェットコースター』

  • 腕時計型タイムマシン。
  • 現代は未来人にとってアトラクションテーマパークのようなもの。彼らはスリルを求めてやってくる。
  • この後の『えり好みなし』も同様のタイムマシンもの。

『願い星叶い星』

  • 天才少年の能力とは・・・願う能力。

『イヴのいないアダム』

  • ありきたりな話に見える。だが、手塚治虫や松本零士、星野之宣も似たような話を書いているし、こちらの方が先なのだな。
  • 生命の滅びた世界で一人の男の亡骸が、新たな生命の環の素となる。

『選り好みなし』

  • 人は自分が生きられる自分の時代が一番の楽園だと気付かない。隣の芝は碧い。他の時代がすばらしく、自分の時代は最低だと思う。
  • 逃避を続ける未来の人々、それに気付いてしまった男。

『昔を今になすよしもがな』

  • 世界最後の男と女
  • やっと出会えたというのにそっけない。あまりに普通の生活、行動をとろうとする。そう、彼らはすでに狂っていたのだ。
  • 映像的には頭に浮かびやすい。他の本にも収録されていたんじゃないだろうか。

『時と三番街と』

  • 手違いにより未来の年間を買ってしまった男。それを確認もしていないが、未来から来たという男にその本を渡すよう要求される。
  • 悪い冗談かと疑うが、本を渡した後で未来の証拠を見る。

『地獄は永遠に』

  • 悪魔(?)の登場。5人は望みの世界を与えられる。
  • だが、自分が造り出す世界は自分の中の世界でしかない。そこは永遠に続く自分の中の地獄である。
  • 誰もが固執する念を持ち、それは決して人を幸せにはしない。
  • 彼らが与えられた世界こそ、自ら作り出す地獄だった。彼らはすでに死んでいたのだ。

はっきり言ってしまおう。

 1900円は高いよ!

 「虎よ!虎よ!」や「分解された男」の興奮、作品の出来を考えると・・・ツマンナイ
 まあ、ベスターの作品を手元に置けた事はうれしいけど。

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