「安部公房全集009 1958.07-1959.04」 1998新潮社
「第四間氷期」は「幽霊はここにいる」と同じような構造だったのね。全集を通して読んできたからわかるわ。コンピュータによる『予測』が『幽霊』であるわけだ。その組織的な行動が『予言』を守るためであることは宗教的でさえある。
ここまで安部公房全集を読んできて思うのは、半世紀以上の時が過ぎても人や政治は変わっていないということ。もしかしたら、我々はまだ原始時代から抜け出していないのかも。
北海道も工事ばかりしている?いやいや、それはどこも同じじゃないかな。北海道開発庁って、つい最近まであったのか・・・
小説「使者」テレビドラマ「人間そっくり」~火星人~これまた「幽霊はここにいる」と同じ構造じゃないか。信じるかどうかはあなた次第。
安部公房は花田清輝を褒めるんだけど、褒めるほどに胡散臭く、その裏の本当の評価を感じてしまったりする。作者の意図を読み取れない人々を批判するが、それは作者が世の中やそこにいる人間を読み違えているということではないか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます