
「火あぶりにされたサンタクロース」クロード・レヴィ=ストロース 2016角川書店
(「サンタクロースの秘密」(1952) 1995せりか書房)
クリスマスに贈り物をするのはなぜ?
ってかさ、まじめな論考に対して、私の頭の中にあったのは『下半身丸出しのサンタクロース』でした。
だってさ、「鞭打ちじいさん」の対抗としてのサンタクロースっていうのがさ、私の中で言葉が混じって、一人になってしまったのさ。何で下半身丸出しになるかっていうと、訳注のなかに尻を叩くって書いてあったからだよ。変態サンタが町の中を駆け回る。煙突はあはぁ、靴下はぁはぁ、(*´Д`)ハァハァ尻たたきの音も聞こえてくるよ。パンパンパン!はっ!逃げてー!トナカイさん!
って、始まりの2ページでこれですよ。解説までずっとこのイメージが消えずに、吉村萬壱の小説を読んでいるかのようでした。
1951年12月24日、ディジョン大聖堂広場でサンタクロース火刑。教会側の勘違い、わろす。逆効果で定着、わら。
太陽が弱まる時期(北半球の話だな)
キリストは本当は夏に生まれている~布教のために使われたクリスマス~
何をするかわからない子供たちを操るためのツール。いい子にしていないと~悪い子も貰っちゃうとコントロール不能だよね~
ハロウィーンは子供(死者)からの突き上げ、クリスマスは大人からの施し。
死への認識の変化~豊かさの中で~
聖ニコラウス(シンタクラース)
再び迷想の中へ。
サンタクロース・オブ・ザ・デッド(「ナイトメア・オブ・サンタクロース」って作品があるらしい)
うん、死者と生者の間の贈与っていうと、ゾンビの姿が浮かび上がる。
トナカイの被り物をした怪しい集団が、サンタクロースの格好をした人間を十字架に磔て火を放つ。すると、その人間が死んだあとにサンタクロースが乗り移りゾンビとして復活する。子供をゾンビにするサンタ、ゾンビの子どもが夜中暴れまくるが朝になると人間に戻る。
っていうのが、正しいサンタの姿・ストーリーに思える。ぞ。
で、再び「クリスマスの贈り物をするのはなぜ」なのですが、私に言わせれば仲間意識の確認と強化でしょ。個人主義の蔓延で、家族でもその意識の薄くなっていることと言ったらない。私はお前の家族だ仲間だと、子供たちはもちろんそのほかの家族親族友人知人に対して、それを確認するためでしょ。その必要性とそのためのきっかけとしてのイベントがクリスマスとサンタクロースだと思いますよ。サンタクロースの権威を借りてプレゼントを贈っておき、大きくなった時にそれが親だったことを知ってもその権威は失われない。逆に親の権威がスライド式に向上するという仕組みもあるだろう。こんな便利なものはやめられない。
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