「スラン」 |
A・E・ヴァン・ヴォクト:早川文庫 |
昭和52年発行 1940年作品 |
スラン、それは読心能力を持ち、優れた脳を持ち、人類より筋力的に優れ、150年の寿命を持つ。
彼らはすでに12世紀には姿を現していた。
だが、環境は彼らを生き延びさせる事を拒んだ。
彼らはその能力から怪物や妖怪として伝承され、その後も天才や狂人として扱われた。
彼らが同種に出会うことは皆無に等しかった。だが、それでも彼らは人類から生まれ続けた。
21世紀終盤、一人の科学者が彼らの種としての確立に手を貸す。
その科学者の名はサミュエル・ラン(S・ラン)。その名にちなんで彼らはスランと呼ばれた。
だが、それは人類の歴史から見れば余計なことだったのかもしれない。それなくしても彼らの出現は増加傾向にあり、人類の出生率は下がり自然と交代する運命にあったのだ。彼らは人類の後継者なのだから。
スランは10万人程度に数を増やした頃人類を支配する。
だが、それは早すぎた。絶対数において敵う筈もなかったのだ。
スラン戦争
そしてスランは姿を隠した。
スランは遺伝子操作により、スランの特徴を押さえ込んだ無触毛スランを生み出す。
だが、無触毛スランは正しい歴史を知らされることなく(この部分、作品的には矛盾もあり、権力争いなどのエピソードが欲しいところ)、純スランを「蛇」と呼び闇雲に憎悪した。
種の誕生から600年。3者が対立する社会構造の中、純スランの少年ジョン・トマス・クロス(ジョミー)は次世代における種の架け橋となる。
ジョミー・クロス 純スラン
ピーター・クロス 純スラン ジョミーの父親 科学者
パトリシア・クロス 純スラン ジョミーの母親
グラニー ジョミーを利用した老婆(逆に利用された)
ジョアナ・ヒロリー 無触毛スランの女性宇宙船パイロット
キャスリーン・レントン 純スランの少女 人間に囚われの身
キア・グレイ 人間の独裁者 実は純スランで…
ジョン・ペティー 秘密警察長官
サミュエル・ラン 21世紀末の生物学者
サム・エンダーズ ジョン・ペティーの運転手兼ボディーガード
デイヴィー・ディンズモア キャスリーンに擦り寄る馬面男
デンズモア婦人 デイヴィーの母親 同じく馬面
マーデュー 最年長評議会閣僚 運輸大臣
ハーリハン 評議会閣僚 航空大臣
ジェム・ロリー 評議会 新国務大臣
ハーディー婦人
ダレット爺さん
マリアン 無触毛スラン ジョアナの同僚(宇宙船パイロット)
ラナハン婦人
ミラー 火星基地の無触毛スラン
バートン・コーリス 火星基地の無触毛スラン
プレンティス 火星基地の無触毛スラン
イングラム 火星基地の無触毛スラン
ブラッドショー 火星基地の無触毛スラン
この作品はある程度の長編シリーズにすることも可能だろう。
主人公の過ごす作品内時間は14年に及ぶのだから。
特にジョアナ・ヒロリーの心の移り変わり(葛藤)なんかかなりいける。(美人だし)
古本屋でみかけたら買ってみよっと。
そんじゃ今日はエドモンド・ハミルトンでも読んでみますかね。
エロ動画観賞を一時中断してwww
でも、ちょろちょろと絶版本の再販が行われてるから、そのうちに出る可能性もない事はないだろうけどね。
エドモンド・ハミルトン読むのか。なにを読むのかな?記事にあげるのかな?
エロ動画鑑賞かぁ。
「何もかも…みな懐かしい…」ルール~、ルールール、ルール~♪
スランなんて人がいるとはすらんかった!(お約束)
じゃ