「疾風ロンド」東野圭吾 2014実業之日本社
※最初は文庫書下ろし、2013年11月 Wikipedia
ハッピーエンドは読みはじめから予測している。
単純な行為が、複雑な展開で、いらいら(ハラハラ)するけれど、最後に二転三転の仕掛けをつくるのは、さすが東野圭吾だ。ひとつずつは驚くこともないけれど、組み合わされると脱帽ですね。
非常に危険な状態を保ったままのラストなのに、なぜか読者はそれを忘れてほっとしてしまうわけだ。
さらに、もう一つ危険が残っているような気がするが、その確認のために読み直すのはさすがに面倒だ。確認は読み返す機会があったらにしよう。
ボリューム的には、内容も文字数もやはり文庫(読み捨て)向きですかね。