「シビュラの目」フィリップ・K・ディック 早川書房
- 待機者 ★
- コンピュータ統治の世界で緊急時用に待機する人間の大統領候補
- エイリアンの出現
- 一時的なコンピュータダウンで
- アイデアの面白さだけで”落ち”が全然分からない。
- 一緒に収録されたが、この作品のブリスキンと「カンタータ百四十番」のブリスキンは別人
- ラグランド・パークをどうする ★★
- 「待機者」の続編
- 歌が現実になる力
- ラグランド・パークはその力を知る事も無く、
- 宇宙の死者 ★★★
- ”SFである”と言う読者の目(認識)を利用した似非超能力物。
- 相続
- 商業権力と政治権力
- やはり、ディックの作品は長めの作品の方がひねりが入るだけ面白い
- 聖なる争い ★★★
- コンピュータが見つけた地球外生命による侵略
- 人間はそれを見つけられずコンピュータの不具合と判断
- 気付いた時には
- 自分で増えるガチャポンのガム
- コンピュータの自己認識という着眼点と認識の仕方が面白い
- カンタータ百四十番 ★★★★
- 空間移動装置≒時空移動装置
- 人口爆発による冷凍睡眠政策
- 大統領選挙で出来もしない公約
- あらゆるものが絡み合って全てに解決方法が見つかっていく
- 1964年に書かれた作品であり、2080年においてアメリカ初の黒人大統領を予言する。まさか、2008年の選挙においてそれが成し遂げられるとは”預言者(プレコグ)”であるディック(SF作家)にも見通せなかったらしい。いや、0と8の位置を間違えたのかもしれない・・・
- オバマは民主党だが、この作品のブリスキンは共和党
- ブリスキンは2期8年を勤め上げたとある。オバマはどうなるのか楽しみだ。
- シビュラの目 ★
- シビュラ(巫女) 宇宙人の子孫 預言
- アメリカ賛歌
『この人の作品は面白いに決まっている』と言う先入観を持って読んでしまったので、面白さを見つけられなかった自分に腹を立てた。全部がヒットのはずも無いのに。
そんな中で「カンタータ百四十番」は、中篇の割りに展開が複雑(関連は単純)で面白い。
ブリスキンと言う名前はブリキマンと読み間違えるよね。ね?
タツノコアニメに出てきそうで楽しい。
あ、ディックの作品はタツノコ向きかもしれない。