久々のＢ子

出勤前に自室にて更新している

昨夜は久々にＢ子が一年ぶりくらいに来店

親友のアユも一緒だった

相変わらず二人とも色っぽくて素敵だった

井の頭公園内にあるお店で昼過ぎから

他の女友達も交えて４人で飲んで居たそうだ

彼女たちが遊びに来る時はいつも

何処かで飲んで来るので既に出来上がってる事が多い

「来年はアンタも一緒に行かない？」

私も誘われたが桜を眺めながらのお酒は夜が良い

「そうね、生きていたらね」なんて冗談でかわした


Ｂ子が初めてこの店に遊びに来た時は

当時、彼女が働いていた生命保険会社の仲間と４人だった

その中には、後年お店を持つ事になるＡ子や

数年前に心筋梗塞で他界したタエ子も居たのだ

既に、その会社はみんな辞めてそれぞれの道を歩んでいる

Ａ子も以前はたまに顔を出してくれていたが

最近では体調が悪くて店にもあまり出てないとか

彼女と私の共通の知人から聞いた

それよりもタエ子の急逝をＢ子は知らなかった様だ

母子家庭でまだ中学生だった娘を残してこの世を去った彼女

それを思うとＢ子も穏やかでは居られないようで

「やっぱ、いつまでも元気で居なきゃね」

飲んだくれのＢ子からふいにそんな言葉がこぼれた

これまではウイスキーのロックだった彼女も

この日はハイボールに変えていた

傍らのアユは酔っ払って半分寝ている

タクシーを呼んで二人を見送ったが

先程のＢ子の言葉がいつまでも耳に残るのだった