おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

連休最終日

2008-05-06 22:13:27 | Weblog
深夜の2時頃アキラちゃんからメール

「まだ起きてる?」

きっと眠れなくて話し相手を探しているのだろう

ちょうど布団に入る所だったので

明日の朝メールを返す事にする


11時頃に目が覚めた

アキラちゃんからのメール音だ

返信をしたが中々帰ってこない

気まぐれな男なので

私も食事の支度をする

冷蔵庫の残り物でお好み焼きを作った

「いいとも」を見ながら食べてると

「食事でもどう?」

とメールが帰ってきた

もう少し早かったら

近所のロイホでご馳走して貰ったのに…

その旨伝えたら

「じゃあ、2時にコーヒーとケーキでも如何?」

ときた

どうやら連休中、誰とも話してないのだろう

私も特に予定もないし

付き合う事にした


私のアパートからロイホまでは

歩いて2分くらいだ

彼はバイクを飛ばして来るので

私が先に席を確保する事になった

ところが渋滞を想定して

彼は20分も早く到着してしまったのだ

私はシャワーを浴びて

髪を乾かしてる所だった

急いで着替えて駆けつけた


連休最終日の昼下がり

ロイホは空いていた

いつもの隅の席で彼は待っていた

「ゴメンネ~」

「好きなの頼めば?」

メニューを寄越してくれた

さっき食べた大盛りのお好み焼きが

まだ消化していない

果実酒とサラダを選んだ

「何か暗いね~」

私を食事に誘う時は

いつも悩み相談だ


彼はバツイチで子供が2人居る

どちらも元奥さんが引き取った

上は21歳で、下が15歳だ

どうやら子供に会いたいようだ

離婚の理由はともあれ

男の子はお母さんの味方だろう

こどもの日が過ぎて

二人の小さい頃の事を

思い出したのかもしれない

こんな時、どう慰めれば良いのだろう

「きっと彼らに子供が出来た時

      お父さんの気持ちが理解できるかも…」

なんて言葉しか浮かばなかった


そう言えば私も父親とは仲が悪かった

こないだ田舎の姉から電話があって

「父ちゃん、きっとアンタの顔

           分からないかもね」

なんて言われた

父親は高齢でボケも入っている

私は、看護婦の姉に押し付けて

東京で自由気ままに生きている

きっとこの先バチが当たるだろう


アキラちゃんと話してて

ふとそんな事を思った

慌てて掻き消す様に

果実酒の中に入っていた

梅を噛み砕いた


何だか苦い味がした













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする