「いったいどういう意味ですか?」
「危険なんだよ、石炭は」
「しかし、核の危険性は相当のものだと思いますが」
「それをはるかに凌駕しているんだ」
「説明してください」
「いいだろう、聞き終わったあと恐怖に戦きいてもたってもいられなくなるが、いいかね?」
「いいです」
「では説明しよう」
「お願いします」
「石炭の」
「はい」
「あの」
「はい」
「黒光り」
「はい」
「黒く光っている」
「そうですね」
「それがすべてを物語っている」
「は?」
「つまり、黒光りだ」
「黒光り」
「諸悪の根源だよ」
「黒光りが?」
「黒光りのおかげで石炭は危険なのだ」
「ちょっとよく意味が分かりませんが」
「世の中にあんなに黒光りするものはない」
「いや、あるんじゃないですかね」
「ちょっとやちょっとではない」
「はあ」
「それだけ危険だということに他ならん」
「そうでしょうか?」
「対して核は、黒光りしてない」
「はあ」
「だから安全」
「ではないでしょう」
「そういうことだよ」
「もっと納得できるような根拠はありませんか?」
「黒光り」
「それだけですか?」
「黒光りだよ?」
「はあ」
「じゃ、俺、バイトあるから」
「バイトしているんですか?」
「うん、石炭を磨いて黒く光らせる仕事」
「諸悪の根源!」
「危険なんだよ、石炭は」
「しかし、核の危険性は相当のものだと思いますが」
「それをはるかに凌駕しているんだ」
「説明してください」
「いいだろう、聞き終わったあと恐怖に戦きいてもたってもいられなくなるが、いいかね?」
「いいです」
「では説明しよう」
「お願いします」
「石炭の」
「はい」
「あの」
「はい」
「黒光り」
「はい」
「黒く光っている」
「そうですね」
「それがすべてを物語っている」
「は?」
「つまり、黒光りだ」
「黒光り」
「諸悪の根源だよ」
「黒光りが?」
「黒光りのおかげで石炭は危険なのだ」
「ちょっとよく意味が分かりませんが」
「世の中にあんなに黒光りするものはない」
「いや、あるんじゃないですかね」
「ちょっとやちょっとではない」
「はあ」
「それだけ危険だということに他ならん」
「そうでしょうか?」
「対して核は、黒光りしてない」
「はあ」
「だから安全」
「ではないでしょう」
「そういうことだよ」
「もっと納得できるような根拠はありませんか?」
「黒光り」
「それだけですか?」
「黒光りだよ?」
「はあ」
「じゃ、俺、バイトあるから」
「バイトしているんですか?」
「うん、石炭を磨いて黒く光らせる仕事」
「諸悪の根源!」