リッスン・トゥ・ハー

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家族そろって見に行きます

2011-04-14 | リッスン・トゥ・ハー
家族が揃った!ストレートフラッシュ並に揃いにくい家族がだ。これは奇跡と言わざるを得ない。あたしは奇跡と言う。奇跡と叫ぶ。そうすればこの現象を納得できる気がするからだ。家族は4人だ。あたしに、父、母、弟。みんなかなり忙しい。一番忙しい父はマフィアのボスをやっている。世界を股にかけるマフィアだから、どんどんマイレージがたまっていく。家にいることはあまりない。年間で言うと4日ほどだ。あたしたちには言っていないがおそらく世界の各地に家族を持っている。そういう人だ。そんな父に惚れてしまった母は料理研究家をやっている。これもかなり忙しいし、研究室に入ってしまったらでてこない。居心地がいいし、食べ物は3年分ほどあるし。料理のなにを研究しているのかわからない。詳しく説明してくれたことがない。料理をしているのかどうかも怪しいものだ。本人がそういっていたからそれを信じ込んでいるだけだ。逆に弟はいつも家にいる。家と言うか、彼の部屋にいる。そこから出てくることはほとんどない。いわゆるニートかと問われればそうではないと答える。彼は部屋で仕事をしている。どんな仕事か知らない。デイトレードとかしてるんだと思う。前に通帳を見せてもらったら、あたしの貯めている額の100倍の額がたまっていた。立派な仕事をしているんだと思う。リビングに家族が揃ったところでなにをするわけでもない。みんなでお茶を飲むだけだ。母がロイヤルミルクティを煎れてくれる。かすかに甘くって、おいしい。かなりおいしい。