リッスン・トゥ・ハー

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神様に言われた気がした

2011-04-04 | リッスン・トゥ・ハー
いやそんなわけあらへん、とすぐさま否定してやった。神様だった。やつは。って自分が言うとるだけで根拠も自信だってなにもないけれど。神様なんだから仕方ないじゃない、とか言ってた。信じているわけじゃないけれども、もしも本当に神様だったらって思うと、すぐに否定できひん。神様の力はものすごいからきっと。私なんか一瞬で消し去ってしまうから。そんなことになったら悲しむのは春子ちゃんと、あと何人か。たったそれだけか。春子ちゃんならきっとしぶとく生きていくんでしょう。意外と強いんだから大丈夫。

神様はロイヤルミルクティーを煎れて、美味そうに啜り込んだ。下品な音を立てる神様だと思った。神様ならもっと上品に、人間味を感じさせないように啜った方が信憑性があるってのに、わかってない。まるでわかってないって思った。

で、これからどうすんの、とか言ってる。神様に言われたくないそんなこと。神様なら、神様らしく上の方で見守っていればいい。微笑みながら、時には厳しい顔もしながら、見守っていればいいのに。神様は知りたがる。私が勝手にイメージしているだけで、実際はそんなものかもしれない。神様はミルクティを飲み干すと、小さくゲップをして物欲しそう。