リッスン・トゥ・ハー

春子の日記はこちら

LOVE ALBUM/サニーデイサービス

2008-07-27 | 若者的図鑑
よくよく考えると3人である意味などないわけです。曽我部さんは様々なバンドを持っていますし、ライブもサポートメンバーが入って豪華にやるのでしょうし、あえて3人でやるのかな、まあサニーデイサービスである必要はないわけです。
なのに言いようのないこの幸福感はなんでしょう。
再結成という言葉の魔力でしょうか。とにかく祝福をしないわけにはいきません。

はじめてアーチストのライブを見たのが、サニーデーサービスでした。
予想以上に音が大きくて、轟音で、すぐに耳は痛くなりました。そして麻痺しますした。もっとアコースティックにやさしい音でやってくれたらいいのに、と思いながら聞いていました。畳み掛けるようなパンキッシュさもありました。勢いをつけてがんがん歌っていました。そんなに生き急がなくても良いのに、なんて思いました。
気付いたら、会場は一体になっていました。コール&レスポンス舞う。

この時もありました「胸いっぱい」という素直なメロディ、王道ロックンロールな曲の恰好よさったらありませんでした。バンドの一体感。煙草の煙は照明に照らされて、曖昧に表情を濁している。透き通った声には確かな存在感がありました。様々な楽器の音にちっとも負けていない芯がありました。その音は寸分の狂いもなく、つむぎ出されてはわたしたちの耳に入り、体に吸収されました。陶酔。
なんて素敵な声なんだろう、とわたしは思いました。耳に残る反響みたいなものが帰りの電車の中でもまだ確かにありました。

アンコールは3回ほどありました。
最後は曽我部さんがひとりで、アコースティックギターで「コーヒーと恋愛」を歌いました。うろ覚え。

サニーデーサイビスのアルバムはいつまでも色あせないので価値あります。
このラブアルバムなど、今聞いても、ああ新しいことをやったなあ、と感じてしまいます。聴くたびに新しいなあ、と感じるのです。なんと言う奇跡。
その仕掛けを知りたいぞ。

やっぱり、大切なバンドです。8年間待っていた人がたくさんいるんでしょう。祝。

屏風浦のあの娘は泳ぐ

2008-07-27 | 東京半熟日記
(天狗蕎麦長野野編6)

家庭の味満載である。
天狗はのれんをくぐり、酒を浴びる。
頬を染め、ぬふふと笑う。つまみは辛く炊いたレンコンだ。
七味唐辛子をパパパト振りかけて、かじる、酒あおる。
髭をしごいて、鼻をぶうらりんとゆすって、注文をする。
ピッザだって。ずいぶんハイカラなものを食う。

斜向かいでわたし、家庭料理、あきらかに誰でも作れそうな、ちょっと温めただけというレヴェルの料理を一品二品と喰らいます。業務用の冷凍食品つかっとるやないか、て。
250円だけど、なんだか寂しい松本の夜。
おまけに雨も降り出したと。

店の奥から幼稚園ぐらいの女の子がでてきて、じっとこちら見てます。
それから地元らしい客の方に行ってはじっと見てます。
暇を持て余しているんでしょうか。寝る時間ではないんですか。

しかし特産とか、そういうものが一切でてこないし、メニュウにないし。唯一あったわかさぎのなんちゃらは本日切れてますし。あかんよ、こんなんではあかんよ。

ホテル帰って、紙パックのグレープフルーツジュース飲んで寝る。
冷凍レンジのおたべ、やら250円の料理やら、少々失敗した感はあるけれど、それがどうしたというのさ。それが素の松本って奴じゃないか。眠りながらいい夢みれたのでしょうか。わたしは早くに起きる事が出来ました。残っているグレープフルーツジュースを流し込んではっきりする意識。そこからさらに二度寝。

ホテル、乾燥するのなんの。朝の日差し強し。