リッスン・トゥ・ハー

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FAMILY/スガシカオ

2008-07-22 | 若者的図鑑
カタカナにしてしまう事の不思議さを存分に使う詩の人です。

夜空ノムコウのイメージが強く、詩の人であることを強調してしまうのですが、このメロディの積み上げた巧みさ、耳に残ります。詩の強さに決して負けていないメロディの流れ、そして、スガシカオさんは声が非常に強い武器となっています。このかすれ具合は、曖昧な記憶を断片を舐るように包み込む類のかすれ具合、奥の奥にあるつぼにはまります。音楽ファンの求めるかすれ具合ちょうど良いこの消える前の砂のお城のようなはかなさを声ひとつで表現できるかすれ具合それはつまり声がその人を表すスガシカオさん。

ストーリー、愛について、などを含む二枚目のアルバムです。

しかし一枚目が絶品、名曲揃い。渋い。聞き込むごとに味が出てきます。
それは安易に置きに来ているのではないこだわりのためで、そのこだわりが音楽としての骨格を強いものにしています。鉄筋が通っているようです。

特殊な暗さも、声を演出する為の伏線のようにあるんでああ。