タイトルで「?」と思われた方、「ああ、きっとあれね」と思われた方。
両方いらっしゃると思います。
まずは、横丁に入る前の、モンスタークズの今の様子。
う~ん、もう広がるところがなくなってきたのか、道ににょろにょろツルが伸びてきています。
こちらもボリュームを増して、道が狭く・・・
そのくせ、花はまだ全然です。
そんな道を歩いていると、クズの上に何やら黄色いものが覆っているのが見えきました。
放流で流されてきたカスでしょうか。
近づいてみると・・・あれれ~
これはあのネナシカズラ(ネナシカズラ科ネナシカズラ属)ではないですか。
その名の通り、根がなく、他の植物に寄生して栄養を得る寄生植物です。
日本にはネナシカズラをはじめ、いくつかのネナシカズラ属の仲間がいます。
でも最近増えているのは、ひょっとして北米原産のアメリカネナシカズラかもしれません。
ネナシカズラは種子で繁殖しますが、発芽するとすぐに宿主を求めて伸びたツルが旋回運動を始めます。
そして、ターゲットにたどり着くや、巻き付いて茎から「寄生根」という根のようなものを出してくっつきます。
その寄生根から、宿主となった植物の水や栄養を奪いとって、生きています。
宿主となる植物は特に決まっておらず何にでも寄生し、時には宿主が枯れてしまうこともあるそうです。
葉緑素がなく、その茎が黄色みを帯びていることから、まるで遠目にはぐちゃぐちゃにもつれたラーメン。
高水敷の歩道を歩いていると、何か所もそのラーメンを見かけました。
こちらは少し赤みを帯びています。
今は茎だけですが、秋になると花が咲き、実がなります。
それが落ちてまたびっしりと増えるというわけ。
クズはそう簡単に枯れないので、クズに寄生するのはいい戦略ですね。
そのクズですが、ヨシにからみついて、まさにモンスター状態。
高水敷からいつもの場所で堤防の上の歩道に上がります。
そこから見ると、モンスタークズは、なんと竹藪の竹の上部まで覆っていました。
ちょっとくらい寄生されてもいいのと違う?(笑)
花が咲くころ、実が生る頃に、もう一度レポートしますね!
放流後の宇治川、明日もう一回続きます。
<おまけ>
マイアルバムを探してみると、巻き付き始めのつる、花、実の写真が見つかりました。
追加で貼りましたので、どうぞごらんください。
花は結構可愛いのですが、こんなに沢山実がついて、またまき散らされるのですね・・・
(2018/5 宇治川)
(2018/10 宇治川)
(2019/11 宇治川)
【撮影:2022/8/28 宇治川】