夕方所用で桃山に立ち寄ったついでに、少しだけ御陵脇の歩道を歩いてみました。
時刻は18時前で、日の入りも間近。
何か面白い花はないかな~とわずかに期待しながら歩きましたが、タカサブロウやキツネノマゴばかり。
その時、目の端にちょっと雰囲気が違う草が飛び込んできました。
森の中は薄暗く、ホントに小さい花の上、柵の中に生えているので上手く写真が撮れません。
え~これってもしかして・・・手を伸ばしてもうちょっと近くからパチリ。
ピントは、愛用のコンデジ任せです。
やっぱりミズタマソウです!
ピンボケでしたが、何とか毛深い子房と、白い花が見えました。
アカバナ科ミズタマソウ属で日本全国に分布し、それほど珍しくない花ですが、ここでは初見です!
気分よく歩いていくと、こんどはピンクの可愛い花を発見しました。
ツルボ(キジカクシ科ツルボ属)です!
でももうこの頃には辺りは結構薄暗く・・・
次の週末にでも出直すことにした、この日は御陵脇の歩道を後にしました。
細い三日月が出ていました。
そして、この5日後の土曜日、午後から時間ができたので出かけてみることに。
こんな道の歩道をどんどん登っていきます。
ここは結構な上り坂で、道路の温度計は34℃を示していました。
この左右の土手のような場所に結構いろんな野草の花が咲きます。
桃山御陵の森の西側にはJR桃山駅、東側には京阪桃山南口駅があります。
この日は普段行かない方向に行こうと桃山南口からスタートです。
あれ・・・ツルボが咲いている場所ってこんなに遠かったっけ?
そう、実は去年初めてここでツルボで見つけて喜んでいました。
あ~やっと見つけた!
歩道にはみ出すように何本も咲いています。
ピンク色の繊細な小花が集まって花序を作っています。
今はキジカクシ科ですが、以前はユリ科で、地中には球根があります。
花は花弁6枚、雄蕊6個、中央に紫色の花柱があります。
このような花序の花によくあるように、花は下から咲き上ります。
日本全国に分布する在来種で、結構繁殖力が強いのか、場所によっては一面群生しています。
(木津川の堤防などですね)
葉はめだちませんが、秋に2、3枚の線状の葉が出て、その真ん中から花が咲くそうです。
いつも後から調べるので、観察ができていません。
花の下に見えているのが葉でしょうか。イネ科の雑草と紛れて全然分かりません。
ツルボを堪能しました。
欲を言えば、もうちょっと群生してほしいです。
ところで、ツルボの語源はなにかと思って調べましたが、不明なんだそうです。
漢字では蔓穂と書くそうですが、ツルじゃないし、当て字っぽい。
ツルボを堪能しました。
明日はここで見たその他の植物です。
【2022/9上旬 京都市伏見区】