なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

スズメのハートの贈り物~やんたん散歩2022/9中旬(1)

2022-09-23 06:13:59 | 植物

突然ですが、皆さんにハートの贈り物。


真ん中のハートから小さい花が顔を出していますね。
そう、こちらはスズメウリ(ウリ科スズメウリ属)。
ちょうど花が咲いているところでした。
うっかり見逃しそうな小さい花ですが。よく見るととても可愛いです。


秋になったのでそろそろ秋の花が咲いているかと思い、やんたんに行ってきました。
ほぼ2か月ぶりで、去年月2回ほど通っていたのに比べると久しぶりです。
やんたん会館に車を停め、いつものルートで大滝までスタートです。
最初のスズメウリは、スタート地点の林縁で見つけました。

田んぼのイネはかなり黄色くなって、刈り取りを待っています。


前にキセキレイがいた水辺、見上げると白いコサージュのような花が咲いていました。


こちらは、ノリウツギ(アジサイ科アジサイ属)です。

それにしても、思ったより花がない・・・草刈られてる・・・
そうそう、前に見つけたあの花、どうでしょうか。
咲いていました!


草刈りを免れた一画に、ミゾカクシ(キキョウ科ミゾカクシ属)が咲いていました。
別名アゼムシロ。
どちらも、田んぼの畦一面に咲くことを表す名前ですが、最近地元ではめっきり減りました。
かつての田んぼの雑草はかなり駆除されてしまい、今は外来種が進出してきています。
こちらは花を見てピンときた方もおられるでしょうけど、サワギキョウと同じ属です。

大滝に行く途中で通る町道の工事現場。
日曜日だったので、遠慮せずに通れましたが、とにかくこのときは暑かった!


左手に大きな草が生えており、花が咲いていました。
ちょっとアップで・・・お分かりでしょうか。


イラクサ科というのはすぐに分かりますが、こちらは葉が比較的細長いです。
多分ナガバヤブマオ(イラクサ科ヤブマオ属)だと思います。

先に進むと、ちょっと似ていますが、赤みを帯び、葉が小さい花が咲いていました。


こちらは、宇治川畔にもよく見かけるコアカソ(イラクサ科ヤブマオ属)です。
どちらもヤブマオの仲間だったんだ~

この場所では、これまでヒヨドリバナやアケボノソウも見たことがあります。
ヒヨドリバナはまだ蕾でした。
工事の影響もあり、植物は減っている気がします。


あれほど生えていたタケニグサのシーズンは終了。
すっかりなくなっていました。
こちらもほぼ綿毛でしたが、中にはぽっと赤い花を咲かせている株も・・・

ベニバナボロギク(キク科ベニバナボロギク属)です。
Wikipediaにも書かれていましたが、ダンドボロギクと並んで意外と山間部に多いです。
それというのも、山を開いたような場所に一斉に生えるパイオニア植物だから。
まさに、この場所はその通りです。

ここでようやく滝に向かう林道へ。
頑張れば車の乗り入れも可能ですが、距離は1キロ弱、歩かないと花が見られません。
ここから先は、これまでとがらっと植生が変わります。


あれ、雨上がりのせいか、川の流れが結構綺麗です。


咲いているのはこの花ばっかり。


山の斜面にも咲いているので望遠で・・・
マツカゼソウ(ミカン科マツカゼソウ属)ですね。


この辺の山では、一番沢山咲いています。ただ、揺れるのなんのって・・・


楽しみにしているあのお花は・・・葉ばかりです。
大きな葉があちこちで葉巻のように巻かれています。


分かりにくいですか?
花はまだでしたが、蕾はかなり出ていました。
そう、ミカエリソウ(シソ科テンニンソウ属)です。


葉巻のように巻いた犯人・・・もとい犯虫は誰なんでしょう!?
中の幼虫を観察しようかと思ったのですが、先を急ぎました。
もう滝に着きました。


良く晴れた日だったので、日の当たる場所と当たらない場所のコントラスト強すぎです・・・
とりあえず、水量が多くて滝がいつもより迫力があったので、何枚か撮ってみました。




流れ出しているところに日が当たって素敵・・・


これだけの水が流れているだけあって、周囲はマイナスイオンで満たされている感じでした。
冷気も漂い、集落あたりで30℃あった気温、おそらく5℃近く下がっていたのではないでしょうか。
ご神木を見上げてみました。


涼しい滝に別れを告げて


おや、生えている小さい草は・・・


こちらにもミヤコミズ(イラクサ科ミズ属)らしい草が生えています。
こんな花。イラクサらしい花ですが、地味なので知らないと抜かれてしまうかもです。


心身スッキリしたところで、帰路につきます。
黄色い花がポツポツと咲いています。

湿った場所が得意な。ミゾホオズキ(ハエドクソウ科ミゾホオズキ属)ですね。
そうそう、ハエドクソウも何本か見かけましたが、もう花はほぼ終わっていました。

崖を這うように咲いていたこの白い花は何でしょうか。


ぱっと見、分かりにくいですが、この白い花は、どうもフユイチゴの花みたいです。
(葉で分かりました)
今年の実の出来はどうでしょうか。
今年こそジャム~!

こちらも小さくてついつい見逃しそうになります。

ハグロソウ(キツネノマゴ科ハグロソウ属)です。
最近、あちこちでザ・キツネノマゴが台頭しているので、ハグロソウを見るとちょっとラッキー感が・・・

この辺りで、渓流沿いにおりる場所があるので、少しだけ休憩。
何も咲かず、鳥の声もせずでした。
持っていた麦茶で喉を潤しました。


そろそろ森の出口です。

もう盗人の足袋型の実になったヌスビトハギが咲いていました。

これで帰っても良かったのですが、せっかくなので、まだ行ったことのないお茶神社に行ってみることに。
その様子は明日!

【撮影:2022/9中旬 宇治田原町】

コメント (16)
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