なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

涼やかな薄紫の花たち~京都府立植物園2022/8下旬(1)

2022-09-01 05:40:28 | 植物

今日からいよいよ9月ですね。
植物界では、少し前から咲く花に秋の気配が漂っています。
ということで、今日は8月下旬に行った京都府立植物園の花の様子を3回に分けてご紹介します。
行った日は曇り空でにわか雨が降る一日でしたが、花の撮影にはその方が好都合でした。

第一回の今日は、植物生態園で見た紫系の花です。
一カ月前に行ったとき、最初の一輪を見たレンゲショウマ。
今回は、なんとか終盤の花に間に合いました。
何度見ても、妖精のランプシェード、すりガラスのような花弁がとても素敵です。


コバギボウシ(キジカクシ科ギボウシ属)が咲き始めていました。
ギボウシの中では少し遅めの開花です。


カリガネソウ(シソ科カリガネソウ属)も咲き始めていました。
相変わらず、微妙な臭いをあたりに振りまいています。


海外沿いの植物エリアで咲いていたハマゴウ。
ミツバハマゴウはよく見ますが、ハマゴウをちゃんと見たのは久しぶりです。


特に注目すべきは、キツネノマゴ科イセハナビ属。
今年もちょうど勢力拡大中。
最初は、属名にもなっているイセハナビです。
白に近い、淡いピンク色。


前にも咲き始めていたユキミバナです。
この次に出てくるスズムシバナと近縁ですが、背が低く、匍匐します。
1993年に認定された新種で、滋賀県北部から福井県の若狭地方に分布するそうです。


こちらがそのスズムシバナです。
ユキミバナを見てから見ると、背が高く、全体の感じはがっちりしています。
今の時期、植物生態園のいたるところに生えてきていて、繁殖力の強さを感じさせます。


近畿以西に分布し、京都では絶滅危惧種なんだそうです。


白花もあります。


最後はこちら。


フジカンゾウです。
見ての通り、少しアレチヌスビトハギに似ていますが、それもそのはず、同じヌスビトハギ属。

生態園を歩くのは、真夏でも楽しいです。


ノンビリ歩いていると、いつもの場所に、いつものようにヤマガラが出てきました!
今日はセミは食べていません。
葉っぱをかき分けて何か探しています。
「もっと美味しいものないかな~」


ということで紫特集はおしまい。
明日は、湿地ゾーンを中心として見た花をご紹介しますね~

【2022/8/20 京都府立植物園】

コメント (14)
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