今日からいよいよ9月ですね。
植物界では、少し前から咲く花に秋の気配が漂っています。
ということで、今日は8月下旬に行った京都府立植物園の花の様子を3回に分けてご紹介します。
行った日は曇り空でにわか雨が降る一日でしたが、花の撮影にはその方が好都合でした。
第一回の今日は、植物生態園で見た紫系の花です。
一カ月前に行ったとき、最初の一輪を見たレンゲショウマ。
今回は、なんとか終盤の花に間に合いました。
何度見ても、妖精のランプシェード、すりガラスのような花弁がとても素敵です。
コバギボウシ(キジカクシ科ギボウシ属)が咲き始めていました。
ギボウシの中では少し遅めの開花です。
カリガネソウ(シソ科カリガネソウ属)も咲き始めていました。
相変わらず、微妙な臭いをあたりに振りまいています。
海外沿いの植物エリアで咲いていたハマゴウ。
ミツバハマゴウはよく見ますが、ハマゴウをちゃんと見たのは久しぶりです。
特に注目すべきは、キツネノマゴ科イセハナビ属。
今年もちょうど勢力拡大中。
最初は、属名にもなっているイセハナビです。
白に近い、淡いピンク色。
前にも咲き始めていたユキミバナです。
この次に出てくるスズムシバナと近縁ですが、背が低く、匍匐します。
1993年に認定された新種で、滋賀県北部から福井県の若狭地方に分布するそうです。
こちらがそのスズムシバナです。
ユキミバナを見てから見ると、背が高く、全体の感じはがっちりしています。
今の時期、植物生態園のいたるところに生えてきていて、繁殖力の強さを感じさせます。
近畿以西に分布し、京都では絶滅危惧種なんだそうです。
白花もあります。
最後はこちら。
フジカンゾウです。
見ての通り、少しアレチヌスビトハギに似ていますが、それもそのはず、同じヌスビトハギ属。
生態園を歩くのは、真夏でも楽しいです。
ノンビリ歩いていると、いつもの場所に、いつものようにヤマガラが出てきました!
今日はセミは食べていません。
葉っぱをかき分けて何か探しています。
「もっと美味しいものないかな~」
ということで紫特集はおしまい。
明日は、湿地ゾーンを中心として見た花をご紹介しますね~
【2022/8/20 京都府立植物園】