なんども訪れている宇治田原町湯屋谷(やんたん)地区は、鷲峰山の山裾に位置する山間の集落です。
車を停める湯屋谷会館から大滝までの道は、中谷(なかんたん)集落を通る大滝街道と呼ばれています。
一方、私が行ってみようと思った茶神社(正式には茶宗明神社)は、塩谷(しょんたん)集落を通る宗円街道の先にあります。
同じ町なのに、中谷から塩谷に抜ける道は赤ケ尾という峠道のみ。
数回通ったことがありますが、結構歩きにくく、まして「ヤマビルがうようよいる」と聞いてからはちょっと敬遠。
仕方がないので、一度湯屋谷会館に戻ってから出直すことにしました。
※ご参考までに、やんたん散策マップのリンクはこちらをどうぞ。
さて、時を林道を出たところまで巻き戻します。
工事現場を抜ける道ですが、右手に放置された茶畑があり、チャノキが人の背丈より高くなっています。
その一部が白くなっているのは・・・
何でしょうか。
手前には、昨日ご紹介したナガバヤブマオも見えています。
近づいてみると、思った通り・・・
センニンソウ(キンポウゲ科センニンソウ属)でした~
沢山咲いているところは結構あるので普通はそんなに驚かないのですが、ここの規模は型破り。
無数の花がちょうど満開!青空によく映えていました。
お茶の木をすっかり覆ってしまっていますね。
近くに赤い実のなっている木がありました。
お分かりでしょうか。緑の実を炊いて食べたりします。
葉を見たら一目瞭然ですよね。
サンショウ(ミカン科サンショウ属)です。
集落が見えてきました。
ススキが秋らしさを醸し出しています。
ここまで来たらススキがあったんですね~
ということで一度湯屋谷会館までもどって、遅い昼食に茶汁をいただきました。
そして、今度は塩谷を通って神社へ。
実はこの道、通るのは2回目です。前は永谷宗円生家に行きました。
その途中、ツルニンジンを始め、色々な秋の花を見かけたので今回も期待していましたが・・・
前に行ったのは10月初め。ちょっと早すぎたようです・・・
やたらと沢山見かけたのはこちらのツル植物のみ。
オレンジ色が特徴の・・・
そう、カエデドコロ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)です。
宇治川畔で見かけたら大喜びなのですが、あまりに多すぎて有難味が薄れました。
後は、赤いゲンノショウコに
こちらのセリ科はハナウドでしょうか。
大きなセリ科はハナウドとシシウドしか知りません。
地元で知っている唯一のボタンヅル生息場所もこの辺り。
あちゃー、ほぼ花は終わってしまっていました。
ほんのちょっぴりだけ、綿毛寸前ですが、待っててくれたのね・・・
ということで、茶宗明神社の参道入り口の鳥居に到着です。
なお、今回は宗円生家はパスさせていただきました。
おや、右側に「大神宮社」という石碑があります。
ということで調べてみると、こちらは元々、天照大神と豊受大神をお祀りする大神宮社だったそうです。
それが、昭和になって緑社の祖である永谷宗円を合祀したのが、茶宗明神社の始まりだそうで・・・
なるほど、そういう訳だったのですね。
苔むした参道を進むと・・・
小ぢんまりした境内に小さいお社が現れました。
柏手を打ってお参り。
横の方から本殿を見たところです。
左側が拝殿になっています。
なお、こちらの神社の横手に、鷲峰山の登山道入り口があるようです。
山岳信仰の山として有名で、山頂付近にある金胎寺には本格的な行場巡りのルートもあります。
30歳若かったら行ってみたいところです。
ということで、若干しりすぼみ気味でしたが、今回のやんたん散歩はこれでおしまい。
茶宗明神社は紅葉シーズンも綺麗らしいので、その頃にまた足を延ばしてみたいです。
沢山歩いたので、帰りに立ち寄った高田通泉園でいただいた玉露ソフトが格別でした。
書いていて、本当に私ってソフトクリームばっかり食べてるわと、自分で可笑しかったです。
【撮影:2022/9中旬 宇治田原町】