京都府立植物園で一番好きな場所が植物生態園ですが、そのほかにも見所がいっぱい。
でも、この暑さではざっくり見て回るのが限界。
そんな中で撮った写真を、今回の特集の最後に載せたいと思います。
こちらの花は、ムラサキサルスベリ(ミソハギ科サルスベリ属)です。
サルスベリの色違いではなく、シマサルスベリとサルスベリの交配種なんだそうです。
6枚の花弁がしわしわなのが特徴だとか。しわと言わず、フリルと言ってほしいです。
淡いピンク色が綺麗です。
こちらは近くに咲いていたミツバハマゴウ(シソ科ハマゴウ属)。
九州南部に自生しており、葉が三出葉であることから、「三つ葉」という名前なりました。
どこかで見たような花・・・
それもそのはず、ミツバハマゴウはセイヨウニンジンボクのご親戚だそうです。
四季彩の丘に着きました。
色々な花が咲いていますが、全部見て回る元気がもう残っていません。
目星をつけた場所のみ回ります。
こちらは、秋の七草のひとつ、オミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属)です。
目玉おやじみたいな写真になってしまいましたが、サネカズラ(マツブサ科サネカズラ属)の花です。
別名ビナンカズラ。
ハーブ園にいたイチモンジセセリ。
しまった!花の名前をメモするのを忘れました。
他にも花が咲いていましたが、やっぱり横文字名前や園芸種は苦手です。
無意識にスルーしていましたが、この真っ赤な花だけはあまりにも目立っていました。
ふらふらと近づくと、トウゴマ(トウダイグサ科トウゴマ属)という名札が。
トウゴマという名前を聞いたことがなくても、ヒマといえばご存じなのでは。
え、暇?
ちゃうちゃう、あのヒマシ油のヒマです。
ヒマシ油と言えば、便秘のお薬として古くから使われています。
でもこのトウゴマ、実はとても恐ろしい植物なのです。
トウゴマの種にはリシンという毒タンパク質が含まれています。
その毒性たるや非常に強力で、人体における推定の最低致死量は体重1kgあたり0.03mg!
しかも、似ても焼いても壊れず、じわじわと人体をむしばみ数日で死に至らしめるそうです。
こんなに怖い植物なのに、観葉植物として世界中で栽培されているとか。
日本でも野生化しているところもあるそうです。
まあ、毒があるのは種なので、花自体は気にしなくてもいいのでしょう。
四季彩の丘を早々に離れ、次は希少植物園に方に向かいました。
そこで見たのがこちらです。
ヒゴタイ(キク科ヒゴタイ属)が咲いていました!
九州の九重山の自生地(今は栽培も)が有名です。いつか見に行ってみたい!
花にはいつもお客さんがきており、花だけを撮ることがなかなか困難でした。
最後は池の横を通り抜け・・・あ、ハグロトンボが2匹!
モミジ林ではヤマガラがお見送り。再開を約束して、植物園を離れました。
【撮影:2022/8/20 京都府立植物園】