千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

ポ・ポーの実

2013年10月19日 | 日記

 朝、仕事場に行くと、
テーブルの上に、珍しい実があった。
 あけび?
 違う・・

「お母さんに似たポウ・ポウだって」と、夫。

 スタッフ2人がクスクス笑った。

 正確には、「ポ・ポー」、という名称らしい。
 形状は、あけびに似て、腰のように両脇がへこんでいる。
 最近の私みたいな形。

 お昼に、夫と半分ずつ食べた。
 美味だった。
 こんなおいしい物食べた事ない、そんな気さえする。
 マンゴーにも似た食感。タネの大きさも気にならない。

 秋だな~。 つくづく思う。

 おかげで、毎日いろんなものに出会えるんだから。
 なつめ、かりん、つっつらごに効くという木の実。
 夕方は夫の大好物、柿が届く。すでに渋抜き済み。

 明日は?
 などと欲張るのはやめて、寝ようかな。

 ポ・ポーって私みたいかな。天然ぼけとも言われるから・・・

              2007・10・24 (日記)

 つっつらごとは、帯状疱疹のこと。方言も、未だ分からないことがある。
 つっつらごに効く実も忘れた。





 絵画教室に入ったら、何となくただよう甘い香り。
 先回いただいた野菜の中の小さな丸いピーマン、初めての食感で美味しかったので、先輩(年齢ではなく、技術の上での)に名称を聞いた。「その名のごとく、子供ピーマン」だそうだ。
 今日も違うのを持って来た、とのこと。
 拡大した新聞記事と、甘い香りの正体を知ることとなった。かごに盛られたあけびのような実。
 新聞記事には、「ポ・ポー」と書かれてあった。カリウム、ビタミンA・C、鉄分等々が含まれていて栄養価が高いとも。
 完熟した実は3日くらいしか持たず、あとは落下してしまう、と先輩は言った。
 私も、他の人たちもいただいた。
 匂いがきつくて敬遠した女性もいた。



 私は匂いに敏感だ。
 好きな甘い香りだったし、何よりも思い出が甦ってきた。
 PC教室に通っても覚えられずにいた「ポ・ポー」の私が、レールの上をヨチヨチ歩きし始めた頃に書いた日記である。
 簡潔に短文であること・・・
 いつのまにか短文からはみだしてしまう私になった・・・



 翌日食べた。
 なつかしい匂いと味。
 大きい実は10センチあった。さすがに落下寸前。さつまいものように黄色かったが、やわらかすぎて味わいにも欠けた。種は、5、6個入っている。
 中くらい。8・5センチ。小は7センチ。
 2007年をなつかしんで、味わい深く食べた。





 今朝も寒く、霧が立ちこめていた。
 校庭の桜の木の向こうは何も見えない。




 散歩は、周囲の風景を楽しみながら歩くのが1番。
 寒くて、足の動きが鈍い。




 帰り道、校庭の一隅にあるビオトープのミゾソバ(タデ科)を撮る。
 浮き草で水面が覆われている。メダカや小魚たちを保護するためにあるのだろう。




 今まで気がつかなかった校庭のマユミ(ニシキギ科)
 秋なのだ。
 実は赤く色づき、葉も紅葉がはじまって、一歩、一歩、秋が深まっていく。

 災害がつづくが、
おだやかに、あたたかく、私たちを包み、守ってくれる秋であってほしいものだ。



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