晴天つづき。
19日は、足ならしに近くの山に登った。
紅葉にはまだ早い。
ホウノキの落ち葉だけが、すでに朽ちてカサコソ音を立てる。
誰もいない山。
誰にも出会わなかった。
それでも用心深く、熊避けの鈴を鳴らして登る。
321M。
低い山。
午前10時から登り始め、45分後には山頂。
金城山(1369M)、坂戸山(634M)が見える。
赤とんぼが心地よさそうに飛び交っていた。
深く息を吸い込んで、深呼吸。
ときおり小鳥のさえずり。
落下する枯葉の音がやけに大きい。
頂上だけは、車や機械の音から遮断された別天地。
足ならしだったが、しばらくぶりのトレッキングはややきつかった。
ゆっくり、ゆっくり登った。
見渡す秋いろの風景が心地よい。
ほほをなでる風もやさしい
下山の足場には要注意。
うっかりすると枯葉で滑る。
下山もゆっくりと。
足ならし終了。1時間20分。
一人トレッキングの充足感。
晩秋の山歩きもできそうだ。
そして、昨日、
八海山尊神社大火渡大祭を見学に出かけた。
夫に同行。
社務所前で、プロ並みの写真を撮る男性に出会った。
30分ほど歩いたが、男たちの足は早くてとてもついていけない。夫が時おり待ってくれたが、かまわないで先に行ってと頼んだ。
会場の神社の広場まで、沢山の人々が歩いている。
途中、絵画教室の男性の先輩たちにも会ったり、思いがけず娘の友だちにも声をかけられて、話しながら歩いた。
瞳の大きな可愛い娘、連れの女性は一眼レフを肩にかけていた。いまどきの娘たち、カッコいい。
会場には屋台あり、大勢の人たちでごったがえしていた。
竹垣のゲートに陣取り、「大火渡式厳修」なる厳かな儀式を拝観した。
行者たちが「般若心経」を延々と唱える。
火を渡ること、
それは一切の不浄の滅却であると同時に
神と人とが一体となる最大の法悦である。
行者たちが素足で渡りだしたのを見届けて、会場を後にした。
午前10時から会場まで歩き、2時間以上も立ちっぱなし。
さすがに疲れた。
2日間の疲れ、
でも心地よい疲れだった。
今日は午後一番で友人の店に行く。
山ともだちもいたので、足ならしを報告したのは言うまでもない。