千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

秋日和

2011年10月21日 | 日記

     
 晴天つづき。
 19日は、足ならしに近くの山に登った。
 紅葉にはまだ早い。
 ホウノキの落ち葉だけが、すでに朽ちてカサコソ音を立てる。
 誰もいない山。
 誰にも出会わなかった。
 それでも用心深く、熊避けの鈴を鳴らして登る。
 321M。
 低い山。
 午前10時から登り始め、45分後には山頂。
 金城山(1369M)、坂戸山(634M)が見える。
 赤とんぼが心地よさそうに飛び交っていた。






 深く息を吸い込んで、深呼吸。
 ときおり小鳥のさえずり。
 落下する枯葉の音がやけに大きい。
 頂上だけは、車や機械の音から遮断された別天地。
 足ならしだったが、しばらくぶりのトレッキングはややきつかった。
 ゆっくり、ゆっくり登った。
 見渡す秋いろの風景が心地よい。
 ほほをなでる風もやさしい

 下山の足場には要注意。
 うっかりすると枯葉で滑る。
 下山もゆっくりと。
 足ならし終了。1時間20分。
 一人トレッキングの充足感。
 晩秋の山歩きもできそうだ。

 そして、昨日、
八海山尊神社大火渡大祭を見学に出かけた。
 夫に同行。
 社務所前で、プロ並みの写真を撮る男性に出会った。
 30分ほど歩いたが、男たちの足は早くてとてもついていけない。夫が時おり待ってくれたが、かまわないで先に行ってと頼んだ。
 会場の神社の広場まで、沢山の人々が歩いている。
 途中、絵画教室の男性の先輩たちにも会ったり、思いがけず娘の友だちにも声をかけられて、話しながら歩いた。
 瞳の大きな可愛い娘、連れの女性は一眼レフを肩にかけていた。いまどきの娘たち、カッコいい。

 会場には屋台あり、大勢の人たちでごったがえしていた。
 竹垣のゲートに陣取り、「大火渡式厳修」なる厳かな儀式を拝観した。
 行者たちが「般若心経」を延々と唱える。














 火を渡ること、
それは一切の不浄の滅却であると同時に
     神と人とが一体となる最大の法悦である。

 行者たちが素足で渡りだしたのを見届けて、会場を後にした。
 午前10時から会場まで歩き、2時間以上も立ちっぱなし。
 さすがに疲れた。

 2日間の疲れ、
でも心地よい疲れだった。

 今日は午後一番で友人の店に行く。
 山ともだちもいたので、足ならしを報告したのは言うまでもない。