千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

ひとりごと

2011年10月03日 | 日記


     
さみしい
はかない
ぎゅっと 握れば 粉々になってしまうような

いろは 何
うすむらさきの 秋のいろ

さみしく
はかなく

ぎゅっと 抱きしめれば
いろ濃い むらさきに変わる

お前が 自分をとりもどしたから

秋の風は 見放さなかったのだよ
                       (azumi)

 季節のうつろいを感じる時も与えないまま、
またたくまに秋になってしまった。
 野花は戸惑いがちに、花を開いてはしぼむ。
 日の出前は花びらを閉じている小さな白い花。
 昨日の午前中、用足しのついでに1時間の散歩。薄日が射して、ほのあたたかな秋の陽気。
 川沿いを歩いていたら白い花を見つけた。土手にも、畦道にも、草原にも、至るところで咲いていた。



 ゲンノショウコ(フウロソウ科)に似ているが違う。

 シソ科の野草だと思うが、薄紫の花がそこかしこにいっぱい。白い花、薄紫の小さな花が可憐。




 凛とした風情で、野草化したキクイモも土手でしっかりと咲いている。



 午後一番、診療所まで歩いた。病室に入ったとたん、大粒の雨。急激な冷え込み。看護士と会話をし、ケアマネージャーがやって来たりで、文庫本の続きがはかどる訳がない。
 母の瞼が腫れ上がって気になるが、こんなとき医師はいない。ケアマネージャーも、ホームでは度々あった症状と云う。

 土日は接客があるので遠慮している友の店に顔を出してみようか。
 雨ならやめる。
 昼下がり、何人かの仲間たちと出会えるひととき。
 励ましたり、励まされたり、今の私は励まされているばかりだ。
 他人を中傷したりしない、このつながりを、もう、長いこと大切にしてきた。

 今朝の一品。

 間引き大根葉と油揚げの炒め物。



 追記。

 歩いていたら、野辺に前述の白い花が咲いていた。
 枝を折って店に持って行った。
 友も分からない。
 一人来て、
もう一人、クラフト工房をやっている女性が来た。
 あ、ゲンノショウコ。ピンクもあるね。草刈りをした跡に生える花は短かくて地面を這うように咲くけど、山なら背が高くなる。
 さらりと教えてくれた。
 昨日は山で、イラクサやミズ(ミズナ)のムカゴを山ほど採ったそうだ。これからはキノコが気になる、とも言っていた。
 いい人に会った。
 山のことは何でも知っているみたい。

 ミズのムカゴ、採りに出かけたかった。