さみしい
はかない
ぎゅっと 握れば 粉々になってしまうような
いろは 何
うすむらさきの 秋のいろ
さみしく
はかなく
ぎゅっと 抱きしめれば
いろ濃い むらさきに変わる
お前が 自分をとりもどしたから
秋の風は 見放さなかったのだよ
(azumi)
季節のうつろいを感じる時も与えないまま、
またたくまに秋になってしまった。
野花は戸惑いがちに、花を開いてはしぼむ。
日の出前は花びらを閉じている小さな白い花。
昨日の午前中、用足しのついでに1時間の散歩。薄日が射して、ほのあたたかな秋の陽気。
川沿いを歩いていたら白い花を見つけた。土手にも、畦道にも、草原にも、至るところで咲いていた。
ゲンノショウコ(フウロソウ科)に似ているが違う。
シソ科の野草だと思うが、薄紫の花がそこかしこにいっぱい。白い花、薄紫の小さな花が可憐。
凛とした風情で、野草化したキクイモも土手でしっかりと咲いている。
午後一番、診療所まで歩いた。病室に入ったとたん、大粒の雨。急激な冷え込み。看護士と会話をし、ケアマネージャーがやって来たりで、文庫本の続きがはかどる訳がない。
母の瞼が腫れ上がって気になるが、こんなとき医師はいない。ケアマネージャーも、ホームでは度々あった症状と云う。
土日は接客があるので遠慮している友の店に顔を出してみようか。
雨ならやめる。
昼下がり、何人かの仲間たちと出会えるひととき。
励ましたり、励まされたり、今の私は励まされているばかりだ。
他人を中傷したりしない、このつながりを、もう、長いこと大切にしてきた。
今朝の一品。
間引き大根葉と油揚げの炒め物。
追記。
歩いていたら、野辺に前述の白い花が咲いていた。
枝を折って店に持って行った。
友も分からない。
一人来て、
もう一人、クラフト工房をやっている女性が来た。
あ、ゲンノショウコ。ピンクもあるね。草刈りをした跡に生える花は短かくて地面を這うように咲くけど、山なら背が高くなる。
さらりと教えてくれた。
昨日は山で、イラクサやミズ(ミズナ)のムカゴを山ほど採ったそうだ。これからはキノコが気になる、とも言っていた。
いい人に会った。
山のことは何でも知っているみたい。
ミズのムカゴ、採りに出かけたかった。