千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

秋の空が

2011年10月06日 | 日記

       
秋の空が
頼りなげです
まだ
10月に入ったばかりというのに
山に
初雪が降りました

心も
秋の空のように
頼りないのです

日々をただ
時間とともに
気ぜわしく
身体を動かしています

飛び出しかけた心は
塒に修まって
一人語りを続けています

心はいつも
あなたに語りかけ
便りをしたためているのに

頼りないのです
忍び込むすきも与えません

秋の空が
頼りなげです

山に
初雪が降りたあさに

凍りかけて
羽ばたくことも忘れた
私がいます
                          (azumi)

 また風邪?
 身内に笑われそうだ。
 とにかく風邪だ。
 診療所に通っているご褒美に、風邪菌をもらった。
 ありがたくないご褒美である。
 熱はないが、鼻水、クシャミ、それが酷いのだ。

 午後になると気を取り直す。
 マスクは離さないまま、母に語りかけ、離れて見守る。

 母の瞼が腫れ上がっていたのが気にかかっていたが、昨日治まった。
 電解質の塩分調整をしていたのが原因らしかった。
 退院の話は延びている。再度、血液検査をしたので結果次第らしい。

 病室にいると、午後3時前後になると気温が低下する。
 電気毛布を持ってくるように指示された。
 病室の暖房が入るのはまだ先のことだ。
 それにしても寒い。
 秋をまたいで、初冬の感あり。

 母のおかげで、原田康子の「風の砦」は下巻に入った。読み進める間に記憶も甦ってくる。
 北海道の北の果て、荒涼とした原野、凍てつくオホーツク海、歴史ロマンは心を駆り立ててくれるにふさわしい物語だ。

 山本周五郎から辿って、藤沢周平に行き着くまでの、原田康子は峠の一つだったような気がしている。構想が上手い。引き寄せられる。

 明日か、明後日、孫たちが来る。
 風邪、明日は治っているはず。


 昨日の晴れ間、魚野川土手の桜並木を少し歩く。



 桜並木の下に咲いていたミゾソバ。