公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

地方上級の数的推理 1

2021-11-26 09:03:00 | 地方上級
2021年地方上級第1問は場合の数からの出題でした。               次の図のような縦3本でBの真下に当たりが来るようなあみだくじがある。1段目、2段目、3段目の各2本ある点線からそれぞれ1本を選び、計3本の線を足す時にできるあみだくじの組み合わせは何通りか。またその中でAが当たりになるのは何通りか。


1段目、左に線を引くか?右に線を引くか?両方に線を引くか?どちらにも線を引かないか?「各2本ある点線からそれぞれ1本を選び」とあるので、左に線を引くか右に線を引くかのどちらかをしなければなりませんね。ということで、こうなります。
全部やってみます。
Aが当たりになるのは3通りです。なので、正解は肢3です。              少し違和感がありませんか?        これだったら、AとCが当たる確率がそれぞれ3/8。Bが当たる確率が2/8。Bが不利っすね!一体どうなっているのでしょうか?                    しょ〜もないことなら別にいいのですが、大事な事をあみだくじで決める場合、必ず当たりの位置を隠して下さい。           真ん中が当たりと分かっていて、本問のように横線を記入するなら、端が有利ですが、端に当たりがある場合は真ん中が有利になります。                 あみだくじの種類が8通り、当たりの位置が3通り、故に8×3=24通りのあみだくじができ、3人それぞれ8通りの当たりがあるので、やはり公平になると言う訳ですね。               七転びハッピー、3分30秒くらいからスタート。