公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

国家一般職(高卒)の数的推理 2

2022-08-21 10:55:00 | 国家一般職(高卒)
2021年出題。                   図のような縦12cm、横21cmの長方形ABCDがあり、辺ABの中点をEとし、辺CDの中点をFとする。                  点Pは線分FE上を点Fの位置から毎秒1cmの速度で、点Qは辺BC上を点Bの位置から毎秒2cmの速度で同時に移動する。             このとき、三角形APQの面積が、最初に長方形ABCDの面積の7分の1になるのは、点P及び点Qが移動を始めてから何秒後か。(選択肢省略)
長方形の面積の7分の1は、21×12÷7=36なので、三角形APQの面積が初めて36になるときを求めます。                  普通に、x秒後に三角形APQの面積が36になるとして、方程式をつくりましょう。                         図は、こんな感じですね。
もちろん、斜線部の三角形の面積は、長方形ABCD−三角形ABQ−台形PQCF−台形APFDとなるところですが、そういう方程式にすると、かなり式が難しくなります。                         そこで、工夫をします。                三角形APQの辺AQと線分EFの交点をRとして、三角形APQを、三角形ARPと三角形QRPに分割します。
RPの長さはxを使ってどう表されるでしょうか?                         中点連結定理②より、ER=xだから、RP=21−2x。




また、三角形ARPも、三角形QRPも、底辺がRPで、高さが6cmなのだから、同じ面積。                       三角形APQ=2×三角形ARPです。           よって、
正解は、7.5秒後です。


















国家一般職(高卒)の数的推理 1

2022-08-14 10:31:00 | 国家一般職(高卒)
2021年出題。                   A、B、Cは、3人合わせて345万円の所持金を持っている。                   Aは12%、Bは10%、Cは8%の年利率で全所持金を銀行へ預けたところ、1年後に、Aの利息とBの利息とCの利息の比は、3:2:1となった。                     このとき、A、B、Cが受け取った利息の合計はいくらか。                  ただし、利息に係る税金は無視するものとする。(選択肢省略)                 A、B、Cの所持金を、それぞれa万円、b万円、c万円とすると、こうなりますね。A、B、Cが受け取った利息の比は、0.12a:0.1b:0.08cですが、これをできるだけ簡単にしましょう。

これが3:2:1なので、6a:5b:4c=3:2:1。                      これは、6aは4cの3倍、5bは4cの2倍だという意味ですね。

つまり、
3人の所持金の合計は345万円だから、
これで3人の所持金が分かりました。

利息の合計は、
正解は、36万円です。                 (補足)a:b=c:dのとき、a×d=b×cとなることは、よく知られていますが、a:b:c=d:e:fのときはどうなるのでしょうか?                        これは、覚える必要はないと思いますが、こうなります。                    a×e×f=b×d×f=c×d×e。              ちょっとこれを使ってみましょうか。          所持金の比が6a:5b:4cだったところから先をやってみますと、