公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

大阪府、大阪府豊能地区、大阪市、堺市教員採用試験 5

2022-02-27 10:27:00 | 大阪府豊能地区公立学校教育採用選考テスト
2021年出題。                    Aさん、Bさん、Cさんの3人は、それぞれのペースでP地点からQ地点、R地点を経由し、最後にS地点に達する一本道を、道に沿って歩き続けた。                 下図は、この一本道を示した模式図であり、Q地点からR地点にかけては傾斜が急な山道が続く。                    Aさん、Bさん、Cさんの3人は、12時00分に同時にP地点を出発し、Q地点、R地点、S地点を通過したときの時刻をそれぞれ記録した。                     下の表はその結果をまとめたものであるが、CさんはQ地点を通過したときの時刻を記録することを忘れてしまったため、そこだけ記録が書かれていない。
CさんがP地点からQ地点に行くまでにかかった時間よりも、CさんがQ地点からR地点に行くまでにかかった時間の方が長かった場合、確実にいえるものはどれか。①〜⑤から一つ選べ。                 ただし、Aさん、Bさん、Cさんは3人とも、途中で道を引き返すことはなく、出発したその日のうちにS地点を通過したものとする。                       ①AさんがQ地点を通過する前に、CさんはQ地点を通過した。                  ②BさんがR地点を通過した後に、CさんはQ地点を通過した。                   ③CさんがQ地点からS地点に行くまでにかかった時間は、Aさん、Bさん、Cさんの3人の中で、最も短かった。               ④12時30分の時点では、Aさん、Bさん、Cさんの3人ともQ地点からR地点の間にいた。                      ⑤13時00分の時点では、Aさん、Bさん、Cさんの3人ともQ地点からR地点の間にいた。                       Q地点からR地点にかけては傾斜が急な山道が続くとありますが、本問には関係ありません。                         3人が各地点を通過した時刻は、
Cさんは、P地点からR地点までちょうど2時間かかっています。                 P〜QよりもQ〜Rのほうが時間がかかったと問題に書いてあります。                  だから、Cさんは、13時以前にQ地点を通過していますね。
肢①CさんがQ地点を通過したのは13時以前なのだが、AさんがQ地点を通過した12:20より前か後かは分かりません。                    肢②BさんがR地点を通過したのは13:10。CさんがQ地点を通過したのは13:00以前だから、間違い。                  肢③CさんはQ〜Rを進むのに60分よりも多くかかっているのですが、Aさん(70分)よりも短い時間だったか長い時間だったかは不明。                         肢④例えば、CさんがP〜Qを40分で進んだとしたら、12時30分の時点では、CさんはQ地点からR地点の間にはいません。肢⑤13時には、AさんとBさんは確かにQ地点からR地点の間にいますね。                     Cさんも、13時以前にQ地点を通過し、14時にR地点を通過するので、確かにQ地点からR地点の間にいます。                   正解は、肢⑤です。




大阪府、大阪府豊能地区、大阪市、堺市教員採用試験 4

2022-02-19 09:01:00 | 大阪府豊能地区公立学校教育採用選考テスト
2021年出題。                   中学校の理科室で、5つの球A、B、C、D、Eを3種類の液体X、Y、Zに入れたところ、次のア〜ウの結果になった。            ア A、C、Dを液体Xに入れると、Aは沈み、CとDは浮かび上がった。            イ A、B、Dを液体Yに入れると、AとDは沈み、Bは浮かび上がった。            ウ B、C、Eを液体Zに入れると、BとCは沈み、Eは浮かび上がった。             このとき、確実にいえるものはどれか。①〜⑤から一つ選べ。                 ただし、A、B、C、D、Eの5つの球と、液体X、Y、Zの密度はそれぞれ均一で、常に一定であるものとする。                 また、これらの5つの球と3種類の液体の温度、体積、質量も、球を液体に入れることによって変化することはないものとする。                      ①AとDを液体Zに入れると、どちらか一方は沈み、どちらか一方は浮かび上がる。                         ②BとEを液体Xに入れると、どちらか一方は沈み、どちらか一方は浮かび上がる。                           ③Cを液体Yに入れたときに、Cが沈むことが確認できれば、全ての球の密度の大小関係が判明する。                   ④液体X、液体Y、液体Zのうち、最も密度が大きいのは液体Yである。                ⑤液体Xと液体Yの密度は、どちらもAの密度よりも小さく、Bの密度よりも大きい。                          ある液体α(仮に密度0.8とする)に、ある物質β(仮に密度0.9とする)を入れると、物質βは沈みます。                なぜなら、物質βのほうが、物質αよりも密度が大きいからです。                条件ア、イ、ウより、
                            図Ⅰ。さて、CとDでは、どちらの方が密度が大きいのでしょうか?そんなの分かんないですねぇ。じゃあ、放っておきましょう。                          図Ⅱ。AとDでは、どちらが密度が大きいのでしょうか?                     そんなの図Ⅰを見れば、Aの方が大きいに決まってますね。                 よって、
Bは、結構密度が小さいようですが、Bより密度が小さいものはあるでしょうか? 図Ⅲを見れば、ZやEは、Bより小さいです。                       なので、
あとはCですね。                     図Ⅰ、図Ⅲより、Cは、Zよりは大きく、Xよりは小さいので(しかもそれしか分からないので)、
選択肢①AもDも液体Zより密度が大きいのだから、どちらも沈みます。           選択肢②BもEも液体Xより密度が小さいのだから、どちらも浮き上がります。                選択肢③Cがしずんだなら、Cは液体Yより密度が大きいのだが、Dより大きいか小さいかは不明。                  選択肢④最も密度が大きいのは液体X。         選択肢⑤最終図より確実にいえますね。             よって、正解は、肢⑤です。


大阪府、大阪府豊能地区、大阪市、堺市教員採用試験 3

2022-02-11 10:32:00 | 大阪府豊能地区公立学校教育採用選考テスト
2021年出題。                   以下のアルファベットには、それぞれ0〜9のいずれかの整数が対応し、次の5桁の数からなる計算式を満たす。             ただし、異なるアルファベットには異なる整数が対応し、同じアルファベットには同じ整数が対応するものとする。
また、次のア及びイの条件を満たすことが分かっている。                  ア U、M、E、D、Aに対応する数字はすべて5以下である。               イ N、Oに対応する数字はどちらも奇数である。                    このとき、Bに対応する数字はどれか。1〜5から一つ選べ。(選択肢省略)            条件アより、5以下であると決まっているアルファベットは、○で囲んでおきます。
1の位が、A+A=Aになっています。           これは、0+0=0しかありませんね。
とりあえず、A=0。
千の位〜。                     M+0=Mのはずなのに、M+0=Sになっちゃってますよ。                    これは、百の位からの繰り上がりがあったということです。                 つまり、E+M=10。                と決めてしまったあなたは早とちり。           ウソだと思うなら、EとMを探して見れば分かります。                   ほら、ないでしょう?                  5以下の整数Eと5以下の整数Mを足して10にするには、5+5=10しかなく、それだったらEとMが同じ数字になっちゃう。                だから、十の位からも繰り上がりがあったのです。
ゆえに、E+M=9。                  千の位では、1+M+0=Sだから、M=5、S=6と決めてしまったあなたは早とちり。                実は、とちった訳ではなく、それで正解になるのですが、よく問題文を読んで下さい。                       U、M、E、D、Aは5以下と書いてあるだけで、その他のアルファベットは5以下ではないとは書いてありませんね。                  これがもしも、U、M、E、D、A、Kは5以下と書いてあれば、6文字が5以下だから、自動的にそれ以外は6以上と決まるところですが、本問はそうなってはいません。                        現に、正解までたどり着くと、K=1になります。                       試験問題として解く人にとってはイヤらしいですが、外から眺めている我々には面白い😁。                      将棋の観戦みたいなものですねえ。              さて、E+M=9の場面。                EもMも5以下だから、E=5、M=4またはE=4、M=5。                   前者の場合、このように、失敗します。
後者のときは、こうなります。
条件イより、NとOは奇数です。             Uが奇数ならば、奇数+奇数=偶数なので、Oが偶数になっちゃうので、Uは偶数。                          0〜5で偶数は0と2と4だけど、もう0と4は使っちゃってるので、U=2。
Dは、1か3。                    D=1だったら、繰り上がるためにはB=9しかなく、そのときK=0になるからダメ。ゆえにD=3。
十の位で繰り上がるためにはBは7か8か9。                          B=7ならK=0になって、AもKも0になる。            B=9ならK=2になって、UもKも2になっちゃうので、Bは8しかなく、Kは1。               この時点で正解は8と決定。

NとOは奇数ということでしたね。              残っている数字で奇数は7と9だから、N=7、O=9です。














大阪府、大阪府豊能地区、大阪市、堺市教員採用試験 2

2022-02-06 10:43:00 | 大阪府豊能地区公立学校教育採用選考テスト
2021年出題。                   7人の生徒が休日に洋菓子店において、それぞれがシュークリームを2個または5個購入した。                   この7人の生徒が購入したシュークリームの数の合計としてあり得ない数はどれか。1〜5から一つ選べ。              ただし、すべての生徒が同じシュークリームを購入したこともあり得るものとする。                       ①20 ②23 ③29 ④30 ⑤32             表を作って調べます。               7人全員が2個買ったとすると、2×7=14個。
6人が2個買って、1人が5個買ったなら、2×6+5×1=17個。すると、シュークリームの数が3個増えました!                      わざわざビックリマークを付けるほどのことではなく、まあ、7人のうちの1人が、2個買うのをやめて5個買ったんだと考えれば3個増えるのは当たり前のことですね。                      以下、表を最後まで書くと、
選択肢と照らし合わせて、
あり得ないのは肢4です。                 算数ではなく、数学で解くと、このようになります。










大阪府、大阪府豊能地区、大阪市、堺市、教員採用試験 1

2022-02-01 07:53:00 | 大阪府豊能地区公立学校教育採用選考テスト
2021年出題。                   AさんとBさんは、学校のグラウンドに下図のようなドッジボールのコートを描くことになった。                   ドッジボールコートの長辺の長さは、Bさんが30歩で進んだ距離とした。            Aさんが1歩で進む距離は75cmであり、Aさんが11歩で進む距離とBさんが13歩で進む距離が同じであるとき、このドッジボールコートの長辺の長さとして最も近いものはどれか。1〜5から一つ選べ。ただし、AさんとBさんが1歩で進む距離は、それぞれ一定であるものとする。
①19m ②21m ③23m ④25m ⑤27m                         ドッジボールコートの長辺の長さは、小学生の場合は20m、中学生は22m、一般の男子は24mです。                     だから、それを知っていても、安々と正解が予想できないように工夫した選択肢になっています。                    Aさんの1歩は75cmだから、Aさんの11歩は75×11=825cm。                  Aさんが11歩で進む距離(825cm)とBさんが13歩で進む距離が同じだから、Bさんの1歩は825÷13=825/13cm。
ドッジボールコートの長辺はBの30歩だから、
正解は、肢1です。