公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

2019年国家一般職(大卒)14

2020-03-26 07:49:00 | 資料解釈
図Ⅰ、Ⅱは、ある地域における防災に関する意識調査の結果を示したものである。これらから確実にいえるのはどれか。


①「対策をとっていない」と回答した者のうち、39歳以下が占める割合は、50%を超えている。                 ②29歳以下で「対策をとっている」と回答した者は、50歳台で「分からない」と回答した者より少ない。                 ③調査に回答した者全体のうち、「避難所までのルートを確認している」と回答した者が占める割合は、30%より少ない。                 ④「対策をとっている」と回答した者のうち、「あてはまるものはない」と回答した者以外は全員複数回答をしている。                 ⑤「対策をとっている」と回答した者のうち半数以上は、「家具の転倒防止を行っている」と回答した。                 資料を見なくても、多分⑤が正解なのかな?と思います。                 寝てるときにタンスが倒れてきたら、そりゃあ痛かろう。誰も痛い目にあうのは嫌です。下手すれば死にますもんねえ。しかも、そんなにお金もかからないし。自宅の耐震化など、金持ちにしか出来ないと思いますよ〜。                「あてはまるものはない」の人は、食料と水と懐中電灯を用意している人かな。そりゃ腹も減りますよネ。無駄な話しはここまでにして、肢を見ていきます。                 ①対策をとっていないという勇気のある人は、636×0.354ですが、概算で、640×0.35=224人としましょう。
29歳以下、30歳台で、「対策をとっていない」人の数も、概算で、それぞれ、56×0.45=約25人。130×0.37=約48人。25+48=73人程度。224人の50%は112人ですから、到底50%に届きません。                 ②29歳以下で「対策をとっている」人は、56×0.43=約24人。50歳台で「分からない」と回答した人が仮に10%いたとしても15人ぽっちなので、この肢は誤りです。                 ③回答した者全体は636人。「避難所までのルートを確認している」人は217人。636人の30%は636×0.3=190.8だから、30%を超えています。                 ④対策をとっている人は、636×0.6=約380人。そのうち、「あてはまるものはない」と回答した人は29人なので、「あてはまるものはない」と回答した者以外は351人です。ところが、下のグラフより、「避難所までのルートを確認している」、「家具の転倒防止を行っている」「安否確認方法について家庭内で話し合っている」「自宅周辺の危険箇所を確認している」「自宅の耐震化を図っている」の合計人数が729人なので、「あてはまるものはない」と回答した者のうち、複数回答をした人がいることは事実です。ただし、全員が複数回答をしたかどうかは不明です。「避難所まで〜」「家具の〜」「安否〜」「自宅周辺〜」「自宅〜」全てにイエスと回答した人もいただろうし、「避難所まで〜」だけイエスと回答した人もいただろうし、なんともかんとも言えません。                 ⑤「対策をとっている」と回答した人は、④で考えたように、約380人。「家具の転倒防止を行っている」と回答した人は202人ですから、もちろん半数以上です。                 はじめに述べたように、⑤が怪しいと思い、まず⑤の計算をした人が1番得をしたはずです。

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2019年国家一般職(大卒)13

2020-03-21 07:48:00 | 折り紙
図Ⅰのように、幅が一定の紙テープを用いて同じ大きさの輪を二つ作り、図Ⅱのように、二つの輪が直交するようにこれらを面で接着した。この接着した二つの輪を、その中央線(図Ⅱの点線)に沿って切り開いたとき、できる図形として最も妥当なのはどれか。


ここがポイントです。
切り開くと、(ちょっとだけよ〜ん)
ということだけ確認できれば、正解は肢1か肢5ですね。                  同じ大きさの輪だから、たぶん肢5だなくらいで十分正解です。一応確認します。                  この輪の円周(長さ)が仮に10cmだとします。そしてあなたは小さな虫です。黒い点の位置から、真っ直ぐに進んで下さい。ちょうど10㎝進むと、曲がり角にきますね。そこであなたは右へ90度曲がらなければいけません。
そして、また10cm直進すると右へ90度曲がり、

これを4回続けると元の場所に戻ってきます。だから、正方形ができます。正解は、肢5です。ここをポチッとお願いします。→
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2019年国家一般職(大卒)12

2020-03-15 10:22:00 | 軌跡
図のように、円の内側に一辺の長さが円の半径に等しい正方形ABCDがある。この正方形ABCDが円の内側に沿って矢印の方向に滑ることなく回転しながら移動するとき、頂点Aの描く軌跡として最も妥当なのはどれか。

結論から言うと、「ピョン、ピョン、ピョンで3分の1(3分の2でもOK)だから正解は肢2」なのです。                  図を一つ左に転がすと、点Aは円周上にきます。そこから、右に3回転がると、点Aは再び円周上にきます。
そして、はじめのAから、最後のAまでの距離は、円周上では約3分の1(実際ピッタリ3分の1)。逆回りで見ると3分の2。
そのような選択肢は2しかありません。
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2019年国家一般職(大卒)11

2020-03-04 07:46:00 | 対応
A〜Gの7人は、Xの子、孫、ひ孫に当たる血族であり、次のことが分かっているとき、A〜Gの関係としてあり得るのは次のうちではどれか。ただし、Xの子孫は全員生存しており、A〜G以外にいないものとする。なお、血族とは血がつながった者どうしのことであり、配偶者は含まれない。                   ○AはDのおじである。                   ○BはGの祖母である。                   ○CはEのいとこである。                   ○GはFのおいである。                  ①CはAの親である。                  ②DはBのきょうだいである。                  ③EはAの孫である。                  ④FはCの子である。                  ⑤FはEのきょうだいである。                                    条件を順に図にしていきます。その際、「おじ」「祖母」のように、男女の判別ができるものは、男は○で、女は△で囲んでおきます。
3世代なので、まずはBとGの関係、さらにFとGの関係を考慮して、
ここに、AとDをどうくっつけるか?                   AとBが同じ世代でもよさそうだし、AがFと同じ世代でもよさそうだし、CとEがいとこというのもいろいろありそうで、どうもうまく決まりそうにありません。                  問題文も、「あり得るのは」「次のうちでは」などと、意味深な言い方ですう。こんなときは、選択肢を見ます。                  ①おいおい、CがAの親だったら4世代になるよ。                  ②DがBのきょうだいだとしても4世代だよ。                  ③アルカモネ                   ④FがCの子だとしても4世代だよ。                  ⑤アルカモネ                   ということで、実は2択になっています。とりあえず、③をめがけて作ってみます。EがAの孫だとしたら、AはBと同じ世代です。
CとEはいとこなので、

すると、Aの子供は誰?                 すでに7人とも出てきました。                 ああ、死んだのね。                 ところが、問題文には、「Xの子孫は全員生存しており」というただし書きがあり、ああ、そういうことか。と妙に納得。結局、選択肢③はありえません。選択肢⑤の場合は、こういうことになります。
これは一例で、Dの子供がGでも構いません。また、選択肢⑤にこだわらなければ、CとEが入れ替わってもいいです。ということで、正解は、肢⑤です。ここをポチッとお願いします。→
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