公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

国家一般職(大卒)の判断推理 6

2022-05-22 11:30:00 | 国家一般職(大卒)
2021年出題。                   図Ⅰのような3✕3の中央が塞がった八つのマス目があり、ここにボールを収納していくことを考える。                 次の条件を満たすようにボールを収納するとき、八つのマス目全体で収納できるボールの個数の最大値と最小値の差はいくらか。                    ○いずれのマスにも最低1個のボールが入っている。                 ○図Ⅱのように、一直線に並んだ三つのマスには、いずれも計9個のボールが入っている。
①6 ②8 ③10 ④12 ⑤14               最大値から考えてみます。
横向きに考えると、a+b+c=9と、f+g+h=9は動かせないので、ボールの個数を最大にするには、d、eに、できるだけ多くのボールを入れてやればよい。               縦向きに考えると、a+d+f=9、c+e+h=9は動かせないので、b、gに、できるだけ多くのボールを入れてやればよい。            一列9個だから、               でも、いずれのマスにも最低1個は入れなければいけないので、これは失敗😣。           じゃあ、とりあえず四隅のマスに1個ずつ入れておいてから、やり直し。空いてるマスには7個ずつ入れればOKですね。                       これが最大になるときです。       全部で32個。                   次に、最小値です。                 最大値と同様に考えて、a+b+c=9、f+g+h=9は動かせないので、d、eにはできるだけ少ない個数(1個)を入れ、a+d+f=9、c+e+h=9は動かせないので、b、gにはできるだけ少ない個数(1個)入れます。                 一列を9個にする方法は何通りかあるのですが、一例として、こんなのがあります。全部で20個。             よって、最大値と最小値の差は、32−20=12。                     正解は、肢④です。                実は、これとほぼ同じ問題が過去に出題されています。                  めちゃくちゃ前です。              自分が把握していないだけで、最近も出題されていたかもだけど、とりあえず、載せときます。
正解は肢⑤。















国家一般職(大卒)の判断推理 5

2022-05-15 10:50:00 | 国家一般職(大卒)
2021年出題。                   ある家の地域では、消費電力(kW:キロワット)に応じた電気代は表のようになっている。                   この家には、四つの電化製品A〜Dがあり、Aのみを使用した場合は1000円/月、Bのみの場合には2000円/月、Cのみの場合には3000円/月の電気代がかかり、A〜Dを同時に使用した場合には4500円/月の電気代がかかる。                   このとき、A〜Dを使用した場合の電気代に関する記述として、最も妥当なのはどれか。ただし、A〜Dの消費電力は全て1kWの正の整数倍である。
①Aの消費電力が2kWであるとすると、AとBを使用した場合の電気代は2500円/月となる。                     ②Aの消費電力が3kWであるとすると、BとCとDを使用した場合の電気代は4000円/月となる。                   ③Bの消費電力が5kWであるとすると、AとCを使用した場合の電気代は4000円/月となる。                      ④Cの消費電力が15kWであるとすると、AとCを使用した場合の電気代は3000円/月となる。                   ⑤Dの消費電力が5kWであるとすると、AとBとCを使用した場合の電気代は4000円/月となる。                   一番分かりやすいのは肢⑤ですね。A、B、C、Dそれぞれの消費電力をa、b、c、dとすると、A〜Dを同時に使用した場合は4500円/月だから、表より、21≦a+b+c+d≦25。                 ここにd=5を代入すると21≦a+b+c+5≦25。                よって、16≦a+b+c≦20。              表より、AとBとCをした場合の電気代は確かに4000円/月となります。           正解は肢⑤です。                 他の選択肢も考えてみましょう。            肢①‥‥この場合、AとBを使用すると2000円/月になることもあります。
ただ、このときにA〜Dを同時に使用した場合に4500円/月という条件を満たすことができるか?ということが気になります。                       4500円ということは21〜25kWなので、肢⑤で検討したように21≦a+b+c+d≦25。                 一例として、
肢②‥‥4500円/月になることもあります。
肢③‥‥表より、1≦a≦3、11≦c≦15なのだから、AとCを使用すると12≦a+c≦18となって、3000円/月か4000円/月。                     ほんなら「Bの消費電力が5kWであるとすると」、って何やねん!ということですが、一応、21≦a+b+c+d≦25に合うか確認してねってことだと思います。(と言っても、Dについては何も条件がないのだから、a+b+cで25以上にならなければ何でもOKなのてすが)一例として、                      肢④‥‥肢①と同様ですね。            1≦a≦3で、c=15だから、16≦a+c≦18。                     AとCをした場合の電気代は必ず4000円/月になります。












国家一般職(大卒)の判断推理 4

2022-05-08 08:40:00 | 国家一般職(大卒)
2021年出題。                    A〜Eの5人で、短距離走とハードル走から成るレースを行った。               この一連のレースの短距離走の部分とハードル走の部分について、A〜Eが次の発言をしているとき、Aの最終順位とCの短距離走を終えたときの順位の和はいくらか。                       ただし、レースは短距離走、ハードル走の順で連続して行うものとし、短距離走とハードル走を終えるとき、それぞれ同着はなく、途中で棄権することはないものとする。                     A:ハードル走の間、Bには1回だけ抜かれたが、1回抜き返した。               B:ハードル走の間、3人のランナーを抜いたが、2人のランナーに抜かれた。           C:ハードル走の間、1回だけ順位が変わったが、1位になることはなかった。            D:先頭で短距離走を終えたが、ハードル走で転んで一気に最下位になり、そのままゴールした。                  E:ハードル走の間、常にAより前を走っていた。                    ①3 ②4 ③5 ④6 ⑤7                  Dの発言より、        Aの発言より、Aは、短距離走を終えたときにはBより上位でした。               ハードル走の間に一瞬Bに抜かれますが、すぐに抜き返してゴールしたのだから、結局ハードル走が終わったときにはやはりBより上位ですね。                     さらにEの発言から、こうなります。
Bの発言より、Bはハードル走の間に3人抜いたのですが、一体誰を抜いたのでしょうか?                     この3人の中に、もしもCがいたとすると、Cは嘘をついていたことになります。                     なぜなら、Dがすってんころりんと転んでいるときにCはDを追い越します。          その後(前でもいいけど)Bに抜かれたら一回順位が上がってから今度は下がってしまったことになり、「1回だけ」順位が変わったということにならないからです。                         よって、Bが追い抜いた3人は、A、D、Eです。                    このとき、Cは図の左(上位)にいたか、右(下位)にいたか?                左にいたとすると、CはDを抜いたときに1位になり、Cの発言がまたまた嘘になるので、右側にいたのです。               つまり、Cは短距離走では5位で、Dのみを抜いて最終4位。
よって、最終順位はE、A、B、C、Dの順。                     短距離走終了時はD、E、A、B、Cの順でした。
よって、Aの最終順位(2位)+Cの短距離走を終えたときの順位(5位)=7。            正解は肢⑤です。










国家一般職の判断推理 3

2022-05-01 09:13:00 | 国家一般職(大卒)
2021年出題。                   第1ビル〜第9ビルの九つのビルが立ち並ぶビル街を、A、B、Cの3人がそれぞれ北駅、東駅、南駅のいずれかを出発点として歩いた。                   ビルが図のア〜ケのように並んでいるとすると、3人の次の発言から確実にいえることとして最も妥当なのはどれか。                A:まず、第4ビルと第6ビルの間を進み、二つ目の交差点を右折すると、通り沿いの右側に第8ビルがあった。                B:まず、第3ビルと第5ビルの間を進んだ。一つ目の交差点を右折し、次の交差点を左折すると、通り沿いの右側に第6ビルがあった。                        C:まず、ビルとビルの間をまっすぐ進み、二つ目の交差点を右折すると、第1ビルに面した通りに出た。
①アは第2ビルである。              ②イは第8ビルである。               ③エは第6ビルである。               ④キは第3ビルである。              ⑤ケは第1ビルである。                本問は、Bの発言が大きな鍵です。            例えば、Bが北駅を出発したとすると、
そんなとこにビルないで〜。ですね。          東駅を出発したとしても同じ。
Bは、南駅を出発したのでした。
Aは、はじめに第4ビルと第6ビルの間を進んだのだから、東駅を出発。
ここで、正解は肢②と決まります。          Cは北駅を出発。
肢①第2ビルの場所は不明。             肢③エは第1ビル。                 肢④キは第3ビルか第5ビルか決まらない。                       肢⑤第1ビルはエにある。              なんか、国家一般職にしては易しかったですねえ。








国家一般職の判断推理 2

2022-04-26 08:58:00 | 国家一般職(大卒)
2021年出題。                    A〜Eの5人は、放課後にそれぞれ習い事をしている。                    5人は、生け花教室、茶道教室、書道教室、そろばん教室、バレエ教室、ピアノ教室の六つの習い事のうち、Eは二つ、それ以外の人は三つの教室に通っている。                     次のことが分かっているとき、確実にいえることとして最も妥当なのはどれか。                                ○生け花教室に通っているのは4人、茶道教室は3人、書道教室は1人である。                ○AとCが共に通っている教室はない。                  ○BとDが共に通っている教室は一つ、AとBが共に通っている教室は二つである。                   ○BとEが共に通っている教室は一つ、AとEが共に通っている教室は二つである。                   ○Cは、バレエ教室には通っていない。                 ○Dは、そろばん教室に通っているが、ピアノ教室には通っていない。                ①Aは、生け花教室とそろばん教室に通っている。                      ②Bは、茶道教室と書道教室に通っている。                          ③Cは、そろばん教室とピアノ教室に通っている。                         ④Dは、茶道教室とバレエ教室に通っている。                              ⑤Eは、生け花教室とバレエ教室に通っている。                             条件を表にすると、
(AとCは共通なしなので、AとCが隣り合うように表を作っています。)                 AとCは、共通なしで、3つずつだから、
                                つまり、6つの習い事全て、AかCのどちらか一人が通っています。                  よって、
                              生け花4人、書道1人だから、
                          条件に、BとDは共通1つというのがあります。                            今、BとDは生け花が共通しています。               そこで、仮にEが、茶道なんか習いたくない!と言い出したらどうなるでしょうか?                    BとDの共通がもう一つ増えてしまいますね。                               だから、Eは茶道教室に通わなければいけません。                           よって、Eは生け花と茶道教室に通い、習い事の王道を歩みます。              ここで肢⑤はダメ。
                              BとDの共通は1つなので、Bは、そろばん教室には通っていません。
                             AとEの共通が2つということは、
                               Eが通っている2つの教室には、必ずAも通っているということ。                     よって、Aは生け花、茶道、バレエ教室に通っています。
                          じゃあ、Cは書道、そろばん、ピアノ教室ですね。
                             ここまでで、正解は、肢③と決定します。                            BとEの共通は1つだから、Bは茶道教室には通っていない。                   よって、Bは生け花、バレエ、ピアノです。
                           BとDの共通は1つだから、Dはバレエ教室には通っていない。                    よって、Dは生け花、茶道、そろばんです。
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