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公務員試験、数的処理の軌跡

公務員試験の数的処理を解説

15の続き(近似値計算)

2020-04-08 11:39:00 | 資料解釈
さて、問題です。                   100円のパンが、2回続けて、10%の値上げをしました。いくらになったでしょうか?                    正解は121円です。                   1回目の値上げで110円になり、2回目の値上げでは、110×1.1=121円になるからです。                   それでは、5回続けて値上げをしたら?100×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1=161.051円です。                   もう勘弁して下さい、10%5回やから、150円でええやないか、ということですが、勘弁してあげますよというのが、近似値計算なのです。                   とりあえず、この計算から始まります。
ここで、α、βが、2つとも、とってもとっても小さい数だったら、この計算の最後に出てくるαβは、とってもとってもとってもとっても小さい数になります。(たとえば、0.01×0.02=0.0002)                 どれくらい小さいかというと、無視しても構わないくらい小さくなりますね。本当に無視すると、(1+α)(1+β)=1+α+βになります。例えば、こんなことに。
αやβが、マイナスになっても構いません。例えば、
1近辺の数どうしを掛けるときに使えますね。                  といっても、あくまでも近似値であって、本当の値ではありませんけど。                  1の前後10%、つまり、0.9から1.1の間の数ばかりを掛けるとき、真の値にかなり近くなります。                  特に、1より小さいものと1より大きいものが均等に混じっていれば、本当に真の値に近くなります。                  たとえ0.9から1.1の範囲を超えていても、まあ、目安にするなら十分使えます。そこで、前回の肢4です。
肢4は、「2013年の各国の物価を100とした2018年の指数を比較すると、最も小さいのはC国である。」でした。                  例えば、A国の2013年の物価を100とすると、A国の2018年の物価は、100×1.011×1.010×1.013×1.021×1.022を計算すれば分かるのですが、電卓もないのにこんな計算できません。近似値で構わなければ、100×(1+0.011+0.010+0.013+0.021+0.022)=100×1.077=107.7(近似値)。                  しかしながら、これは大小の比較をするだけなので、A国は、1.1+1.0+1.3+2.1+2.2=7.7、B国は、2.3+1.8+2.0+1.6+2.2=9.9のように、表の数字を、横に足していくだけでよいことになりますね。                  C国は、0.6+0.5-0.1+0.7+1.3=3.1。                  D国は、1.3+0.7+0.5+1.8+1.6=5.9。                  E国は、0.6+0.6+0.7+2.7+2.7=7.3。                  C国が、ダントツで最小ですので、肢4は、正しいと判断できます。                  ここをポチッとお願いします。→
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2019年国家一般職(大卒)15

2020-04-08 11:37:00 | 資料解釈
表は、A〜Eの5か国の2014〜2018年における国内総生産(単位:十億ドル)及び物価上昇率(前年比、単位:%)を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。
①各国の2018年の国内総生産の成長率(前年比)を比較すると、B国の成長率が最も高い。                 ②2014年からみた2018年の各国の国内総生産の成長率は、E国が最も高く、C国が最も低い。                 ③2014年からみた2018年の各国の国内総生産の増加率を比較すると、B国は、A国より小さいが、D国より大きい。                 ④2013年の各国の物価を100とした2018年の指数を比較すると、最も小さいのはC国である。                 ⑤2014〜2018年の各国の物価上昇率の平均を比較すると、最も高いのはE国であり、最も低いのはC国である。                                                       ①成長率が最も高いのは、実際はD国なのですが、B国とA国を比較する方が簡単です。                   B国は、230から250に増加、A国は190から210に増加していて、どちらも増加額は20です。                   しかし、元の額(2017年の国内総生産)はA国の方が少なかったのだから、成長率はA国の方が高いという訳です。
②最も高いのはC国とE国、最も低いのはA国なのですが、ここは、次のように考えます。                  C国は40→60だから1.5倍。E国は20→30だから、これも1.5倍。ゆえにこの肢はアウト〜!                 ③増加額なら、引き算するだけなので、簡単。A国は40。B国は70。C国は20。D国は10。E国は10。B国はA国より大きいからアウト〜!                 ④近似値の計算方法より、物価上昇率の値を横に足していけば、2013年に対する2018年の物価上昇率が分かります。                 これについては、次回の記事で詳しく説明します。                 本肢は、「2013年の各国の物価を100とした2018年の指数」が最も小さいのは、と書かれていますが、言い換えると、2013年に対する2018年の物価上昇率が最も低いのは、と同じ意味です。                 例えば、A国は、1.1+1.0+1.3+2.1+2.2=7.7なので、約7.7%の上昇(実はほんの少しこれより高い)と見ても構わないのです。                 同様にして、B国は約9.9%の上昇。C国は約3.0%の上昇。D国は約5.9%の上昇。E国は約7.3%の上昇。確かに、最も低いのはC国です。                 ⑤ ④で求めた値を5で割ると、物価上昇率の平均です。(物価の平均上昇率のことではありません)でも、全部5で割るのだから、結局、④で求めた値が一番大きいものが一番大きいし、一番小さいものが一番小さい。                 ゆえに、最も高いのはB国で、最も低いのはC国です。正解は、肢④です。ここをポチッとお願いします。→
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