公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

2019年国家一般職(大卒)15

2020-04-08 11:37:00 | 資料解釈
表は、A〜Eの5か国の2014〜2018年における国内総生産(単位:十億ドル)及び物価上昇率(前年比、単位:%)を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。
①各国の2018年の国内総生産の成長率(前年比)を比較すると、B国の成長率が最も高い。                 ②2014年からみた2018年の各国の国内総生産の成長率は、E国が最も高く、C国が最も低い。                 ③2014年からみた2018年の各国の国内総生産の増加率を比較すると、B国は、A国より小さいが、D国より大きい。                 ④2013年の各国の物価を100とした2018年の指数を比較すると、最も小さいのはC国である。                 ⑤2014〜2018年の各国の物価上昇率の平均を比較すると、最も高いのはE国であり、最も低いのはC国である。                                                       ①成長率が最も高いのは、実際はD国なのですが、B国とA国を比較する方が簡単です。                   B国は、230から250に増加、A国は190から210に増加していて、どちらも増加額は20です。                   しかし、元の額(2017年の国内総生産)はA国の方が少なかったのだから、成長率はA国の方が高いという訳です。
②最も高いのはC国とE国、最も低いのはA国なのですが、ここは、次のように考えます。                  C国は40→60だから1.5倍。E国は20→30だから、これも1.5倍。ゆえにこの肢はアウト〜!                 ③増加額なら、引き算するだけなので、簡単。A国は40。B国は70。C国は20。D国は10。E国は10。B国はA国より大きいからアウト〜!                 ④近似値の計算方法より、物価上昇率の値を横に足していけば、2013年に対する2018年の物価上昇率が分かります。                 これについては、次回の記事で詳しく説明します。                 本肢は、「2013年の各国の物価を100とした2018年の指数」が最も小さいのは、と書かれていますが、言い換えると、2013年に対する2018年の物価上昇率が最も低いのは、と同じ意味です。                 例えば、A国は、1.1+1.0+1.3+2.1+2.2=7.7なので、約7.7%の上昇(実はほんの少しこれより高い)と見ても構わないのです。                 同様にして、B国は約9.9%の上昇。C国は約3.0%の上昇。D国は約5.9%の上昇。E国は約7.3%の上昇。確かに、最も低いのはC国です。                 ⑤ ④で求めた値を5で割ると、物価上昇率の平均です。(物価の平均上昇率のことではありません)でも、全部5で割るのだから、結局、④で求めた値が一番大きいものが一番大きいし、一番小さいものが一番小さい。                 ゆえに、最も高いのはB国で、最も低いのはC国です。正解は、肢④です。ここをポチッとお願いします。→
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