なのはな村通信 (都城市 社会福祉法人なのはな村)

宮崎県都城市「社会福祉法人なのはな村」理事長・フジサキが発信するブログ。日々のよしなしごとを、つれづれなるままに。

訓練?

2010-09-29 18:02:31 | なのはな村日記

就労移行支援事業での訓練科目です。

要するに内職作業です。事業計画の折に「そんなことやって就労できるんですか。」と、県の福祉課でこっぴどく言われました。
だけどですねえ。まるっきり立ちしごとが出来なかった人が、午前中やってしまうんです。TVゲームが得意だから、早いの何のって、フジサキは簡単に負けてしまいます。そこから自信が生まれて、就労意欲も芽生えて、きのうはハローワークに求職登録しに行きました。
何とかかんとかいう(名前が出てきません。)訓練キットがありますよね。あんなものより、こっちの方がどれだけ優れているか。お金まで貰えますしね。
あー、これは自動車の部品です。

 


映画・葦牙(あしかび)

2010-09-27 18:19:16 | なのはな村日記

 葦牙とは…葦の若芽。水辺の葦が芽吹き、水面にその尖った新芽が点々と顔を出す。水面から出たその尖った新芽を牙や角、錐に見立てたもの。葦の牙、葦の角、葦の錐ともいう。水温む春を表す季語。

 この映画は、親に虐待された子ども達の心の軌跡と、それを見守り、育み、心の回復に真剣に立ち会おうとする人々の記録です。


施設風景

製作意図

 今この瞬間にも、日本のどこかで、親に虐待され、幼い命を落とす子ども達がいます。
 警察や児童相談所の介入により、閉ざされた密室の暴力から救われ保護される子どもたちもいます。
しつけという名のもとに、あまねく暴力に身をさらし、あるいは放置され、現実逃避に一抹の救いを求め、次第に泣くことも笑うことも忘れ、表情を失った子どもたちが行きつく先に誰が、それでもまだ未来は明るいと言えるでしょうか。
 悪夢のような信じられない光景が、茶飯事という些末な言葉を嘲るように私たちの社会の中で日常的に起きています。

 1990年頃から顕著になってきた児童虐待は、数値の上では増加の一途を辿り、危機的状況として連日マスコミを賑わせたことも私たちの記憶にまだ生々しくあります。
 かろうじて救われ、施設に保護されている子どもの数は3万5千人とも言われています。
若年親の増加、核家族化孤立化世帯、貧困、格差、これら社会の歪みは総じて弱者へ。特にも幼い子どもたちへのひずみとなって暴力の連鎖をもたらします。
 また近年は、ドメスティック・バイオレンス(配偶者間暴力)の子どもに与える影響も問題視され、家庭という密室の中で繰り返される暴力の肉体的、精神的に刻まれる傷の深さははかり知れないものがあると言えましょう。
未来の担い手である子ども達の、受難の先に見えるものは、ほころびはじめた私たちの社会の在り様です。

 岩手県の県都盛岡市の北に位置する閑静な住宅地に、児童養護施設「みちのくみどり学園」はあります。高度経済成長期という繁栄の時代の波に逆行するように、昭和32年に虚弱児施設として創設され、「先駆的・開拓的・実験的」を運営の基本理念として、長年に渡り、地域にその任を果たしてきました。
 平成10年、児童福祉法等の一部改正により、児童養護施設に移行した現在では在園児童の約7割が被虐待児と言われ、県内各地域の親元を離れた子ども達がここで集団生活を営んでいます。
 選んでここを訪れる子どもはいません。ましてや選んで託す親もいません。必然的介入を余儀なくされた家族が分離し、ここから再生のための一歩に踏み出すのです。

 地域養護の中で子どもたちの成長を支える施設職員。岩手の中間山地・西和賀町や一関室根町の自然や文化を通しての人々と子ども達との交流は、映画の作り手に明るい兆しを感じさせました。
 根を持たない人間は、時に頼りなく、儚い存在かもしれなません。けれど地域には、土に根を下ろし、地下を這う多年草のような力強い生き方をする人々がいます。幾たびも己の季節の花を咲かせる慎ましい生き方が、まだこの岩手にはあります。

 一度は深く傷を負った心が、再生のプロセスを辿る道のりは長く困難かもしれません。しかし私たちが、この映画から描こうとするのは子どもの尊厳です。どんな時代でも子どもは世界の希望なのです。冬の厳しさを越え、鮮やかな生命を芽吹かせる葦牙(あしかび)のように…。


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●25日、「NPO法人子ども虐待防止みやざきの会」主催の映画「葦牙」を連れ合いと観て来ました。フジサキは渋々連れ出された、と言うのが本音。涙腺が弱くなっているので、結果が分かっている・・・。
いや、みなさん、見るべきです。それでも、未来は明るいのです。「生き抜いてここへ来てくれた、いのち、その想い・・・」これは再生への第一歩です。
夜遅く宮崎から帰ってきたのですが、いつにもなく、連れ合いとの会話が多かったです。

時々、書き込みをしてくれるみさとさんは、東京でこのような仕事をしている人です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


記念写真

2010-09-22 18:17:43 | なのはな村日記

はい、チーズ!

      田んぼの前での記念写真です。
 宮崎市にフーデリーというお店があります。市内に3店舗あります。今年度からのお付き合いですから、まだ短いお付き合いです。
 あるとき、社長さんが遊楽にお食事においでになり、声をかけていただきました。「こういう場所があり、こんなものを作られているのを知らなかった。知らなかった自分が恥ずかしい。」そんなお言葉をいただくと、フジサキの方が気恥ずかしくなってしまいます。
 なのはな村のひとつひとつの商品を買っていただき、ご案内した畑の野菜ひとつひとつに頷いて下さり、ともかくそこからお付き合いが始まりました。いま、フーデリーの陳列棚には、なのはな村の商品が少々恥ずかしげに並んでいます。また、月に一度は店頭販売もさせていただいています。
 記念写真は「新米」の販売に向けての写真です。もちろん、なのはな村のお米は合鴨・無農薬・掛け干し米です。「フジサキは写っていませんが、必要なら正装写真でも。」と申し上げましたが、「それは、ケッコウ。」とのご返事でした。
 たんぼ、畑でがんばるなのはな村の勇者たちです。

 


バリアフリーまつり 2

2010-09-18 18:24:55 | なのはな村日記


 18日、楽しいバリアフリーまつりでした。
 合唱団は、まつりのオープニングを飾りました。ただ、マイクの調子が良すぎて、思いもしなかった人の声を拾いすぎて?・・・これ以上は言えません。

企業の方々ががんばってくださって、色んな体験をさせていただきました。

ケーキ作り体験。出来上がったケーキをいただけるとあって、ものすごい人気。

こちらは、アレンジフラワー体験。


ねじ・ボルト体験。可愛い猫が出来上がります。


着物着付け体験。似合ってました。

企業の方々と、地域の方々と、色んな障害のある方々とがふれあうまつり。だれもが新しい体験をした、と思います。
 もちろん、たこ焼き・から揚げは完売。みんなの少しばかりのボーナス。スタッフも頑張ったのですが、写真に取る間がなかった、です。フジサキ