なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

木登り

2007-10-30 14:13:17 | 日記
久しぶりにガジマルの木に登った。
毎日毎日、子どもたちは木登りを楽しむ。

運動会終わってから、午前中の大半をガジマルの上で過ごすハナ。
木の上に特に何があるわけでもないのに、友だちと話し込む。
今朝も、何やら話がはずんでいるようだ。

ミホとハナが枝に座り込み笑顔がこぼれて「くっくっくっ」と木漏れ日のにって。
つられて私も「よーし登ってみよう」ということに。

大人よりも子どもの方が敏しょう。
「園長さん登るの?」と脇からするする登るシンゴ。
「「えっ園長大きすぎるから枝がおれない?」とヒロキ。
「ここは子どものものだから大人はダメ」とソウ。
冷やかされながら、私は登る。
枝と仇の間に身体を入れるものだから、丸太のような身体が詰まる。

「あっちからがいいよー」「こっちが登りやすい」とアドバイスもある。
ガジマルのてっぺんの枝が網の目のように伸びている。
数えてみたら30本物枝が、
洗濯物干しのたこの手のようにのびていて、びっしりつめれば30人は座せる。
それ以上かもしれない。

このガジマルは、保育園の庭に在るために生えてきたような
子どもが登りやすい形と高さである。

上から下を見ると足がすくむ。ましてや丸太から滑り降りていくあの勇気。
子どもの平衡感覚を改めて認めることになる。
枝をうまく利用して
滑り降りるのだが、私にはとても出来ない。ストンと落ちてしまうだろう。

子どもはおお名より優れているものだと、ヒヤヒヤしながらしばらく枝に腰掛けた。

枝に頭を載せ、空を見た。
「お空に近いだろう」とその様子すを見ていたシンゴ。
詩人の様な口調に苦笑い。

はなことミホは二人の世界。ひそひそ話に夢中。
安定した枝に向かい合い、もう一時間以上も話し込む二人。
なんのはなし?と聞いたら中断しそうなので遠慮して
二人の楽しそうな姿を見守った。

ガジマルの髭も思ったよりたれていた。
たれた先で枝にぶつかり、それがいつの間にか太い髭になる。
それが枝を支えているのだ。

ガジマルの木登りは実に楽しかった。