なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

初夏の風

2007-03-30 14:35:09 | 日記
いやはや、忙しいもんだ。
子どもたちも、忙しさを分かっていてくれるのか
それぞれに仲間をつくって遊んでいる。

小学生も3人がきてくれて
卒園生のトモもぎりぎりまで、小さな子どもたちを相手に遊んでくれている。

玄関のお花を
ひまわりにした。初夏をイメージして暖か雰囲気づくりをした。
スイトピーをいただいたもので廊下には淡い花々を散らした。

今日でおわりの職員もいて
3カ月間お手伝いにきてくれていたサユリさんが新しい仕事へと
ベテラン保育士だけあって、子どもに接する物腰は学ぶことも多かった。
目を細めて笑うと、目が三日月のようになって
笑顔が印象的だった。

4月より専門学校の講師として仕事が決まったという。
その時々で、行き場がちゃんと準備されているものだとつくづく思った。
時期が来ないと花は咲かない。
桜の花が真夏に咲くわけもなし
その時期で咲かすことの大切さもまた理解する。

初夏の風、太陽が眩しい
これか宮古島まで行く。嬉しい蒼い海がわたしを待っている。
こんな忙しいのに
行かなければならないのである。うれしい。

あすにはもちろん帰って来て、年度末最後の仕上げをするのだが
これから、飛行機に乗るゾー。
大好きな宮古島へ行ってくるぞー。

267編目のありがとう。

2007-03-29 17:53:12 | 日記
4月から始めた「なんくるのひとりごと」
毎日下降と心に決めて始めたわけでもないが、
なんくなく日記を始めてみたら、これが面白くて
この日記で267編ということになった。

我ながらよくやったとおもうと同時に、これだけの物だから当然という気持もある。
長い文章を筋道たてて書くわけでも無いから、難しいことはない。
頭に浮かんだ文章を練ることもせずに、指先任せというわけで。

一番自分にとって良かったのは
子どもとの接する時間が長くなったことである。
丁寧に子どもを観察するようになったことである。その分、自分も楽しみが増えたのだから一石二鳥だというわけだ。

そして、楽しみに読んでくれている人の数が徐々に増えたこともまた書くことへの意欲を高めた。
日記なので、自分流でやれることもまた良かった。

意見をいただくというよりも発信だけになったが、
多いときには200人近い人が読んでくださっているということは、大変なことだと感謝する。

だって、読むには意志が働くわけで、それはとても大変なアクションなのだ。
「読みたいという意志」で、読んでくださる。それは一冊の本を手にとって頁をあけて読むのと似た行動とも言える。

ありがたいことだ。
今年最後になるのかどうだが、まだ決めてはないが
「ありがとうございました」で結びにしたい。

区切りとしての

2007-03-29 17:26:58 | 日記
始まりがあり、おわりがある。
去年の41日入園進級式で始まり、今日の終了式でおわり。

次の式までの間少しだけの「間」をいただく。
もちろん保育園が閉まるわけではないので、子どもたちも来る。
お休みができる家庭には協力をしていただく。

そうしてその間に新しいことへの準備をして、また始まりを迎える。
今日は、一年間の〆の反省会となる。
ひよこ組~ひまわり組までの年令の差は、6才。
クラスの数が8つ。

それぞれの保育を振り返り、反省と事業の報告がテーブルの上に並べられた。
それぞれが、自分の保育を振り返り、クラス運営に対しての反省がある。
年間の目標に対しての保育を振り返り、その成果と評価をした報告書である。

毎月一回の園内研究会勉強会での保育の提案があり、これが最後というわけだ。
毎月毎月の提出される文章が、随分と読みやすくなり、文章のまとめ方も力がついてきた。

自分の考えや、物事に対する判断や、行動の観察を文章にするのはたやすくはない。
頭で理解していても、自分以外の人に伝えるための記録は、こつがいる。
伝えたいことがらを記録して、表現するのには頭がクリアーに整理されなければならない。

それが数をこなすと不思議に上達する。不思議ではないか。
こなすことは上達することであり、上達するにはこなさなければならない。
それからしても、当園の保育士は努力する。
そしてみんな、和やかである。
その上、子どもの主体性をとても大切にできる。

押しつけない、子どものやりたいことを丁寧に待てるのである。
これから始まる反省会では、褒めてあげようかなー。

これなぁに

2007-03-28 13:24:12 | 日記
お散歩いこうよと、サワがわたしの手を握る。
そう、いいお天気だものねー。

進級前に3歳児が2クラス揃って小学校の校庭までとでかけた後だった。
おでかけ前、二列に並んでいるの見て、自分もならんでは見たものの
どうも、自分は対象者ではないことに気づいたのだ。

いってらっしゃーい、長い列を見送ったものの
気持がおさまらない。行きたくてたまらない。
顔をくちゃくちゃにしてねだる。甘え上手なサワなのだ。
そうか、いこうか、その声を聞いたアリサが「いくー」と泥だらけの手を洗う。

ドロんこ遊びの最中だったらしく、でも「オサンポ」のことばには敏感なのだ。
道端のたんぽぽの花の黄色が太陽に映えて美しい。
たんぽぽ組のたんぽぽだねー。
すみれが隣近所の塀沿いに群生しているのを見て
この花なに?ときく。
すみれの花だよー。サワの花はたんぽぽ。なるほど、たんぽぽ組だもんねー。

松田さんの畑のキャベツを見て「きゃべつはきゃきゃきゃ~」と鼻歌まじり。
ちいさななめくじを拾ってきて「これなぁにー」
米粒みたいな甲虫をみつけて「これなぁに」
葉っぱの裏のカタツムリを見つけて「これなぁに」
畦道のミミズを見つけて「あれなぁにー」
ピョッンと飛び出した蛙に驚き「あっ、あれなぁにー」

気持のいい太陽。ちいさな散歩が楽しい。
途中ですみれ組の子らと出会い。野原で寝っころがる。
草の匂いがふーと届く。
進級まえの少しの間、のんびり。

にぎやかな園庭

2007-03-26 11:04:14 | 日記
卒園したのだから卒園した子たちは来ない
いえいえ、保育園はそうではないのである。

卒園しても、終了式まではいつものようにやってくる。
今朝など
中学一年生になったの卒園生が二人
4年生が3人
2年生が6人と
大勢の卒園生が春休みだからと遊びにきてくれて

庭でダイナミックに遊ぶものだから、いつもより活気があって
かえって賑わいを放つ。

赤ちゃん組でお手伝いを・・というサヤカとナギサ。
チュウリップ組へと専属のヘルプに入った中一のアカリ。
「とても助かります」とユカリさんが受け入れる。
「時々デートもするけどチョウ暇だから手伝いにくるサーねー」とアカリ。
「わたしにはデートする相手も居ないというのにこのこよー」とゆかりさん。
卒園時の担任だったので師弟というより姉と妹。

4月からの入園を前に慣らし保育へと訪ねてきた親子4人。
近所の子育て中の親子3人。
もう園の庭はいつもよりも
大賑わいなのだ。

赤くなったサクランボ。洋子さんが木からもぎる。
苦い苦いといいながらこどもたちは食べる。
一個ほほばった。にがかった。口の中がはじけるほどだった。

花の香りに包まれ

2007-03-25 12:16:46 | 日記
だれも居ない園内。
昨日のあの賑やかさはもうなく
しとしとしとしと降る雨のせいもあって
なお一層静けさが増す。

なんくる家の軒下ですずめが雨宿り。
なんくる家の軒下はすずめたちの宿なのだ。
軒下から出たり入ったり、小雨の中を出たり入ったりする児すずめもいるのか
眺めているとすずめの性格も色々あるらしい。

ジッーと外をうかがうこもいれば、くちばしでつっつっいりするこもいる。

事務所は花の香りに包まれていた。
昨日の卒園式の花が香りを放っている。
ばら、かのこゆり、かーねーしょん、れんぎょう、こでまり
あっ、カサブランカかかもしれない。
ピンク色だから、やっぱりかのこゆりかなー

静かな保育園。小鳥の声だけが耳に届く。
しとしとしとしと、小雨が降り続く。
今日はゆっくり風邪をしっかりと治そうと。
卒園という節目をありがとう。

おやおやすこし空が明るくなったみたい。
さぁ家に帰ろう。


涙そーそーの卒園式

2007-03-24 13:18:27 | 日記
大勢の人が見守る中卒園式が始まった。
緊張する卒園時の顔。
一人づつ名前を呼ばれ、大きな声で返事をし、手をふり入場する。
緊張のあまり、手と足が同じになりもつれる。

席に着いたらほっとしていつもの自分の顔になる。
晴れる日を理解しているひまわり組。
まだまだ幼稚なゆり組。

晴れやかに、卒園証書授与。
両親に挟まれて園長の前まで進み出る。
名前を呼ばれて卒園証書を手に「ありがとうございました」と大きな声でいう。

大きくなったら、自分の夢を語る。
式が始まる前から涙、なみだの保護者。
6年間の園生活をおくった保護者にとっては色々なことが思い出されるのだろう。

3つ後のお母さん。田畑さんはわたしと目が合ったときからもう涙で話ができない。
7か月の時面接に来たとき「一人でよく頑張りましたねー」とわたしに言われて
その言葉が嬉しかったという。
あのことばがなけば頑張れなかったでしょうと・・。
そんなことはない。とおもうが、でもだれにどこで出会うかは大切だと思う。

どんなときにだれにであって、励まされ。悲しみや苦しみから開放されることが。

泣きはらしている職員たち。
目が腫れ顔が腫れて・・・。もうかえれな~い。

色々な人生。こどもたちにとっても両親の離婚を経験している子が
もうすでに幾人もいる。
両親のいさかいを見てきただろう。その間で切ない想いを沢山しただろう。
でもこれもあれも流れの中では仕方がないことだったのかも。

一緒に頑張ろうねー。

卒園式の朝

2007-03-24 10:13:49 | 日記
昨夜は早めの就寝。
おかげで気持ちのいい早朝の目覚め。

小鳥の声、窓をオープンにすると涼しい風が朝の挨拶に通っていく。
朝陽も顔を出して
庭の木々も喜んでゆれている。

ごはんにスイッチを入れて庭の水をやる。
汗をかいた背中。
たっぷりの湯で満たした風呂をゆっくりと。宮古のパウダー塩で顔も流して
もう肌もすべすべ。自己満足。

出勤。
玄関の森の初春のやなぎの水揚げがおもように行かなかったのが気になっていた。
壺にたっぷりの氷を入れてかったもので
若葉がぴんと伸びていてほっ。

2階の卒園式会場を一回り。
会場づくりは職員の役割。雰囲気をだすのが上手な感性の高い職員たち。
いい雰囲気で仕上がっている。満足。
さぁ。気合を入れて事務所に落ち着く。主任がコーヒーをいれてくれた。

納得しないの?と聞かれて

2007-03-23 16:55:34 | 日記
卒園式用の花を買いに市場にでかけた。
卸市場の花屋に在るある春らしいものを生けるつもりで。

沢山の花々が積まれ、目移りしてしまう。
テーマを決めることにした。
「森の春」または「森の息吹」
森になりそうなやなぎの新芽がこぼれる大きな枝の束を見つけたからだ。

10本の柳、れんぎょう、そして、さくらを20本づつもとめる。
大きな壺に投げ入れる。作品づくりを開始していたら、あす卒園の
アイとカズミが手伝いたいという。

「アイねーこんなことが好きなの、遊びよりも」という。
「とても器用なんでよー、この子は」と担任ののりこさんが傍からいう。
大人顔負けのお手伝いをしてもらっていつも助けられたともいう。

すごーいこの気は何?やなぎというのよー。
「森の中の春を花で生かすのーどう?」と意見を求めると「いいんじゃない」と
いいながら「園長先生の頭の中には森が見えるの?」ときた。
「そうなのよー森を皆で散歩している感じ」と伝えると「ふーん」っていいながらうなずくアイ。

約2時間ばかり格闘して仕上げる。
「明日は皆これを見て『おーっ』ていうはずねー」。アイもカズミも満足そう。

しばらくして気になる枝を切ったり花をさしたりしているところに
アイが通り掛かり
「まだ納得していないの?」と聞かれたものだ。
おやおやまぁまぁ、独り言のわたし。
では納得するまでやってねー。なんて言われると
どっちが大人か、こどもか、、、。
背中に汗をかきながら満足するまでやり続けたものです。

鉄棒みてみて (共感で育つ感情)

2007-03-23 13:28:56 | 日記
昨日から鉄棒の前まわりができるようになったらしいヒロキ。
嬉しくてたまらない。
恵比寿さんのような笑顔で「園長みてよー」と誘われる。

暖かな戸外へと。
庭の端っこにある鉄棒の前で
クルりと振り返り「見てよーちゃんと見てよーずっと見ていてよー」という。
「わかったちゃんとみるから」とヒロキに伝える。

ヒロキは鉄棒にぶら下がりクルリと前回りをして見せた。
すくっと着地した後の笑顔といったらもうグシャグシャに崩れた顔。
よっぽとうれしいのだ。
「すごいねー嬉しいねー」というと「うん、嬉しい」と素直に笑顔を返す。

何度も何度もくるりくるりと。
つられて、ぼくもぼくもの男の子たちが群れてきた。
もうすぐ4歳児クラスに進級する仲間たちだ。
男の子はほとんどの子ができるらしい。
ヒロキも、できるようになるまで、何度も何度も何度も繰り返し鉄棒にぶら下がった。

ただひたすら、自分でこつを覚えるためにぶら下がっては試すの繰り返し。
スズカが遠くで見ていた。そろそろと寄ってきた。
「スズカもやりたい」という。
教えてといわんばかりの瞳が私を見つめる。
どうすればできるの?「やらせて」という。

すかさずヒロキが先生になった。
「こうしてよー足をこっちにおいてから・・・」スズカは耳を傾けている。
「やってみいー」と促されるスズカ。なかなかおもうようには行かない。
当然ながら、苦戦している。

あすの卒園式の花屋へと心が移ろう。そんな私を「まだだめー」とたちまた呼び止めるヒロキ。ぎゃー心読まれているー。
嬉しくてたまらないヒロキ。この笑顔は宝物だなー。
もう少しだけ、一緒にいることを決めた。ありがとうなー。
こどもたちは、共感してくれる人がそばにいることで豊かな感情表現ができるようなる。
感情が豊かになるということは、楽しい、嬉しい、ありがとうごめんなさい。などなど楽しみを表現することを当たり前になるということ。
楽しい人生を選択するにちがいない。