姉からの電話

枕の下から電話の音が、
充電中バイブにするのを忘れた。
しかし、もう九時を回っている。随分寝たものだ。手を伸ばして電話をとる。
久しぶりと姉ね声が元気よく響く。家の拭き掃除をして汗かいて、一休みをしているところ。だと
慌ててベットから飛び起き背筋をのばした。
起きたばかり？と言い当てられ、口をもごもごしてしまう。
私には、この姉は子供の頃からの親代わり
年が離れているので、甘えてきたし世話にもなった。 過ぎてしまったけど、誕生日の食事でもいかがですか？という。ありかたいこと。
慌てて支度を、もう十時なんだと電話を切る。まだあたかな声が耳元に残る。幸せたな！ありかとう。

まどろみの中で

ウトウト。ながい眠りは、鳥のさえずりとともに少しだけ目覚めの準備を
待てよ、休みだっけ？
いや、明けだよ。
そうかそうだった。
残念。
もうちょとおねがい。あの夢のつづきを。
ムナャムナャムナャ。
あれっ！今日まで休みだよ～。
嬉しい。
うれしい！またあの言い知れぬ靄の世界に
うつつからまどろみの中へ、
鳥のさえずりにいざなわれるままに