雨降りだからチラシで傘を作ろう。と、言うことになったのでしょうか。
事務所の隣のクラスには山ほどのチラシが持ち込まれました。
3歳になった子どもたちの指先は思ったよりも器用に動きます。
一枚の大きなチラシの角から細かく巻いていきます。
ツルツル滑っては解けたりするのです。
でも熱心に続けます。
一体なにができるのやらと、遠目にみていたわたしでした。
外は小雨が降っています。
わたしが廊下に立って雨を眺めていると、一人また一人とこどもたちが廊下にでます。
庭には水たまりがあっちにできました。
雨~雨~ふれ~ふれ~かあさんがーの童謡を保育士が口ずさみます。
あめ~あめ~ふぁーふぁー~と沖縄のわらべ歌も聞こえます。
作ったばかりのチラシの傘をさして喜ぶ子ら。
外に出たい気分。わかるわかる~。
あの子もこの子も「どうだい!」と言わんばかりに自分の作品を見せます。
もちろん先生に手伝ってもらったのでしょう。こんなに上手にできました。
雲の向こうから飛行機の轟音がひっきりなしに聞こえます。
普天間飛行場へのアメリカ軍の飛行機です。
保育園の頭上は軍用機の通過系路なのです。
雨の日の朝、静かな保育園です。